傾斜地に建つ認知症高齢者のための共同住宅。ほぼ同じユニットが2層積み重なった構成だが、傾斜地に伴う複数の斜線制限などによって上下階がずれた平面となっている。また単調な構成を避け、認知症の改善に寄与することが目標とされ、単純な個室の連続でありながら、個々がずれながら連続することで内外共に多様な表情をみせる建築ができあがった。そして採光通風を良好に保つために傾斜地から上空に持ち上げた構造を採用した。
北西より見る:外部には4種類の外壁材が使用されている。その一つとしてジョリパットを使用。
■仕上げパターン:珪藻土風フラット ■カラー:特注色

内部和室にもジョリパットを採用。床・天井を中心に木の質感を
生かした材料を使用している。
■仕上げパターン:珪藻土風フラット
■カラー:特注色 |

木立の影が壁面に映る。日本人の生活と親和性の高い左官材料を用いることはこの建築の性格から必然だった。 |
