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技術系総合職

蓑 基史

ある日のタイムテーブル
相反する機能の両立に挑む接着剤開発

蓑 基史 私は現在、R&Dセンターでホットメルト接着剤の開発にあたっています。主に扱っているのは家具の天板化粧用の接着剤で、家具の芯材と化粧材の接合に使われるものです。たくさんの人に使われる商品ですから、さまざまな環境下での使用を想定しなければいけません。たとえば天板の上に熱いやかんを置いたり、夏場のエアコンや冬場のストーブで室内の温湿度が急激に変わっても、化粧層にクラックが入ったり、膨れたりしない。ただ接着するだけでなく、そんな機能を持つ接着剤の開発が求められています。また、家具は量産されるものですから、組み立て時のことも考慮する必要があります。工場によって接着に15分かかる生産ラインもあれば、10秒で終わるラインもあります。そうした加工面をはじめ、先ほどの機能面、コスト面などのバランスを取りながら、それぞれのお客さまの要望にマッチするチューニングを行うことが私の仕事です。接着力と弾力性といったトレードオフの関係にある機能を両立させるために実験を重ね、ベストの着地点を探していく。接着剤の開発はそんな化学の面白みが詰まった仕事だと思います。



蓑 基史
仕事の進め方は自分で考える

ホルムアルデヒドなど有害物質の低減は、大きな開発テーマのひとつです。私の扱うホットメルト接着剤も例外ではありません。そこで現在取り組んでいるのが“反応性ホットメルト”と呼ばれる接着剤の開発。これは有機溶剤を使わないため、自然環境や人体への影響が少ないことで知られています。ただ、接着力の確保や反応時に発生する炭酸ガスの吸収方法など、いくつかの難題を抱えているため開発は難航しスケジュールに遅れが出ていました。その遅れを取り戻すために私が選んだのは、直接お客さまとやり取りをするという方法です。営業と技術で一緒にお客さまを訪問しようとすると、日程調整がうまくいかないこともあります。しかし自分ひとりなら「今から行きます!」という対応だってできるのです。さらに電話やメールでのやり取りで発生しがちな、お互いの認識のズレも防ぐこともできます。以前から「行ったほうが早い」と思っていた私は営業と相談して、このスタイルを取り入れました。いいモノづくりを実現するために、各社員が自分の仕事の進め方を考える。それは社員一人ひとりに与えられる裁量がとても大きい、アイカ工業ならではの働き方といえるかもしれません。



フラットで風通しの良い開発環境

蓑 基史就職活動でアイカ工業を訪問したときに非常に印象的だったのが、広いオープンスペースにある実験室です。技術者たちが一同に介していて、普段から活発に意見交換が行われている様子からフラットで風通しの良さそうな雰囲気が伺い知れました。ここで働くようになって、やはりこの実験室は研究者同士の交流を促すためのスペースだと確信しました。まだ誰も成功したことのない開発に挑むわけですから、自分ひとりでは解決できない問題にたびたびぶつかります。そんなとき頼りになるのが仲間たちです。この実験室なら隣の研究者に「これ、どうしたらいいかな?」と気軽に声をかけることができます。専門分野も部署の垣根も関係ありません。現在私が取り組んでいる反応性ホットメルトの開発では、メラミン化粧板の開発に携わる研究者に相談に乗ってもらいました。接着剤の開発者とは違う目線を持つ専門家からのアドバイスは、開発に大いに役立っています。一般的に研究者はラボに閉じこもっているイメージがありますが、アイカはまったく違います。さまざまな研究者の多彩な知見に触れることで、広い視野を持つ研究者になることができるのです。


蓑 基史

今後の目標

ホットメルト接着剤にはさまざまなタイプがあり、その用途は多岐にわたります。たとえば自動車や電子材料など、世界的に影響力がある製品に使われるものも多くあります。チャンスがあれば、今後はそうした違う分野の接着剤の開発にチャレンジしてみたいです。自分が開発に携わった製品が、より大きなマーケットで、より多くの人たちに役に立つ研究開発が出来ればと考えています。