G521E_MOISS NT施工マニュアル
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- 多機能けい酸カルシウム板
モイスNT内装材 施工マニュアル
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内装モイス 施工 マ ニ ュ アル
1. モイスを施工する前に
注意事項 警告
①モイスは、 天然素材を使用して、 紙漉きと同じ 抄造法 で作られています。 そのため、 仕上げ面の風合いが 若干異なる場合があります。 製品性能には問題ございませんが、 ご理解の上、 ご使用をお願いします。 (⇒P.2) ②モイスの施工は、 下地・用途別の推奨方法に従い施工してください。 (⇒p5 〜 12) 標準施工と異なる場合、 強度不足等によりモイスが外れ、 ケガをするおそれがあります。 ③モイスを切断する際には必ず保護メガネ・防じんマスクを使用し、 手袋・長袖の作業着を着用し、 皮膚が露 出しないようにしてください。 また適切な集じん装置を使用し、 現場の作業環境を保守してください。 作業後 は、 うがい及び手洗いを励行してください。 粉じんが大量に体内へ入ると、 呼吸器等へ悪影響を及ぼすおそれ があります。 ④モイスに割れ・ひび等が発見された場合、 使用せず交換等の処置をお願いします。 ⑤モイスの曲面加工については、 2 曲面施工について を参照願います。 (⇒P.16) ⑥モイスを使用した壁に手すり、 エアコン、 フック等負荷がかかるものを取り付ける場合は、 必ず下地材を取り付 けるか、 柱の部分に取り付けるようにしてください。 (⇒P.16) 下地材は、 厚さ 12mm 以上の合板または、 35×105mm 以上の受け材を推奨します。
お願い
注意
①製品の破損・機能低下の原因となるおそれがあります。 搬入時には下記事項をお守りください。 製品は、 屋内の平らな場所に床面からの湿気を防ぐように、 パレッ トや 10cm 以上の角材などを使用して保管 してください。 保管は高さ 1m 以内を限度としてください。 水濡れや汚れを防ぐため防水シー ト等で養生してください。 ②荷降ろし、 小運搬の際は、 保管および取り扱い上の注意点 を参照願います。 (⇒P.4) 小分けの際は、 角部の損傷を避けるためモイスを引きずること無く、 持ち上げるように作業してください。 欠けおよび破損、 ひっかき傷またはテカリ等の不具合の原因になります。 モイスの表面が汚れた場合は、 お手入れの仕方 に従ってメンテナンス処理をしてください。 (⇒P.18) ③モイス表面の軽微な傷は、 仕上り目に沿って研磨紙擦りすることにより、 目立たなくすることができます。 研磨番手#60 〜#150 の順に使い分けながら研磨紙擦りをしてください。 ④梱包用の 捨て板 は、 梱包資材 (緩衝材) のため、 使用しないでください。 捨て板は四隅を赤く塗装するなど、 製品と区別してあります。 (⇒P.4) ⑤接着剤・両面テープ及び、 プライマーは、 モイス推奨品をご使用ください。 (⇒P.5) 推奨品以外の接着剤・両面テープ等を使用すると、 接着剤・両面テープ等に含まれる成分によって、 モイス 表面が汚れたり、 シミになるおそれがあります。 ⑥木製下地材は、 必ず乾燥材 (含水率 20%以下) を使用してください。 含水率の高い木材を使用した場合、 その水分がモイス表面へ染み出し シミ になるおそれがあります。 (⇒P.13) ⑦モイスを内装仕上げ材として使用する場合には、 GL 工法での施工はしないでください。 GL ボン ドの成分がモイス表面へ染み出してしまい、 シミになるおそれがあります。 ⑧不燃材料として使用する場合、 面取り・切削加工箇所の板厚は 4mm 以上であることを確認してください。 ⑨モイスは、 多孔質素材で、 吸水性に富んでいます。 常時、 水がかかり、 頻繁に水汚れ等が考えられる湿潤な場 所 (浴室内など) や油がかりするレンジ廻り等への使用は適しません。 ⑩ねじで固定する場合は、 モイス端部より 15mm 以上離した位置にねじを打ち、 固定してください。 端部近く にねじを打つとモイスが破損するおそれがあります。
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モイス仕上表面の見え方について
モイスは、 天然素材を使用して、 紙すきと同じ” 抄造法” で作られています。 そのため、 仕上面の見え方が製品毎に異なります。事前にご了解の上、 ご使用お願いいたします。 また、 施工される前に並べ、 違和感が無いことを確認してください。 更に、 外光等の影響により、 日焼けによる変退色が発生する場合があります。
【主な仕上表面の見え方の例】
(1) 基材の色調の違い、 バーミキュライ ト の粒度 ・ 分布差によるもの
*
2
基材の色調は原材料の産地、地層等によ り上記の通り異な り ます。 バー ミ キュ ライ トは、天然鉱物なので、粒度や板内分布がバラつき ます。
(2) 白点
(3) 黒点
原料の分布によ り上図のよ う にモイ ス表面に 白い斑点が出き る場合があ り ます。
* : バーミキュライ トについては南アフリカの特定原産地品を使用しています。
バー ミ キュ ライ ト等の黒っぽい原料が上図のよ う に モイ ス表面に黒い斑点を作る場合があ り ます。
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内装モイス 施工 マ ニ ュ アル
2. 基本事項
1 モイスの特長
モイスNT内装材は、 素材自体の持つ自然の力を 利用した無垢な仕上げ材です。 特に、 湿度の調整機 能に優れた特性を持ち、 人と環境に優しい、 新しい 「調湿建材」 です。 [1 ] 特 長 1. モイスNT内装材は 「多機能けい酸カルシウム 板」 です。 2. 吸放湿性に優れています。 「調湿建材登録 ・ 表示 制度」 適合商品 3. 化学物質 (VOC) を吸着します。 4. 無接着剤工法を可能とし、 スピー ド施工を実現し ます。 5. 曲面施工が可能です。 木材のような加工が出来 ます。 6. 寸法安定性に優れています。 7. 国土交通大臣認定の不燃材 (NM‑8578) です。 8. 土に還る環境に優しい建築素材です。 [2] 用 途 住宅の生活空間、 病院、 研究所等の消臭機能を要 求する施設、 美術・博物館の収蔵庫、 倉庫といった 収納空間等、 幅広い用途にお使いいただけます。
