光学ガラスメーカーである株式会社オハラの本社棟である。トップライトを擁する3層吹抜け空間を中心にプランが展開されている。1Fはトップライトからの自然光あふれるエントランスホールと、光を絞り展示物であるガラスに照明を集約させることを意図した展示コーナーが、一体の空間として構成されている。展示コーナーにはオハラで製造される光学ガラス工業製品や高透過ガラスを用いた装飾ガラスが展示されている。今回計画では、エントランスホールと展示コーナーを空間的だけではなく機能的にも一体感を創出すべく、エントランスホールの壁面にジョリパットを下地としてオハラで製造されている高透過ガラスドロップを埋め込み、ガラスドロップ展示の壁面として活用することとした。ガラスドロップはトップライトや正面カーテンウォールからの自然光により、時間とともに輝きをかえ、ジョリパットのつくりあげる陰影とともに光と影の移ろいの美をエントランスに添えている。

エントランスホールから風除室をみる。右手奥の壁面が
ジョリパット+ガラスドロップ。
■内壁、ゆず肌(100) |

ジョリパット+ガラスドロップの壁面ディテール。
■内壁、ゆず肌(100) |
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正面全景。3層吹抜け空間を中心に両サイドにプランを展開。屋根上部は太陽光発電パネル |

エントランスホールおよび展示コーナー
