ご使用の際のご注意

製品をご使用いただくために、次の点につきましては、十分ご注意いただきますようお願いいたします。

設計指針 ※ご使用前に確認ください

施工部位

一部商品は内装専用となっています。指定施工部位以外への施工は塗膜の劣化(雨水や紫外線による変色、艶ムラ、膨れ等)の原因となりますので、お控えください。 浴室など高温多湿な場所への施工は塗膜の膨れや剥がれ、カビが発生することがありますので施工はしないでください。

防水について

外装用グレードは外装塗材として一定の雨水の浸入を防ぐ効果はありますが、防水材(防水形)ではありませんので、下地で室内側への漏水を防ぐ対策をしてください。

下地のクラック防止

下地のクラックに対する追従性が良い製品もありますが、保証はできませんので、下地にクラックが発生しないよう対策してください。

膨れ防止

下地から塗膜裏面に水分が供給されると膨れが発生するなどの不具合原因となります。外壁の窓廻りやフードの取付け部のシール、水切りや塀の上部の笠木の取り付け等、雨水が浸入する部位の止水処理にもご留意ください。

雨じまい

低汚染タイプやクリーンマジックであっても雨すじ汚れを完全に防止することはできませんので、雨じまいにはご配慮願います。

目地処理

外壁の乾式パネル工法では、目地を塗材で消すことはできません。目地部にクラックが発生する恐れがあります。また、シーリング材との密着性など、適合性については事前に充分ご確認ください。一部の大壁仕上げを除きます。詳しくは最寄りのアイカ各支店・営業所までお問い合わせください。

不燃認定

不燃対応シリーズをご使用いただき、かつ認定範囲内の施工パターンをご採用いただくことが必要です。詳しくは最寄りのアイカ各支店・営業所までお問い合わせください。

色調のご確認

同じ色品番であっても、シリーズ・仕上げパターンにより発色性が異なる場合があります。色調確認は必ずご採用いただくシリーズ・仕上げパターンの塗板見本をご確認ください。塗板見本の有効期限は作成日より12ヶ月となります。有効期限を過ぎた見本に関しては仕様の変更や、退色による色変化などが生じる可能性があります。
濃色や高彩度色は外部で使用する場合、色あせが目立つ場合があります。 また特定の色は、有機顔料を多く使用しておりますので、外部で使用する場合や光源により、早期に変色することや屋内外では色調が大きく異なって見えるものがありますのであらかじめご了承ください。

施工上の注意点

使用の順守

必ず施工の手引き、製品説明書を確認の上、仕様を遵守してください。

保護具の着用

施工に際しては、説明書に記載された必要な保護具を着用してください。

周辺への配慮

施工の際は臭気等のトラブルを防ぐため、事前に近隣への案内などの配慮をしてください。

施工環境

施工は養生期間中も含め、5℃から 35℃の間で施工してください。(ノンフリーズシリーズを除く)養生シートで施工面に直射日光が当たらないようにしてください。塗継ぎムラ、膨れ、乾燥条件の違いによる仕上り不良の原因になります。

シーラーの選定

必ず下地、主材に適合した専用シーラーを使用してください。 ※専用シーラーを使用しないと、塗膜剥離,吸い込みの差による仕上がり不良や下地からのアクによる変色不良になりますので、注意してください。

下地の乾燥

下地は充分に乾燥させ、表面含水率 10%以下、pH10 以下で施工してください。コンクリート、モルタルなどは充分養生期間を取るとともに、施工前に降雨があった場合には、乾燥するまで施工を延期してください。乾燥不充分な下地は、剥離、水ふくれの原因になりますので充分ご注意ください。

下地処理

下地は平滑にしてください。コンクリートは必ずポリマーセメント系下地調整材で処理してください。モルタルは金ごて仕上げにしてください。エフロが発生している場合は除去してください。せっこうボードは、目地部に寒冷紗を入れて補強し、仕上がった後目地部が目立たない程度に処理してください。塗り厚が 1.0mm 以下の仕上げは、下地の影響を受けやすいのでご注意ください。

塗継ぎ

乾燥時間を考慮し、塗り継ぎムラの発生に注意してください。大面積を1度に仕上げることは困難です。必要に応じて目地などで作業面積を分割してください。また、小面積向きパターンは、施工時の塗膜の乾燥が速いため塗り継ぎの多い大面積での施工は不向きです。

施工後の養生

施工後は充分乾燥するまで、塗材が水濡れすることのないよう養生してください。 乾燥前に水濡れすると、パターンが流れたり、後々の膨れなどの不具合を招く恐れがあります。

仕上がりの確認

色調を含む仕上がりは、施工環境、下地の状態、作業者などにより異なりますので、現場にて試し塗りを実施し、責任者やお施主様に承認を得た上で、施工を進めてください。

施工後の処理

残材料や施工器具などの洗浄水は、河川等へ廃棄しないでください。

その他

イタリアートは乾燥皮膜ができやすいので、容器は必ずその都度密栓してください。コテ仕上げのなかで JQ-620、JQ-650,JQW-650 シリーズは、 軽量モルタル下地には施工できないパターンがあります。蒸気透過量が少ないので、膨れ、剥がれが発生しやすくなるためです。

製品発注時のお願い

ご注文の際、お施主様、設計様などに承認いただいた塗板見本があれば、そのナンバーをお知らせ願います。また、同一物件への追加注文はその旨を最寄りのアイカ各支店・営業所までお知らせ願います。

安全対策

火気厳禁

溶剤系や弱溶剤系の商材を使用する場合は、周囲での火気の使用を避けてください。

換気

室内の場合は、施工中及び施工後の換気は充分行ってください。

養生

屋外の場合は、近隣にシーラーや塗材が飛散しないよう養生は充分行ってください。

保管方法

保管は直射日光、水濡れを避けてください。

応急処置

製品が皮膚に付着したり、目・鼻・口に入った場合は、水で洗い流し異常を感じたら、速やかに医師の手当を受けてください。