モイスNTパテ NTA1 330ml カートリッジ シリコーン樹脂(水性)系 モイス NT の表面に水の 浸透しにくい撥水皮膜を 形成し、汚れが染み込み に く く な り ま す。 ま た、 モイス NT 表面の粉落ち を低減することができま す。
※ モ イスコートを使用した場 合、吸放湿性、消臭性等の 性能は低下します。 ( 「調湿 建材」対象外となります。 ) ま た、 「NM-8578」 の 不 燃 認定材料の対象外となりま す。 ※ 水 で 2 倍に希釈してご使用 ください。
物性値
許容差 かさ密度 曲げ強さ 吸水による 長さ変化率 熱伝導率 難燃性 (不燃) 調湿性 (吸湿性) 透湿抵抗
(mm) (g/cm ) (N/mm ) (%) (W/m ・ K)
2 3
厚さ ±0.5 長さ、 幅 +0, ‑2 0.60以上0.90未満 10.0以上 0.15以下 0.18以下 NM‑8578 (5mm以上) 3時間後 15以上 6時間後 20以上 12時間後 29以上 1.76 (6mm厚実測値)
JIS A 5430 JIS A 5430 JIS A 5430 JIS A 5430 JIS A 5430 JIS A 5430 JIS A 1470‑1 JIS A 1324
─
(g/m2 )
(×10 m2 sPa/ng)
3
[2] 副資材の種類 専用副資材
品名
品番
容量 (ml) ・ サイズ (mm) 等
梱包 入数
備考 アクリル樹脂系 補修用パテ材
1本
2 適用範囲
使用できる場所 使用できない場所 内壁 (居間、 トイレ、 洗面所、 キッチン家具、 玄関、 廊下など) 外壁、 浴室内、 床、 キッチンパネル など
モイスコート NTA20 1ケ
3 商品構成について
[1] 商品構成と物性値
寸法 (mm) 重量 (kg) 厚さ 6mm 厚さ 9.5mm
910 × 1820 910 × 2420 910 × 2730
10.7 14.3 16.1
17.0 22.6 25.5
モイス調湿袋 NTA5
2kg ポリ容器
標準施工量: ・40m2/2kg ポリ容器 ・ 18 枚(3 × 8 サイズ)/ 2kg ポリ容器 塗布方法: ローラーまたはハケ 現場端材を入れる モイス専用の袋 容量目安= モイス端材 5 ~ 6kg/ 袋
※過剰に詰め込むと袋が破れる 恐れあり、注意のこと。 モイス以外は調湿袋に 入れないでください。
注) 重量については含水等を見込んだ参考の数値としています。
10 枚
W600 × H500
・モイスN Tパテは、隙間を埋める程度で、大きな傷や欠けの補修はできません。
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[3] 標準荷姿 木製パレッ トに捨て板 (汚れ防止用) を敷き、 モイスを 積み重ね最上面に捨て板を置いています。 なお、 一梱包の重量を約 1.5トンを目安としています。
例えば、 6mm厚の910×2420の梱 包の枚数は110枚が積載目安とな り ます。
[2] 小運搬について 荷降ろしの際は材料の角部を損傷することのない 様に注意してください。 板を引きずって作業すると 下の板の表面に傷がついたり、 テカリが起こる場合 があります。 持ち上げるようにハン ドリングしてくだ さい。 また、 小運搬時には、 2 名で前後の角部付近を持 ち、 材料を垂直に立てて運ぶようにしてください。
標準搬入荷姿
小口面コーナー部の マークは養生用の捨 板です。 製 品として は使用できませんの で注意ください。
4
小運搬
H 10cm 以上
4 保管及び取り扱い上の注意点
[1] 搬入受入・荷降ろしについて 指定材料が正しく納入されたかを確認してください。
[3] 保管について 商品の特性上、 野積は厳禁です。 屋内の平らな場 所に、 床面からの湿気を防ぐようパレッ トや 10cm 以上の角材などを使用してください。 保管は高さ 1m 以内を限度としてください。 また、 モイスは素材特性として吸水性があります。 施工の前に雨水等で濡れ水分を含むと、 重くなり施 工性が著しく低下し、 表面が汚れやすくなります。 雨水等がかからぬように注意し、 養生してください。
搬入受入
荷揚げ
[4] 取り扱い上の注意事項 モイスの施工に際しては、 仕上げ材としての取り 扱いを意識し、 表面の傷や汚れに十分注意し、 必要 に応じて適宜養生を行ってください。 モイス表面が 汚れた場合は 「お手入れのしかた」 (p.18) の要領 に従って処理してください。
*注意事項
荷降ろし
室内で切断、 面取り、 現場加工等を行う場合には 防じんマスク、 防護メガネ等の保護具を使用し、 集 じん機設備による作業に心がけてください。
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3. 施工
1 施工の分類と施工図
下地種類1 施工部位 下地種類2 張り方 モイス NT 厚さ 壁 − 直張り
9.5mm 6mm
木製下地 (柱付工法) 天井 − 直張り 6mm 接着剤張り または 両面テープ + スーパー フィニッシュ 留め − *2/*3 図1(P.6) *3 図2(P.6) *4 図2(P.6) − 直張り 6mm
軽量鉄骨 ・ 鋼製(LGS)下地 壁 − 直張り 9.5mm 天井 − 直張り 6mm せっこう ボー ド
ボー ド下地(接着工法) 壁
合板、 けい酸カル シウム板等
天井 せっこう ボー ド
合板、 けい酸カル シウム板等
二枚張り 6mm 両面テープ
二枚張り 6mm 両面テープ + 接着剤張り ○ ○ 不要 *1/*5 図6(P.8) ○
ピンネイル 留め 留め付け 方法 または スーパー フィニッシュ 留め
NT 専用ビス
NT 専用ビス
NT 専用ビス
+ 接着剤張り 不要 不要
専用 プライマー 塗布面
モイス裏面側 下地(種類2)側
− *4 図3(P.7) *4 図4(P.7)
