アイカ工業株式会社 ジョリパット施工例コンテスト

コンテスト概要入選作品審査総評第2回ジョリパット施工例コンテストのTOPへ戻る 入選作品
最優秀賞
賞金50万円
作品名:岡本ハーベスト保育園 岩田章吾/岩田章吾建築設計事

神戸市岡本の駅前に位置するこの保育園に要求されたことは以下の3つの点であった。第一に保育所は子供たちの自由な活動を支援するものであること。第二に単なる保育所の枠を超えた、地域の子育て支援の拠点となること。第三に、望ましくない外部からの侵入に対抗する建築的措置を講じること。我々はこの建築を都市の一部としてではなく、都市に埋め込まれたもう一つの「城塞都市」として構想することによってこの課題に応えようと考えた。建物は周囲に対して壁を巡らしており、地域に開かれた施設である遊戯室兼音楽室は城壁内のバザールのように部外者を受け入れる場として、居住エリアと切り離されている。この切り離しは斜面地であるという敷地の特質を活かし、スッキプフロア状に空間を重ね合わせることによって達成されており、各層間を連続させる開口によって切り離された各施設の視覚的一体化と、侵入者の監視を実現している。遊戯室屋上と1階保育室を連続させる芝生のマウンドは、現代の都市には失われた場であり、この建築を独立性を象徴する場である。我々は、子供たちがここを駆け、転げ回ることによって、彼らの生きる力が活性化されることを期待している。

建物外観
建物外観:1階部分はエントランスと遊戯室開口、2階部分は離れの茶室 ■外壁、ゆず肌(1030)

 

園庭
園庭:1階と2階を連続させる芝の丘。茶室下の空間高を1.2mとし、子供がかがまずに遊べる空間とした
■外壁、ゆず肌(1030)
1階保育室
1階保育室:吹抜けは保育室に光と空気の流れをもたらすとともに、2階保育室と視覚的な連続性を生み出す
■内壁、ゆず肌(1030)

 

エントランス

エントランス:家具、開口によって顕在化した高さの変化は園児に自分の成長を感じさせる指標となる
■内壁、ゆず肌(1030)

入選作品

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