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高級人造石「フィオレストーン」の加工・出荷を担う茨城新工場が完成

No.119A57
2019年3月7日

 

高級人造石「フィオレストーン」の加工・出荷を担う茨城新工場が完成
首都圏の需要増に対応し、ストーン事業拡大のための重要拠点に

 アイカ工業株式会社(代表取締役 社長執行役員:小野勇治 本社:愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番1号 JPタワー名古屋26階 資本金:98億9,170万円)は、高級人造石「フィオレストーン」の加工・出荷を担う新工場を、現在シリコーン樹脂製品の製造などを行う茨城工場(茨城県古河市)の敷地内に新設し、3月7日(木)より稼働を開始しました。茨城新工場への総投資額は約10億円で、フィオレストーン加工品の生産能力を約1.8倍に増強し、また、4月より新素材「ラミナム」の加工も開始します。
 同日に執り行われた竣工式において、小野勇治社長は「新工場の稼働により、ストーン事業の売上を2020年度までに現在の約1.8倍に拡大させる」と新工場建設の狙いについて述べました。
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[茨城新工場外観]
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[竣工式の様子]

 

新工場建設の背景と目的

世界的に良質な大理石が入手困難な中、インテリア業界では天然水晶に樹脂などをつなぎにして成形したエンジニアドストーン(クオーツストーン)と呼ばれる人造石の需要が拡大しています。当社は、2011年に国内初のエンジニアドストーンオリジナルブランドとして「フィオレストーン」を発売し、高級マンションのキッチン天板を中心に市場シェアを拡大してきました。天然石の風合いを保ちながら石の欠点であるもろさや吸水性を克服し、メンテナンス性にも優れた点が評価され、オフィス・商業施設・ホテル・駅・空港などの洗面カウンターや受付カウンター用途の需要も取り込み、エンジニアドストーンの国内シェアNo.1ブランドへと成長しています。
 今後も、首都圏を中心にタワーマンションやホテルなど大型物件の受注計画が続き、さらなる事業拡大が見込まれることから、外部工場へ委託している加工工程を行う拠点を増設するため、茨城工場の敷地内に新工場を建設しました。新工場の運営は、カウンター開発や加工に強みを持つ当社100%子会社のアイカインテリア工業株式会社(代表取締役社長 太田泰生 本社:愛知県小牧市)が担います。
 新工場稼働によりカウンター加工品の生産能力は年間約4万本に増える計画で、現在4~6週間程かかる納期を約3週間に短縮する見通しです。また、これまで中部や北陸地方の外部工場へ委託していた加工拠点に、主な納入先である首都圏に近い茨城工場が加わることで、供給能力と利便性を高めます。フィオレストーンを含むストーン事業全体として、2020年度に売上高70億の実現を目指す計画です。
 新工場はフィオレストーンの他に、イタリア発の磁器質大板セラミックタイル「ラミナム」や、アクリル系人工大理石カウンターの加工にも対応します。石材系、陶板系など様々な種類の天板を一箇所で大量供給できる工場は国内でも限られており、国内カウンター市場においても重要な役割を担います。

 

新工場の機能・設備

■高級人造石「フィオレストーン」の加工
 フィオレストーン原板をカットし、穴あけ加工、留め加工、前垂組付け加工、磨き工程などを経て、カウンターとして出荷します。
news190307_003.png news190307_004.png news190307_005.png
ウォータージェット ベベラー サイドポリッシャー
■新素材の加工にも対応
 イタリア発の磁器質大板セラミックタイル「ラミナム」の取り扱いを4月から開始。イタリアから輸入した原板をカウンターなどに加工して出荷します。
news190307_006.pngラミナム
■一定の空気環境を保つ養生空間、工場レイアウト
 安定的に質の高い製品を製造するため、空調管理ができる接着養生室を設けています。また、生産性を高めるため、一直線に並んだレイアウトとしています。既存の工場よりもラインスペースをとっているため、今後の加工設備増強にも速やかに対応できます。
news190307_007.png接着養生室
■原板倉庫
 大量注文にも対応できるように原板を十分に在庫しており、大手キッチンメーカーなどが特に重要視する安定供給体制を整えています。重量物を取扱う従業員の安全面・健康面に配慮し、大型のクレーンを3基備えています。
news190307_008.png news190307_009.png原板倉庫

新工場概要

■所在地 茨城県古河市大和田1778番地
■延床面積 約3436㎡(新工場と事務棟の合計)
新工場:約2850㎡(S造平屋)
事務棟:約586㎡(S造2階建て)
■工期 2018年5月~12月
■稼働開始日 2019年3月7日(木)
■雇用人数 32名(新規採用30名、既存社員2名)
※アイカインテリア工業(株)茨城工場で雇用する人数。
従来からあるアイカ工業(株)茨城工場の人数は含まない
■総投資額 約10億円(茨城工場全体)

 

アイカ工業株式会社 茨城工場 概要

■所在地 茨城県古河市大和田1778番地
■事業内容 シリコーン製品の製造(機能材料カンパニー茨城工場)
シリコーン製品の研究開発(機能材料カンパニー茨城R&Dセンター)
■沿革
2002年 11月 大日本色材工業(株)の株式を取得し子会社化
2005年 4月 大日本色材工業(株)を吸収合併し、同社三和工場を当社茨城工場とする
2011年 11月 茨城工場内に研究棟を設置
2019年 3月 茨城工場内に、新工場を建設。アイカインテリア工業へ貸与する

 

アイカインテリア工業株式会社 概要

■商号 アイカインテリア工業株式会社
■所在地 (本社・本社工場)愛知県小牧市小木南1丁目99番地
(茨城工場)茨城県古河市大和田1778番地
■事業内容 メラミン化粧板加工カウンター、人工大理石製品、人造石カウンターの製造
■設立 1963年3月11日
■資本金 7,500万円
■代表者 代表取締役社長 太田泰生(おおた やすお)
■沿革
1963年 3月 資本金100万円にて名古屋市熱田区五番町において新星産業(株)を設立
メラミン化粧板を使用した特殊天板及び各種テーブルの生産を開始
1968年 3月 アイカ工業(株)のメラミンポストフォーム加工製品の製造を開始
1968年 8月 本店および本社工場を愛知県小牧市小木3668番地に移転
1972年 2月 旧来品の生産を中止し、メラミンポストフォーム加工製品を主力製品に切り替え
1972年 5月 資本金6,000万円を7,500万円に増資
1973年 4月 社名をアイカインテリア工業(株)とする
2001年 6月 隣地取得、工場を拡張し敷地面積9,261㎡となる
2002年 5月 アイカ工業(株)住器生産部と統合
2009年 1月 隣地取得、敷地面積10,000㎡となる
2011年 9月 アクリル系人工大理石製品の製造を開始
2019年 3月 アイカ工業(株)の茨城工場内に、茨城工場を設置。人造石カウンターの製造を開始
2019年 4月 茨城工場にて、セラミックタイルカウンターの製造を開始(予定)

以上

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