留意点 参照図№(掲載ページ)
*1/*5 図5(P.8)
*1 下地はせっこうボー ド (推奨 9.5 ㎜以上) もしくは、 ラワン合板 (推奨 5.5 ㎜以上) 、 けい酸カルシウム板 (推奨 6.0 ㎜以上・比重 0.8 以上) 等のボー ドとしてください。 下地の選定と構造の作成は、 建築基準法や火災予防条例などの法令、 法規に適合するように行ってください。 また、 下地には面段差がなく平面であることを確認してください。 壁のボー ド下地として合板を使用する場合にはスーパーフィニッシュ による留め付けが可能です。 *2 留め付けは、 くぎ頭の目立ちにくいピンネイル及びスーパーフィニッシュを推奨します。 但し、 6 ㎜の場合はスーパーフィニッシュを 推奨します。 *3 スーパーフィニッシュをご使用の場合は、 くぎ頭が白色タイプのものを推奨します。 (留め付け跡が目立ちにくくなります) *4 ビス留めの場合は、 頭の目立ちにくいモイス NT 専用ビス モイスNT内装材張付施工 専用副資材<アイカ工業製> を推奨します。 一般ビスを選定する場合にはビス頭部の色 容量 (ml) ・ 梱包 付け等仕上げ処理が必要となります。 品名 品番 備考 サイズ (mm) 等 入数 *5 接着剤プライマー等を併用する場合に、 気温が 5℃以上で 変性シリコーン樹脂系接着剤 専用接着剤 ご使用ください。 JIS A 5538 20本 ※施工図は在来木軸工法に準じ作成しています。 枠組壁工法 アイカエコエコボンド SE-1 /ケース 変成シリコーン (2×4) についても同様の納まり、 施工となります。 標準施工量 :
樹脂系
モイスNT内装材留め付け資材<アイカ工業製>
商 品 名 品 番 梱包入数 備 考
専用仮留めテープ ZK-32 施工キット セラール新築施工 ZK-10 用(M 工法)の施 工キットです。カ ベパネル用接着 剤(GS-330) 、 強粘着両面テープ ZK-40 (ZA-38) も ご 使 用できます。 専用プライマー *2 *2 ; 天井面へのご 使 用 や モイス自 JW-900N 体へ荷重負荷が (溶剤系) かかる場 合 、 及 び、 吹き抜け等で 高さ3mを超える 場合の壁面への ご使用の場合は、 下地面 (合板 ・ け い 酸カルシウム 板等)、 かつ、モイ ス裏 面 側に専 用 プライマ ー を 塗 RA-900 布してください。 (水系) ※ モイス裏 面 側に プライマ ー 塗 布し た場合、 「調湿建材」 対象外となります。 ZK-31
333mlカートリッジ
M工法 : 1本/3×8サイズ 2枚 標準可能塗布量 : 16m/本
40巻 アクリル樹脂系 両面テープ 1mm厚 x 20mm幅 x 10m巻 /梱包 標準施工量 : 5巻 1巻で3× 8サイズ 2枚分 /梱包
専用接着剤 (SE-1) セッ ト内容 専用接着剤 (SE-1) 2本、 JIS A 5538 1セット 専用仮留めテープ (ZK-31) 2巻 /梱包 標準施工量 : 1梱包で3×8サイズ 4枚 専用接着剤 (SE-1) セッ ト内容 専用接着剤 (SE-1) 3本、 JIS A 5538 1セット 専用仮留めテープ (ZK-31) 3巻 /梱包 標準施工量 : 1梱包で3×8サイズ 6枚
モイスNT 専用ビス
NTA10
モイスNT専用のビス 仕様 φ7×3.8×L24 形状 特殊 ドリルねじ LGS用 100本入り 軽量鉄骨、 材質 ステンレス鋼 ビス白頭 /梱包 ※ビス十字部の影などは目立ちます のでご注意ください。 ※モイスNT専用ビスとモイスNTパ テの併用はできません。
モイスNT内装材留め付け資材 (現場手配)
部 品 名 仕 様
長さ :
形 状
材 質 鉄または ステンレス
推奨メーカー
適用範囲
ピンネイル 25、 30、 35
径 : 0.6φ 長さ :
マックス㈱ 木製下地 (壁) ㈱マキタ
ポリウレタン樹脂系
JAIA
25、 30、 35 スーパー フィニッシュ 径 : 1.05 頭径 : 1.4×1.3
鉄または ステンレス
マックス㈱ 木製下地 ・ 天井) ㈱マキタ (壁
1Kg 缶
2缶 標準施工量 : /ケース ・せっこうボード下地の場合 (モイス裏面側のみ塗布) ; 6~8枚(3×8サイズ) /1kg缶 ・合板、けい酸カルシウム板等の場合(下地側 + モイス裏面側 塗布); 3~4枚 (3×8サイズ) /1kg缶 アクリル樹脂系
JAIA
皿木ねじ
長さ : 25以上 径 : 3.0以上
メッキまたは ステンレス
─
木製下地 (壁 ・ 天井)
ジャ ック ポイン ト : フレキねじ 長さ 30、 35 (FSJ25、 30、 35) 25、
鋼製下地の板厚み t1.6mmの場合
鉄
㈱ヤマヒロ
鋼製下地 (壁 ・ 天井)
*
2Kg ポリ容器
標準施工量 : (モイス裏面側のみ塗布) ; 1ヶ ・せっこうボード下地の場合 18~20枚 (3×8サイズ)/2kgポリ容器 /ケース ・合板、けい酸カルシウム板等の場合(下地側 + モイス裏面側 塗布); 9~10枚(3×8サイズ)/2kgポリ容器 養生期間 : 冬 期=24時間以上 春 秋 期=24時間以上 夏 期=6時間以上
※ご注意 指定以外の接着剤、 両面テープ等のご使用は厳禁です。 モイスN T表面への接着剤等の染み出しの恐れがあります。 (万一、指定以外の接着剤 ・ 両面テープ等のご使用で不具合が発生した場合は、 責を負いかねます。 )
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内装材施工図(参考・JASS26 内装工事による) ①木製下地 図1 壁・直張り
はり
(単位:mm)
間柱
5〜10
柱 モイス厚9.5mm または 厚6mm
5〜10 100以内(ピンネイル留めの場合) 300以内(スーパーフィニッシュ留めの場合) モイス厚6mm の場合 (*) モイス厚6mm の場合 (*)
6
5〜10
土台 または はり
※
※
※下地間隔 モイス板厚 9.5mmの場合……455以内 6mmの場合………303以内または 455以内+横格子303以内 (*) ●お願い ・両面テープの張付け面及び接着 剤の塗布面のゴミ、 埃 (ほこり) は除去してください。
