住宅の庭です。この庭には、ミズキ、ムクノキ、エノキ、その他Tree Houseを支えるに十分な大木が生え、秋には庭の小路にドングリの実を落とします。
庭を構成するオーナメントとして、自分たちの手で、子供たちの秘密基地を作ってみました。
庭に生える様々な植物の空へ向かう力。太陽の日を浴び空中に開く花。実を付けて、また大地から芽吹くこの生命の流れは、この地表に歓喜を感じさせます。
丸い帽子をかぶったドングリ、あるいは、妖精たちに世話をされて大きくなったキノコのようなフォルム。地面から緩くカーブした栗の木の階段を昇り、カタツムリのような螺旋状の内部へ導かれます。
このような自由曲線の壁、素朴なテクスチャーを表現する為、また、作業のほとんどを、素人による手作りで行う為、施工性の良いジョリパットを用いました。
内部は、板貼りで、照明やミニ手洗いも取り付けました。また、壁の厚みを利用して、椅子と収納棚を組み込みました。
子供たちのツリーハウスですが、ここを訪れる大人たちの心も、無心に遊んだ昔に立ち返るようです。

Ｔｒｅｅ　Ｈｏｕｓｅ全景。安全のため高さは2ｍ。 地面には柔らかな腐葉土を敷いた。 ■外壁、ＪＦ-5　寒水石を混ぜ、やや荒めの素朴な 土壁を表現した、素人塗り。(3022）

ドングリ、キノコ、カタツムリﾉ有機的なフォルム。 ■外壁、ＪＦ-5　寒水石を混ぜ、やや荒めの素朴な土壁を表現した、素人塗り。(3022)

 

内部から、デッキを見る。手摺は、敷地のプラタナスを枝払いした時の枝を使用。 ■外壁、ＪＦ-5　寒水石を混ぜ、やや荒めの素朴な土壁を表現した、素人塗り。(3022)

 

15センチ角の小窓。いたずら小僧のような表情。
■外壁、ＪＦ-5　寒水石を混ぜ、やや荒めの素朴な土壁を表現した、素人塗り。(3022）