- 優秀賞
- COME
- 設計/
- A.D.O.
松田泰寛、米谷早苗
- 撮影/
- 水崎浩志

忽然と現れた小路のような入口。壁には汚れに強く、優れた耐候性と可とう性のジョリパットネオを採用
灯りに浮かぶ小路のような店
博多の繁華街、中洲・天神に隣接し、今も下町情緒を残す街、春吉のイタリアンレストランCOME。十字路を渡った角地に建つ古いビルの1階にある店は、 かつて60年続いたたばこ・文具店だった場所を引き継いでつくられた。地域に愛される存在だった場所の歴史も引き継ぎたいというオーナーシェフの想いから、 入口をあたかも小さな街路に見立て、そのまま店内へと街並みがつながるような工夫がされた。壁にはジョリパットネオが使われ、懐かしく親密な雰囲気の街に、 店をとけ込ませている。
- ジョリパットネオが施された外壁と、軒のように設えた天井の木肌、それぞれの質感が内部を街路の延長のようにつなぐ
- 小さな店内はカウンター8席のみ。内壁の黒いボーダータイルが闇の中に浮かび上がらせるような効果をつくり出している