図2 天井・直張り
303以内 303以内 303以内
・改修の場合、 既存ビニールクロス 等を除去したうえで施工してください。 ・脱落防止のために、 モイスNT専用ビス などの併用をお勧めします。 ※天井施工は、 荷重を軽減するため、 t6mm 限定 (t9.5mm は使用不可) とし、 かつ、 1 枚のサイズも 3'×6'/ 枚 以下としてください。 303以内 拡大図 303以内
モイス厚6mm (※t9.5は天井張り 使用不可) 150以内
303以内
スーパー フィニッシュ
※5〜10 ※へりあき ・スーパーフィニッシュの場合 5〜10mm ・モイスNT専用ビス留めの場合 15mm以上 303以内 ※5〜10 ※5〜10 ・スーパーフィニッシュ留め+接着剤張りまたは両面テープ併用 ・モイスNT専用ビス留め
※5〜10
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12.5 〜 17.5 15 以上 455 以内 ランナー ( [型) 455 以内
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②軽量鉄骨・鋼製 (LGS) 下地 図 3 壁・直張り
スタッ ド (C 型) ランナー ( [型) 15 以上
(単位:mm)
振れ止め ( [型)
モイス厚 9.5mm (t6mm は使用不可)
モイスNTビスなど 300 以内
12.5 〜 17.5
*ビスについて
鋼製下地の板厚みによって、 ビスの種類を使い別けてください。 モイスNT専用ビス (φ7×3.8×1.24) は、 板厚み 1.6mm が 適用します。 推奨例) (株) ヤマヒロ
商品名 ジャ ックポイン ト リーマーフレキねじ ジャ ックポイン ト フレキねじ 品番 BW28 BW32 FSJ25 FSJ30 FSJ35 仕様 φ7.5x4x28 φ7.5x4x32 φ7.0x3.8x25 φ7.0x3.8x30 φ7.0x3.8x35 φ7.0x3.5x25 φ7.0x3.5x32 板厚み (㎜) t2.3 t1.6 t0.8
図 4 天井・直張り
ドライウォール FS25 スクリューフレキねじ FS32
バックアップ材 ※天井施工は、 荷重を軽減するため、 t6mm 限定 (t9.5mm は使用不可) とし、 かつ、 1 枚のサイズも 3'×6'/ 枚以下としてください。
シングルクリ ップ 303 以内 ダブルクリ ップ 吊りボル ト ダブル野縁 シングル野縁
野縁受
野縁受ジョイン ト
シングル野縁ジョイン ト
モイスNT専用ビスの位置について
ズラ シ貼り (ウマ貼り) の隙のジ ョ イ ン ト 目地
15 以上
ダブル野縁 ジョイン ト
部 (Tの字部) は、 下図のよ う に、 三角形に な る よ う に ビス打ち して く だ さ い。 ジ ョ イ ン ト部の段差な ど が出に く く な り ま す。
モイ スNT専用ビス
25 〜 35 ビス 300 以内 モイスNT専用ビス
モイス厚 6mm (t9.5mm は使用不可)
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◆ボー ド下地に張付施工 (接着工法) に際して
ビス、スーパーフィニュシュネイル等を使用せず、 ボード下地に張付施工する場合は、 図5、 図6の内容の他、 P.9以降の内容も、 よくお読み頂き、 施工してください。 特に、 天井面へのご使用やモイス自体へ荷重負荷がかかる場合、 及び、 吹き抜け等で高さ3mを超える場合の 壁面へのご使用の場合は、 下地面 (せっこうボー ドを除く合板、 ケイカル板等の下地の場合) 、 かつ、モイス裏 面側に専用プライマーを塗布してから、 施工してください。 ※モイス裏面側にプライマー塗布した場合、 「調湿建材」対象外となります。
③ボード下地 図5 壁・下張り有り
ボー ド下地 せっこうボー ド、 合板等 180以内 180以内
接着剤の間隔
(単位:mm)
180以内 接着剤
180以内
( )
8
モイス厚 6mm
両面テープ 巾2 0
●お願い ・両面テープの張付け面及び接着 剤の塗布面のゴミ、 埃 (ほこり) は除去してください。 ・改修の場合、 既存ビニールクロス 等を除去したうえで施工してくだ さい。
303以内
303以内
303以内
両面テープの間隔
図6 天井・下張り有り
接着剤
両面テープ 巾2 0
ボー ド下地 (せっこうボー ド、 合板等) 接着剤の間隔 180以内 180以内 180以内 180以内 ●お願い ・両面テープの張付け面及び接着 剤の塗布面のゴミ、 埃 (ほこり) は除去してください。 ・改修の場合、 既存ビニールクロス 等を除去したうえで施工してください。 ・脱落防止のために、 ビスなどの併 用をお勧めします。 ※天井施工は、 荷重を軽減するため、 t6mm 限定 (t9.5mm は使用不可) とし、 かつ、 1 枚のサイズも 3'×6'/ 枚 以下としてください。
両面テープの間隔 303以内
303以内
303以内
接着剤
モイス厚 6mm ・天井部は、 下地面、 かつ、モイス裏面側に専用プライマーを塗布してから、 施工してください。 ・プライマー、接着剤、 両面テープについては、 P 5を参照ください。 ・合板ベニヤ等の木質系ボー ドの場合は、スーパーフィニッシュネイルでの留め付けが可能です。
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ボー ド下地に張付施工 (接着工法) の施工方法
1
割付け ・ プライマー下地処理
下記の注意事項を遵守して割付け ・ 下地処理を行ってください。
割付け時の 注意点
●下地材の目地とモイスNT内装材の目地が重ならないように、 割付けてください。
下地材が、合板、けい酸カルシウム板等の場合
モイスを張付ける部分の全面に、 予め、 プライマー (JW‑900NまたはRA‑900) を塗布してください。 また、 モイスを天井面へ張る場合やモイス自体へ荷重負荷がかかる場合、 及び、 吹き抜け等で高さ3mを超える場合の壁 面へのご使用の場合は、 下地面 (合板 ・ けい酸カルシウム板等) 、 かつ、 モイス裏面側にもプライマーを塗布してください。 ※モイス裏面側にプライマー塗布した場合、 「調湿建材」対象外となります。
