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21年6月より5年間、名古屋大学に社会福祉経済学寄附講座(アイカ工業)を開設

No.110A02

2009年5月28日



アイカ工業株式会社(代表取締役社長:渡辺修 本社:愛知県清須市西堀江2288番地 資本金:98億円)は、超高齢化社会を迎える現代日本の医療・福祉制度が抱える問題点に関する研究・調査を推進する名古屋大学の趣旨に賛同し、社会福祉経済学寄附講座を開設いたします。



本講座設置の背景



現在、日本は超高齢社会を迎えつつあります。しかし医療保険・介護保険の財政的行き詰まりにより医療デフレ政策が加速しており、医療ベッド群の削減と、施設・在宅医療への転換が推進されています。しかし、医療・介護サービスを受けるためのインフラやサービス整備が不十分な部分もあり、ベッド群削減が医療難民・介護難民を大量に生み出していく可能性も含んでいます。

本講座は、そのような日本が抱える社会的な大きな問題を医学・経済学・社会学・経営学・会計学等の幅広い観点から横断的に議論し研究する講座です。本講座の担当教授には、老年学研究分野の第一人者でいらっしゃり、経済学者でもある名古屋大学岩尾聡士教授が担当されます。

医療・福祉施設の建築材料の製造販売に力を入れているアイカ工業株式会社は、同講座の意義に賛同し総額2億円(5年間)を講座の運営費用として寄附することといたしました。



講座の研究内容とその手法



コミュニティーの安全管理、経営管理

□ 緊急時の対応と医療、看護、介護の提供の最適化のための調査・解析、改善
□ 住居費、生活費に医療費、介護費を含めた経営管理のためのシステム論の研究
□ 病院同士の連携、医療と介護の連携など包括的サービスの調査・解析、改善



医療経済を確立し、医療の質と量のトレードオフを図る

□ どれだけの医師やその他医療従事者で、どれだけの入居者をカバーできるか
□ 入居者がそれによってどれだけの満足度が得られるか
□ コミュニティーベースドメディスン(CBM※)による保険点数の効率化の測定



高齢者のこころのケアのスキルの確立

□ 医療、介護提供者、患者及び家族に対するアンケートにより、仕事への取り組みの姿勢やケア論の開発を調査・解析、改善



期待される成果



本講座においては、これまでの病院主体の医療から、慢性疾患主体の高齢社会に適したコミュニティーベースドメディスン(CBM※)の研究を行い、国家にとっても患者及び家族にとっても医療介護の従事者にとってもより良い広域の地域連携システムの構築を目指します。



社会福祉経済学寄附講座概要



□ 名称 社会福祉経済学寄附講座(アイカ工業)
□ 設立 名古屋大学経済学部大学院経済学研究科
□ 専任教員 岩尾聡士教授  冨村圭一助教
□ 寄附総額 2億円(4千万円×5年)
□ 講座開設 平成21年6月~26年5月(5年間)


※コミュニティーベースドメディスン(community-based medicine CBM): コールセンターを中心に在宅診療所・訪問看護・訪問介護と在宅型施設を結んだコミュニティーを形成する地域医療のかたち



【問合せ先】
アイカ工業株式会社 本社 人事部 加藤義久
愛知県清須市西堀江2288番地
tel(052)409-8088  fax(052)409-8057

http://www.aica.co.jp/



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