「ウイルテクト」の中国での納入が決定

No.121A01
2020年4月7日

 

表面に付着した特定ウイルスの数を減少させる抗ウイルス建材
「ウイルテクト」の中国での納入が決定

アイカ工業株式会社(代表取締役 社長執行役員:小野勇治 本社:愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番1号 JPタワー名古屋26階 資本金:98億9,170万円)が製造販売するメラミン化粧板抗ウイルスタイプ「ウイルテクト」と、メラミン不燃化粧板抗ウイルスタイプ「セラール ウイルテクトタイプ」の採用物件が、増加しています。中国においては、医療機関3カ所への納入が決定しました。セラール ウイルテクトタイプの海外医療機関への大規模な納入は今回が初となります。

[中国での納入先 (左)北京友誼病院  (中)東南大学付属中大病院 (右)吉林大学中日聯誼病院]

 

背景

グローバル化の影響により、季節を問わずウイルスや細菌が広がりやすくなっていることから、特に、医療・福祉施設や育児・教育施設におけるウイルス・細菌対策の重要度がますます高まっています。建築においては、利用者の方々の不安要素を少しでも取り除くための抗ウイルス建材の使用に注目が集まっています。もちろん、最も重要な対策は、マスクの着用や手指衛生の徹底、こまめな清掃といった一人ひとりの行動です。抗ウイルス建材とは、その表面に付着した特定ウイルスの数を減少させるものであって、空間に漂うウイルスや菌に効果を発揮するものではありません。しかし、人が触った建材を介してウイルスや菌が運ばれることを少しでも抑えるために、内装のなるべく多くの表面を抗ウイルス建材で仕上げることは重要だと考えられています。
そのような中、医療・福祉施設や育児・教育施設に加え、駅や商業施設、オフィスなど不特定多数の方が利用する施設において、テーブル天板や家具、什器、トイレブースの表面材として「ウイルテクト」が、トイレや手術室の壁面材として「セラール ウイルテクトタイプ」が、ご好評をいただいています。当社は、国内外の公共施設への抗ウイルス建材の普及を通じて、誰もが暮らしやすい、持続可能な社会づくりに貢献していきます。

 

中国での納入事例

中国においてもウイルス・細菌対策の意識が急速に高まっており、このたび北京友誼病院(北京市)、東南大学付属中大病院(南京市)、吉林大学中日聯誼病院(長春市)へウイルテクトとセラール ウイルテクトタイプを納入することが決定しました。抗ウイルス建材を使用することは、患者様はもちろんのこと働いているスタッフの安心にもつながるとご評価いただいています。2020年4月以降、各施設においてICUや救命救急の廊下に施工される予定です。

 

採用商品について

メラミン化粧板 抗ウイルスタイプ「ウイルテクト」

2019年1月発売。耐熱性・耐薬品性・耐摩耗性に優れ、家具・什器・パーティションの表面材として広く使用されているメラミン化粧板に、抗ウイルス性能を付与した製品です。抗ウイルス性能・抗菌性能においてSIAAの基準に適合しており、製品上の特定ウイルスの数を減少させます。医療・介護施設、育児・教育施設、店舗などにおいて、不特定多数の人が触れるテーブル天板や家具、什器、トイレブースの表面材としてご好評いただいています。

■用途 テーブル・カウンターなどの天板、家具・什器・トイレブースなどの表面材
■製品サイト http://www.aica.co.jp/products/veneer/melamine/aicawilltect/feature

メラミン不燃化粧板 抗ウイルスタイプ「セラール ウイルテクトタイプ」

2019年6月発売。ハードユースに耐える硬度と強度・耐久性・耐熱性・不燃性を有する壁面材で国土交通大臣不燃認定を取得しているメラミン不燃化粧板「セラール」に、抗ウイルス性能を付与した製品です。抗ウイルス性能・抗菌性能においてSIAAの基準に適合しており、製品上の特定ウイルスの数を減少させます。医療・福祉施設や育児・教育施設に加え、駅や商業施設、オフィスなど不特定多数の方が利用する施設において、トイレや手術室の壁面材として採用されています。

■用途 医療・介護施設、育児・教育施設、駅、商業施設、飲食店、オフィスなどの壁面材
■製品サイト http://www.aica.co.jp/products/n-veneer/cerarl/cerarl_willtect/feature.html
  • ※国際標準ISO法により評価された結果に基づき、SIAA(抗菌製品技術協議会)ガイドラインで品質管理・情報公開された製品に、SIAAマークの表示が認められます。

 

開発部門責任者のコメント

アイカ工業株式会社 建装建材カンパニー
名古屋R&Dセンター長 士反 慶介(したん けいすけ)

抗ウイルス製品の開発に乗り出したきっかけは、繊維業界で先行していた抗ウイルスの規格化でした。抗菌性能や消臭性能も繊維業界から建材業界へとニーズが広がり規格化に至った経緯があり、近い将来、抗ウイルス性能も建材に求められるようになると考えました。また、医療・介護施設向けの製品開発をする中で医療・介護現場での問題点や困りごとを入居者・スタッフの方々に直接ヒアリングしており、施設マネジメントにおけるウイルス・細菌対策の重要性について生の声を伺っていたことも、開発を後押ししました。
抗ウイルス製品の開発で困難だったのは、既存製品がもつ性能と、抗ウイルスという新たな性能を両立させることです。当社のメラミン化粧板の強みは、1)意匠性、2)耐熱性・耐水性・耐光性・耐汚染性などに優れた高い表面物性、3)優れた加工性・施工性にあります。また、抗菌性能も早くから付与していました。すべてを失うことなく抗ウイルス性能を付与できたのは、当社が樹脂加工技術を有する化学メーカーだからです。特に衛生管理が徹底される医療・福祉施設での使用を想定し、日々の清掃やお手入れで次亜塩素酸ナトリウムなどを用いられても、抗ウイルス性能が失活したり化粧板の意匠が損なわれたりしないよう、慎重に材料の選定・配合を進めました。
[製品開発風景]  2019年1月の発売以降も、メラミン不燃化粧板「セラール」と、メラミン化粧板カウンター「ポストフォームカウンター」医療・介護施設向け建具「U.D.コンフォート 気くばりUDドア」にウイルテクトタイプを追加したり、お客様に安心して製品をご使用いただけるよう抗ウイルス加工品としてSIAAに登録したりと、ウイルテクトシリーズを強化してきています。今後も、ウイルテクトで培った技術を応用した化粧材・建材の製品化を進めて参りますので、清潔感・衛生効果の維持をお手伝いする建材として当社製品を広くご採用いただきたいと思います。

  • ※抗ウイルス加工は、病気の治療や予防を目的とするものではありません。
  • ※SIAAの安全性基準に適合しています。
  • ※本製品は感染予防を保証するものではありません。
  • ※抗ウイルス性能は全てのウイルスに対して発現するものではありません。また、全てのウイルスに同様な試験結果が得られるとは限りません。
  • ※試験機関での結果であり、実際の使用状況で同様の効果を保証するものではありません。
  • ※医薬品や医療機器などの医療を目的とした製品ではありません。
  • ※表面のツヤが変化するほど摩耗すると抗ウイルス性能が低下することがあります。
  • ※表面に汚れなどが付着した状態では、効果を発揮することが出来ませんので、適切なお手入れを実施してください。
  • ※同柄番号でも、一般品とウイルテクトでは色味・艶が違いますので、同一部物件の同一面のご使用は避けてください。

 

以上

注)このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、ご覧になった時点で内容が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新の情報は、 こちらよりお問合せください。

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