施工部位 プライマー 下地材種類 塗布面 モイス裏面側 下地材側 壁 せっ こ う 合板、 ボー ド けい酸カルシウム板等 不要 不要 ○プライマー塗布 天井 せっ こ う 合板、 ボー ド けい酸カルシウム板等 ○プライマー塗布 不要 ○プライマー塗布
・ せっこうボー ド下地の場合 (モイス裏面側のみ塗布) : 6〜8枚 (3×8サイズ) /1kg缶 ・ : 合板、 けい酸カルシウム板下地等の場合 (下地材側+モイス裏面側塗布) 3〜4枚 (3×8サイズ) /1kg缶 ・ せっこうボー ド下地の場合 (モイス裏面側のみ塗布) : 18〜20枚 (3×8サイズ) /2kgポリ容器 ・ : 合板、 けい酸カルシウム板下地等の場合 (下地側+モイス裏面側塗布) 9〜10枚 (3×8サイズ) /2kgポリ容器
■標準施工量 : JW‑900N
■標準施工量 : RA‑900
ご注意
●プライマー (アイカ アイボン JW-900N、 RA-900) は薄めずに、 そのままご使用ください。 ●プライマー (アイカ アイボン JW-900N : 溶剤系) 塗布後、 4時間以上7日以内にモイスを貼付けてください。 JW-900Nは トルエン ・ キシレンを含んでおりませんが、 ご使用の際には十分に換気を行ってください。 ●プライマー (アイカ アイボン RA-900 : 水系) は、 冬期24時間、 春秋期12時間、 夏期6時間以上を目安に乾燥させてから7日以内に モイスを貼付けてください。 環境により乾燥状況が異なりますので、 必ず乾いた事を確認してから、 次の工程へ進んでください。 ※ 5℃以上でご使用く だ さ い。
2
ノコ進行方向 化粧面 裏面
モイスNTのカット ・ 加工 (接着工法 以外も共通)
下記の注意事項を遵守してカッ トしてください。
カッ トする時の 注意点
●切断は当木を用いて、 必ず刃物を裏面から入れて ください。 ●割れやすいため、 取り扱いには充分ご注意ください。 ●表面は、 マスキングフィルムで保護しておりません。 キズ ・ 打跡には充分ご注意ください。
面取り方法
●カッ ト面はサン ドペーパーを当木にそえて 軽く糸面取りしてください。 ●目透かし納めの場合、 カッ トしていない面も 軽く糸面取りしてください。
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3
仮留めテープ貼付・接着剤塗布
下記の注意事項を遵守して、 仮留めテープ貼付 ・ 接着剤塗布を行ってください。
テープ貼付の 注意点
●貼付けたテープをよく押えて、 しっかり と圧着してください。 ●一度はがれた両面テープは再使用せ ず、 必ず新しい両面テープを使用してく ださい。
接着剤塗布の 注意点
●接着剤は 高さ 4mm で塗布してください。
4mm
10
●モイス 3尺×8尺 (壁面) 1枚に対して、 専用接着剤 (SE‑1)
を 0.5本が目安の塗布量です。
塗布量が少ない場合、 剥がれなどの原因となります。 ●接着剤塗布後10 分以内に貼付け圧着してください。
〈専用接着剤使用時のご注意〉 気温が5℃以下の場合は施工できません。
【標準塗布パターン】
モイ ス (裏面) 凡例: 接着剤 仮留めテープ 20㎜
天井施工の場合は図の箇所の 仮留めテープは20㎜を開けて 施工してください。
〈 壁面施工〉
〈天井面施工〉
〈切り欠き〉
L
●天井施工の際は、 接着剤の塗布 量を遵守し、 圧締を十分に行っ てください。 ●天井施工の際はアルミハッ ト型 ジョイナーの併用をおすすめし ます。 ●天井施工は、荷重を軽減するた め、 t 6mm( t 9.5mmは使用不 可)とし、 かつ、1枚のサイズも 3× 6以下としてください。 ●天井施工は、脱落防止のために、 ビスなどの併用固定をおすすめ します。
910㎜ 180以下 180以下 180以下 180以下 接着剤の間隔 303以下 303以下 303以下
910㎜ 303以下 303以下 303以下 両面テープの間隔 180以下 180以下 180以下 180以下 接着剤の間隔
両面テープの間隔
・壁面と天井面とでは、 両面テープと接着剤の位置が異なります。
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貼付時の 注意点
●モイスを貼付ける際に、中央部に浮き
が発生しないように注意してください。
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4
貼付 ・ 圧着
下記の注意事項を遵守して貼付 ・ 圧着を行ってください。
仮留めテープ部
圧着する時の 注意点
● 仮留めテープ部 をしっかりと押さえてください。 ※接着剤部を押さえると泣き別れの恐れが ありますのでご注意ください。
※仮留めテープが壁面に一度接着すると、 調整ができなくなります。
5
シーリング
下記の手順に従ってシーリングを行ってください。 (シリコーン納まりの場合)
マスキング テープ
1
2
3
マスキングテープを貼り付け、 奥まで しっかりとシリコーンを注入する。
ヘラなどを用いて、 余分なシリ コーンをかき取る。
マスキングテープを 剥がす。
矢印の方向にゆっくりと
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図 7 各種 納まり例
モイスNT内装材 t 6mmに対応するジョイナー、 底目地テープ(アイカフレキ)は、 アイカ工業製をお使いください。 詳しくは、アイカ 「壁面材 ・ 補助部材 総合カタログ」 (カタログNo.836) をご覧ください。 尚、 モイスNT内装材 t 9.5mmに対応するジョイナーの弊社設定品はありません。 ■モイスNT内装材 推奨 アルミジョイナー 色 : ミルキーグレー (色品番 : ) 推奨 シリコーン 色 : アイスホワイ ト (色品番 : )
①ジョイナー納まり
出隅部材 11.5
(単位:mm)
平目地部材 6 8.5 8 6 8.5
見 切り部 材 8 6 8.5
入隅部材 14 6
