ファルカタ材の植林事業に参加

No.123A44
2022年12月8日
 

ファルカタ材の植林事業に参加
生育が早いファルカタ材を活用した製品開発も進め、サステナブルなものづくりを推進

 アイカ工業株式会社(代表取締役 社長執行役員:海老原健治 本社:愛知県名古屋市中村区)は、住友林業株式会社(代表取締役 執行役員社長:光吉敏郎 本社:東京都千代田区 以下「住友林業」)がグループで実施する植林事業に参加します。

  • ▲地域住民に育てられるファルカタの苗木

  • ▲植林予定地

植林事業参加の背景

 私たちの暮らしや経済活動は、自然の恵みによって成り立っています。当社グループの建装建材事業では、木質資源から得られる合板を活用して化粧ボードなどを商品化していますが、こうした自然の恵みは、健全な自然環境と生物多様性という土台があることで享受できるものです。無尽蔵に存在するものではなく、豊かな自然環境の維持・回復を怠れば、その恩恵を享受することができなくなります。
 当社のビジネスパートナーである住友林業は、「木を植え、森を育み、木を活かす『保続林業』」を理念に掲げ、森林を適切に管理しながら木材を使い、また植えて育てる循環型の仕組みを構築しています。その取り組みのひとつとして、バリューチェーンと共に植林活動を行いより良い森林保全サイクルの構築を推進する、植林事業が企画されました。当社グループはこの植林事業に賛同し、ファルカタ120,000本の植林資金として、約1,400万円の拠出を行います。ファルカタ120,000本は、約4,800㎥分の合板の材料に相当します。植林は2023年3月までに完了し、7~8年後に伐採期を迎える予定です。
 一方で当社は、生育が早く木質資源の枯渇防止への寄与が期待できるファルカタを建装建材製品に活用することで、地球環境に配慮したものづくりを推進しています。12月には、ファルカタ単板※1と南洋材単板とで構成した「ファルカタコンビ合板」を基材とするポリエステル化粧合板を発売しました。将来的には、本事業で伐採したファルカタ材を原材料として活用することを検討しています。事業活動を通して、SDGs(持続可能な開発目標)の達成とサステナブルな社会の実現に貢献してまいります。
 ※1ファルカタコンビ合板で使用しているファルカタ材は、本事業で植林されたものではございません。

植林事業の概要

 事業参加企業である当社が植林資金を拠出し、住友林業が植林を代行します。育った原木を用いて住友林業が製造した合板等の製品が、市場に供給されます。今回、約4,800㎥分の合板の材料に相当するファルカタ材120,000本を、インドネシア東ジャワ地域に植林する資金として約1,400万円の拠出を行います。植林は2023年3月までに完了し、7~8年後に伐採期を迎える予定です。

ファルカタとは

 ファルカタは、主に東南アジアに生育しているマメ科の早生樹です。7~8年という短期間で直径40~50cmの巨木に成長するため、木質資源の枯渇防止に貢献しやすい植物です。軽量で柔らかく加工性に優れております。集成材や合板に加工され、家具の棚板や芯材などに使われています。

当事業がもたらすメリット

■森林保全に貢献し、持続可能な木質資源の調達を実現するとともに、安定的な資材確保が期待できます。
■植林により雇用が創出され、育った原木は適正価格で買い取られるため、地域住民・社会の経済メリットや地域活性化などにもつながります。
■植林したファルカタがCO2を吸収するなど、環境保全に寄与します。今回の規模のファルカタ植林における炭素吸収量(CO2換算量)は、およそ10,630ton-CO2と想定されます※2
※2林野庁ウェブサイトの二酸化炭素森林吸収量を参考に算出

以上

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