霞ヶ浦に程近い新興住宅地に建つ。造成されてから17年経過しているにもかかわらず住戸はまばらで閑散とた印象がある。またこの造成地は南面が高く北に向かい傾斜しているため、南に対して上から押さえつけられるような圧迫感が感じられる。この住宅ではこのような環境（周囲に住宅が少ない事いよる孤立感や南面から受ける圧迫感など）に対する防御としての意味合いを備えたスクリーンを考えた。
宙に浮かしたスクリーンを配し四周に開口部を設け、光や気配に対し直接対峙させる事を避けている。このように宙吊りにされた壁面を介す事で、内部では外部との直接的な関係性をソフトなものに変換させ、外から見るこのスクリーンの印象は容易に内部が伺い知れない防御性を待たせる事が出来た。

宙に吊られたスクリーンは側壁や軒天の色合いよりも若干明るめな白色としている。
■仕上げパターン：珪藻土風フラット　■カラー：特注色

土間より広間方向を見る。スクリーンの仕上は 外部と同様左官仕上（ジョリパット）としている。

広間より土間方向を見る。右側ガラス面は浴室。地窓の開口高さは720ミリ