最優秀賞
富久千代酒造 酒蔵改修ギャラリー
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ジョリパット爽土の白壁が古色を帯びた梁や柱、重量感のある黒皮鉄板の壁とコントラストをなす。
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ギャラリー天井の孔から古材を現しにした既存の小屋裏が垣間見える。
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長年倉庫として使用していた旧精米所をスケルトン状態にして、屋根の軽量化や構造補強を行った。
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焼杉を用いて修景した外観。耐候性鋼板のエントランスブリッジが目を引く。
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- 内装(壁・天井):ジョリパット爽土
撫切り仕上げ(白雲母)
- 内装(壁・天井):ジョリパット爽土
現代の土壁“爽土”と大正時代の建物が呼応する酒造ギャラリー
- 大正時代末期に創業した佐賀県鹿島市の富久千代酒造では、
- 市の登録有形文化財に登録された旧精米所を酒造ギャラリーに改修した。
- 外観や形状の変更に制約があるなか、
- 90余年前の土壁や柱梁を現した内装で「時の経過」を表現している。
- ギャラリーエリアを囲む新設の壁には、
- 構造補強の黒皮鉄板と現代の土壁であるジョリパット爽土を使用するなど、
- 既存部材と同様に経年で風合いを増す素材を使用。
- 大正時代から続く歴史をこの先も刻み続けるモニュメンタルなギャラリーが完成した。