17.5 14 14 壁紙 (クロス) 8
ご注意
●ジョイナー納まりの場合は、モイスに差し込んでから施工してください。
②目透かし・突き付け納まり
平目地部 <面取り目透かし> 6以下(推奨) <面取り突き付け> 6 6 6 底目地テープ(フレキ) <面取り突き付け> 6 6 出隅部 6 入隅部
12
ご注意
●突き付け納まりの場合は、 下地精度の影響を受けやすい為、 ご注意ください。 納まり精度を求められる場合には、 おすすめいたしません。 ●面取り寸法はC 2mm以下としてください。
平目地部 6 6
③シーリング納まり
入隅部
シ リ コー ン
シ リ コー ン
④天井納まり〔天井施工の場合は、 建築基準法等の法規制を遵守してください。 〕
天井部 野縁 下地材 壁̶天井 接合部 下地材 野縁 天井廻縁あるいはアルミ ジ ョ イナー
*
アルミハッ ト型 ジョイナー
* (株) 創建 03‑5992‑6411 品番 : 53083 アルミハッ ト67
ご注意
天井への化粧材の施工の際は、 脱落のリスクを軽減するため 下記の注意事項を守ってください。
●天井施工の際は、 接着剤の塗布量を遵守し、 圧締を十分に行ってください。 ●天井施工の際はアルミハッ ト型ジョイナーの併用をおすすめします。 ●天井施工は、荷重を軽減するため、 t 6mm( t 9.5mmは使用不可)とし、 かつ、1枚のサイズも 3× 6以下としてください。 ●天井施工は、脱落防止のために、 ビスなどの併用固定をおすすめします。
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2 施工方法
[1] 下地施工 無接着剤工法 は下地の種類が木製下地又は鋼 製 (LGS) 下地となります。 ただし、 改装工事などで せっこうボー ドが下地の場合には両面テープおよび 接着剤等を併用してください。 (P.5参照)
※
3.墨出し、 板割り付け 施工図に従いモイスの割付墨を下地に打ちます。 モイスの目地は必ず下地の上にくるようにします。 モイス表面は仕上げとなりますので、 表面には文 字 (メモ) などを絶対に書かないでください。
※無接着剤工法とは、モイスの持つ高い引抜き耐力により、接着剤 を一切使用しないで、ピンネイル、スーパーフィニッシュ、ケー シングくぎなどのみで仕上げる乾式工法です。 それぞれのくぎの保持力についていはP.15の保持力試験結果を参 照願います。
[2] モイス留め付け ○木製下地の場合 モイスは木製下地に対し、 ピンネイル、 スーパー フィニッシュのみで留め付けそのまま仕上げます。
○鋼製(LGS)下地の場合
現場での下地配置状況
モイスの加工
モイスは鋼製下地に対し、 モイスNT専用ビス、 ジャ ックポイン トねじで留め付けます。 (P.5、 P.7参 照) ビス頭部分はモイス面位置になるように施工し ます。 [3] 施工準備 1.モイスの取り扱い モイスは、 仕上げ材のため施工中の取り扱いは慎 重にしてください。 大きな傷、 汚れ等については、 交 換が必要となります。 また、 吸水性が高いため、 内部 まで浸透してしまった染みについても交換が必要で す。 なお、 手垢等の汚れがついた場合には、 P.18の 「お手入れのしかた」 に従って処置してください。 2.下地施工 モイスは、 下地と一体となって構成されるため、 下 地の不具合がそのまま表面の平滑性に現れます。 し たがって下地は、 縦横の通り、 不陸、 水平 ・ 垂直等不具 合のないように精度よく施工してください。 また、 床面と壁面、 壁面と天井面との取合い部分 は精度よくすき間のないように施工してください。 木製下地は、 必ず乾燥材 (含水率20%以下) を使 用してください。 濡れた木材を使用するとモイスが その水分を吸収して、 「染み」 になる恐れがあります。 下地の間隔は、 モイスの施工要領図 (P.5‑12) に 従い施工してください。 ◎ 「壁 ・ 天井」 施工上の注意 【事故例】 モイスの高い 吸 水 性 に より、 下地材の水分が 染み出して変色 した例。
●
[4] 工具の準備 1.切断工具 集じん機付電動丸鋸 (チップソー) ボー ドカッター ハクソー スレー ト鋸 カッター 2.穴開け工具 電動ドリル、 ハンドドリル ジグソー 3.留め付け工具 電 動ドリル (スクリュー ドライバー) ボー ド用 ピンネイラー、 スーパーフィニッシュネイラー プラスビッ ト 金槌
推奨釘打機 : (左) ピンネイラー (右) フィニッシュネイラー
推奨釘 : (左) ピンネイル (右) スーパーフィニッシュ
下地材の含水率が高い材 (グリーン材) などの場合
●
●
モイス厚9.5mm 水分の移動による モイス表面への染み出し
水分の移動
4.面取り工具 面取りカンナ ヤスリ サン ドペーパー (#60 〜#150) 角材 (サン ドペーパー巻きつけ用)
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[5] モイスの加工 1.切 断 モイスには製造方法上、 方向性があり、 モイス裏 面には矢印が印刷され、 方向性を示しています。 矢 印の向きをそろえて切断し、 施工してください。 向 きが異なった場合、 表面の見え方に差が出る場合が あります。
(モイ ス裏面)
3.欠きこみ 欠きこみは、 モイス表面に傷や汚れをつけないよ うに養生し、 欠きこみの角部に穴を開け、 ジグソー または、 電動チップ付丸鋸等で切断してください。
(A)
(B)
(C)
*注意事項
欠きこみ作業 (穴あけ)
モイスを切断する場合には必ず保護メガネ・防じ んマスクを使用し、 手袋・長袖の作業着を着用し、 皮膚が露出しないようにしてください。 また、 機械 切断ではなく手折り切断を行う場合には、 板の表裏 面に定規をあてカッターを用いて数回切り込みを入 れながら切断してください。 切断作業後は、 うがい及び手洗いを励行してくだ さい。 粉じんが大量に体内に入ると、 人体へ悪影響 を及ぼすおそれがあります。 2.面取り 現場切断の後、 面取り加工を行う場合は、 面取り カンナを使用してください。
※不燃材として使用 する場合は、 4mm 以上の板厚を確保 してください。
