アイカ工業株式会社新卒採用サイト

リクナビ

技術系総合職

住器建材カンパニー 技術部
神田 憲二
(2007年入社 工学研究科 社会環境システム専攻)
商品企画、設計、試作、評価、量産化。すべてができる技術職。

ある日のタイムテーブル
インテリアのトレンドに技術で応える

神田 憲二 私が担当しているのは、ドアやクロセット、玄関収納などの商品開発と設計業務です。図面の作成のみならず、試作品の製作から評価試験、量産化の検討まで、ものづくりの最初から最後までに関わることができます。たとえば、近年はマンションなどを狭小な土地に建てるケースが増えています。建坪が小さい分を天井を高くすることで補い、広い空間を生み出したい。そのようなニーズが私たちの元にも寄せられています。しかし例えばドアの場合、高さ寸法が長くなればなるほど、反りやすくなるという悩みがあります。ドアが反るとラッチ(掛け金)が掛かりにくくなるなど、ドアの開閉に支障をきたします。コストやデザイン性を損なうことなく、反りにくいドアをいかにしてつくるか。芯材を変えてみたり、断面積を大きくしてみたり、湿気の通りにくい構造を設計してみたりと、様々なアプローチで新商品を開発しています。部材や接着剤については社内の専門家と力を合わせますし、社外の知見を必要とするときは協力メーカーとも力を合わせながら、目標とする製品を商品化していきます。



神田 憲二
業界初、木材を使った高耐久建具の開発

新商品開発のプロジェクトに携わった経験からは、多くのことを学びました。私の担当は設計から試作、評価、量産化の検討にいたるまでの、商品開発全般です。開発する商品は、扉・枠ともに木材を使った病院や福祉施設向けの建具。人の出入りが頻繁なため、住宅に使われるものとはケタ違いの耐久性が求められます。耐久性の高い建具はサッシメーカーから既に販売されていましたが、スチール製のものがほとんどでしたし、木質系の建材メーカーからの販売はほとんど無い状況でした。木製の扉は軽いため子供やお年寄りにもやさしく、また、スチール製のものにはない温かみがあります。営業サイドからは「この商品があれば提案の幅が広がる」と、大きな期待が寄せられていました。しかし、業界初の商品。前例のない開発です。とりあえず手探り状態で金具の選定、扉・枠の設計を始めました。金具の選定は順調に進んだものの、従来の金具と施工方法が異なり、木材のみを使った単純形状の枠では強度が不十分でした。どのような枠だと剛性が出るのか?ここが最大の難関でした。検討の結果たどりついたのは、レール固定部へのスチール材の使用。社内にノウハウがないため、スチールを扱うメーカーさんと共同でレール固定部にスチールを使った枠の設計をスタート。しかし、金属加工については素人です。苦労して設計した金具も「これじゃ生産できませんよ」と言われてガックリしたことも一度や二度じゃありません。そこで「製造工程を見せてください!」と協力会社の工場に押しかけて、金型を使った金属加工の基礎を学びながら設計に落とし込むという、地道な作業を繰り返しました。こうして形にした製品で耐久性の評価を実施。半年後、50万回の開閉に耐える高耐久建具の商品化までこぎつけることができました。



形のないものをゼロから作るやりがい

神田 憲二 商品化した建具は目標を超える売上を記録し、非常に好調です。お客様からは「こんな建具が欲しかったんだよね」という声をいただいています。施工指導で施設や住宅などに行くこともあるのですが、自分の手がけた建具を見つけると、つい何回も扉を開け閉めしちゃいますね。問題なく稼働していることを確認しながら「よしよし」とひとりでうなずいています。ひょっとしたらニヤニヤしているかもしれません(笑)。やはり、形のないものをゼロから生み出せる仕事は楽しいです。それが人の暮らしの役に立つのですから、自分の仕事に誇りとやりがいを感じます。もともと大学では建築を勉強していたこともあって、やりたかった仕事につけたことを幸せに思います。


神田 憲二

今後の目標

もっと現場に足を運びたいですね。施工される壁の構造を見れば、そこに納めるための新しい設計アイデアが生まれますし、何よりお客様の生の声を聞くことができます。加工実験室にいたら絶対に気づくことのできない課題が見えてくるんです。「連れて行ってください」と言えば、担当営業が快く同行させてくれます。様々な建築現場をこの目で見て、お客様から話を伺うことで、もっと使う人に寄り添った商品を開発していきたいと思います。