日本古来の美意識としてしばしば取り上げられる、禅の精神、茶の精神というものがある。
今回、神楽坂という場所性からも上記のような日本の美意識と女性が美しく変身するエステやスパという癒しの行為を掛け合わせ、人の心を揺さぶる空間を表現出来ないかと考えた。ただ、和のテイストにこだわるのではなく、その精神からフィードバックされたものを現代的に置換する。虚飾を廃しシンプルを突き詰めた引き算の美学という中にそれを見いだそうと考えた。
上記のコンセプトから今回使用する素材は多くを語らずもしっかりとした素材感が表現できる素材を選択した結果、エントランスアプローチの片側一面に白い漆喰調仕上のジョリパットを用い片側の木目と対比させた。また店内共用通路の突き当たりの壁一面に水墨濃色仕上のジョリパットを用い神楽坂の路地裏に一筋の光を灯したような闇を表現した。

エントランスアプローチの壁面、サインの詳細/漆喰調/ホワイト
■内壁、しっくい調

フェイシャル&ボディールーム及び全景。エントランスホールから共用通路奥を見る。大谷石の腰壁越しにネイル&フットスペース |

通路突き当たりの壁面/水墨濃色仕上/ブラック
■内壁、水墨(濃色) |