4.小口仕上げ 切断面をバリ等の無いようサン ドペーパー (#60 〜#150) を角材に巻き、 軽くサンディングしてく ださい。 5.彫刻加工 現場にてルーターを使用して加工を行う場合、 「1. 切断」 と同様に、 専用の集じん機を取り付け、 防護メガネ、 防じんマスク等を着用して作業してく ださい。 ルーターの刃先は形状にあったものを選定し、 超 鋼チップ付などのものを使用してください。 なお、 ル ー タ ー で の 加 工 深 さ は モ イ ス 9.5mm 厚 で 4.0mm 程度、 6mm 厚で 2.0mm 未満としてくだ さい。
14
現場での面取り作業
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表 ‑3 ピンネイル最少打設時の総耐力結果 (単位 : kgf)
板厚 ・ 板寸法
t6 × 910 ×1,820
10.7
30
141
13
C
t9.5 × 910 ×1,820 17.0 30 402 24
t9.5 × 910 ×2,420
22.6
42
563
25
※上記結果は、 測定値であり、 保証値ではありません。
A
E
A’
B
E
t6 × 910 ×2,420
14.3
42
197
14
D’
(mm)
重量 kgf/ 枚①
最少本数 / 枚
引抜き 保持力②
② / ①
D
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モイスに使用する く ぎの保持力試験 (社内試験による)
1. ピンネイル、 スーパー フィニッシュの保持力試験 (木製下地) 表 ‑1 使用くぎ
品 番 品 名 (単位 : mm) サイズ
2. 試験結果 表‑3の結果から、 モイス1枚当たりの引き抜き保 持力②とモイス重量①の比率はt6×910×1820 の場合、 ピンネイル使用で約13倍の引抜き保持力 を持つと考えられます。
: mm) 表 ‑4 取り付け下地と留め付け具の間隔 (単位 留め付け金具 留め付け間隔 下地間隔
P-25
ピンネイル
長さ : 25、 30、 35 径 : 0.6 φ 長さ : 25、 30、 35 径 : 1.05φ 頭径 : 1.4 × 1.3
スーパーフィニッシュ
SF-25
スーパーフィニッシュ
形状図
ピンネイル
部 位 A A' B C D D' E
1.スーパーフィニッシュ
5-10
5-10
200
以下
200
以下
以上
90
以上
45
455
以下
表 ‑2
引き抜き耐力 (試験体は n = 5 平均値)
ピンネイル (P-25) スーパーフィニッシュ (SF−25)
2. ピンネイル
モイス 厚さ t (mm)
N
kgf
N
kgf
3.ドリル先ラッパ頭ねじ
15 以上 12.5-17.5
200
以下
300
以下
以上
50
455
以下
9.5
131
13.4
178
18.2
備考
記号は下図 (JASS26 内装工事) に対応
6
46
4.7
77
7.8
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4. その他・注意事項
1 モイスの方向性について
モイスは、 抄造方法 (和紙漉き要領) により成形 し、 最終工程で研磨による表面仕上げを施していま す。 したがって、 製造方法上、 方向性があります。 方 向を統一しないで施工すると仕上がり状態が異な り、 意匠的に不具合を起こす場合があります。 施工 時には裏面に記された矢印を考慮して施工してくだ さい。
(モイ ス裏面)
3 手すり等の取り付けについて
モイスを使用した壁に手すり、 エアコン、 フック等 負荷がかかるものを取り付ける場合は、 必ず下地材 を取り付けるか、 柱の部分に取り付けるようにしてく ださい。 下 地 材 は、 厚 さ 12mm 以 上 の 合 板 ま た は、 35×105mm 以上の受け材を推奨します。
4 補修について
[1] 施工中の傷、 汚れについて 大きな傷については、 交換が基本となります。 内 部まで浸透してしまった染みについても同様です。 施工中は、 仕上げ材として慎重に作業してください。 また、 表面の養生についても必要に応じて行ってく ださい。 [2] 専用パテについて 小さなキズやすき間は、 モイス専用パテで補修が 可能です。 大きな欠けや損傷には適していません。 また、 パテ材は紫外線などに対して変色するおそれ があります。
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2 曲面施工について
モイスは、 曲面施工ができます。 ただし製造方法 上方向性があるので、 モイスの方向を確認し曲げ加 工を行ってください。 (下図参照) 施工する大きさに加工したモイスを 20 〜 30 分 間水に浸し、 少しづつ力を与えながら、 曲面に沿っ て曲げていきます。 ここで過度に力を加えると破断 してしまいますので注意してください。 なお、 下地 の精度がそのまま仕上げに現れますので、 下地の 精度を充分に確保してください。
5 他材料による表面仕上げについて
モイスは、 素地仕上げを標準としますが、 クロス*、 壁紙、 塗り壁等の仕上もできます。
*塩化ビニル製のクロスは、 赤変 (変色) の恐れがあるので 使用禁止です。 ※モイス NT へ表面仕上げを行った場合には、 「調湿建材」 対象外となります。
円形柱への施工 (下地施工)
モイスの施工
モイス裏面の方向
モイス裏面の 矢印方向に対して 垂直に曲げる
(モイ ス裏面)
曲面施工の限界曲率
厚さ (mm) 6 9.5 曲げ半径 (mm) ウェ ッ ト 500 以上 900 以上
(製品管理番号等の印字)
備 考
・ウエッ トの場合、 所要時間の水浸し後、 少しづつクセを付 けながら繊維方向に垂直に曲げてください。
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6 現場で発生したモイス廃材について
モイスを廃棄する場合は、 「ガラスくず・コンク リートくず及び陶磁器くず」 に該当し安定型産業廃 棄物として処分できます。 またモイスの主成分は、 天然素材で構成され、 製 造過程でも接着剤などの化学物質は使用しており ません。 現場で発生した端材は、 調湿袋に詰めて床 下に設置することにより、 湿気や臭い取りとして有 効に活用できます。
床下・モデル施工試験体
● ●
MOISS 調湿袋 防水シー ト
床下への調湿袋の設置の様子
※モイス以外は、 調湿袋に入れないでください。
住宅床下への設置イメージ図
現場端材を有効活用する 「モイス調湿袋」 モデル施工における調湿効果について 以下に示すのはモイス調湿袋の効果を実験的に確 かめたものです。 右のグラフが示すように床下の湿 度は外気温の下がる夜間に高くなり、 逆に気温の高 くなる日中に低くなる傾向があります。 モイスは湿度 が高くなる夜間には吸湿し、 日中や晴れた日の湿度 が低くなった時には放出して床下の湿度を均一化し ようとする調湿効果が確認されています。
調湿袋の温湿度の推移グラフ
○解説:太いラインがモイスの効果を示す。 湿度分布では、 湿度
基礎側壁 (発砲スチロール) モイス 調湿袋
を均一化する方向に働き、 空床と比べ最高湿度では 5%、 最低湿 度では 18%の差が生じた。
※上記結果は、 測定値であり、 保証値ではありません。
温湿度センサー 天蓋 (塩ビ板)
試験体
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お手入れのしかた
モ イ ス の性能を長 く 保持し ていただ く ために以下の内容に心がけて メ ン テナ ン ス をお願い し ま す。
日常のお手入れ
●日常のお手入れは、 乾いた 柔らかい布で、 からぶき して く ださ い。 ●モイ ス表面に付着した汚れを そのま ま に してお く と 、 内部に 染みこみ落ちに く く なるため、 日常のお手入れを定期的に行う こ と をお勧め し ま す。 ●埃やゴ ミ は、 乾いた き れいな布で払い落 と し て く ださ い。 ●鉛筆汚れな どの軽微な汚れはプラ スチ ッ ク消し ゴムで こ す り 落と し て く ださ い。 (砂消し ゴムは使用し ないで く ださ い)
ジ ュ ースや調味料
汚れが染み こ む前に、 水を含 ま せた き れいな布、 ま たはテ ィ ッ シュペーパーな どでで き る限り 早 く 拭き取って く ださい。 汚れ が気にな る場合には、 塩素系 漂白剤を綿棒ま たは乾いた き れいな布に染み込ま せ、 汚れ 部分にたた く よ う に塗っ て く ださ い。 汚れが薄 く な った ら、 き れいな布で よ く 水拭き し て く ださ い。 漂白剤がモ イ ス表面に残留す る と 白化し ま す。
18
油性ペンやボールペン
水拭き し て も落ち ない汚れは、 サ ン ド ペーパー (#120〜#180) を用いて、 を用いて、 研磨目に沿っ て見映え良 く 研磨し て く ださ い。 なお、 研磨粉の 除去は き れいな乾いた布を使用し て く ださ い。
小さ な傷
小さ な傷は、 モ イ ス NT パテ でタ ッ チア ッ プ し て く ださ い。
ご注意
●汚れが付いた ら す ぐ に落 と し て く ださ い。 ●汚れた布や雑巾な ど はか え っ て汚れを ひ ど く し ま すので使用し ないで く ださ い。 ●酸性・ア ル カ リ 性の洗剤、 溶剤 (シ ンナー・ベ ン ジ ン な ど) 、 金属タ ワ シは使用し ないで く ださ い。 ●調湿・消臭機能を十分に活かすためモ イ ス の表面に は塗装を施 し て い ま せんので、 研磨に よ る粉が表面に付着 し て い ま す。 ま た、 服な どが擦れる こ と に よ り 粉落ちす る こ と も あ り ま す。 粉落ちは専用塗料 「モイ ス コー ト (NTA20) 」 で低減す る こ と は で き ま すが、 「調湿建材」 の対象外にな り ま す。 ●モ イ ス は、 絶対に水洗いは し ないで く ださ い。 下地材の水分が染み出し て変色す る恐れがあ り ま す。 ●塩素系漂白剤を ご使用の際は、 使用上の注意をあ ら かじ め よ く 読んでか ら ご使用 く ださ い。 毛染め液、 マニキ ュ ア、 イ ン ク な どの汚れは塩素系漂白剤を使用し て も落ち ない場合があ り ま す。
本製品を安全にご使用いただ く ために、 次の点にご注意く だ さい。
1. 運搬・取扱いの際には、 保護手袋を着用し て く ださ い。 2. 加工時には、 保護メ ガネ・防塵マ ス ク を着けて作業し て く ださ い。 3. 加工で発生す る粉塵を集塵す る際には、 粉塵爆発対策を行な っ て く ださ い。
[応急処置]
●モ イ ス の粉末が目に入ら ない よ う 注意し て く ださ い。 目に入った場合、 ア ル カ リ 性を示すので、 直 ぐ に水で洗い流し て く ださ い。 ●粉塵が皮膚に付着し た り 、 目・鼻・口に入った場合は、 水で洗い流し異常を感じ た ら、 速やかに医師の手当て を受け て く ださ い。 ●火災の時は、 水・霧・泡・化学消火剤で消火し て く ださ い。
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- カタログ、 サンプル帳、 現物サンプルのご請求はホームページにてお受けしております。
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〈0120〉 525 ‑100 〈052〉 409‑8313 TEL
アイカ工業
業務用
〈052〉 TEL 409‑1471
●アイカカタログセンター
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●このカタ ログに掲載さ れ ている設計価格は、 消費税抜きの価格です。 ●製品は内装専用です。 ●日光がよ く 当たる部位に製品を使用する と、 通常の屋内使用よ り も早 く経年変化 (変色 ・ 退色) する可能性があ り ます。 ●©アイ カ工業株式会社 本書に収録したものの一部または全部の無断複製 ・ 転載を禁じ ます。
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