2014年8月4日
2014年6月から5年間、名古屋大学に
CBMヘルスケアイノベーション寄附講座(アイカ工業)を開設
アイカ工業株式会社(代表取締役社長:小野勇治 本社:愛知県清須市西堀江2288番地 資本金: 98億9,170万円)は、超高齢化社会を迎える現代日本の医療・福祉制度が抱える問題点に関する研究・調査を推進する名古屋大学の趣旨に賛同し、CBM※ヘルスケアイノベーション寄附講座(アイカ工業)を開設いたしました。
アイカ工業は、産学連携を通じて、社会インフラの整備、人材育成など、医療・介護を基盤から支えています。
※CBM(Community Based Medicine、コミュニティー ベースド メディスン): コールセンターを中心に在宅診療所・訪問看護・訪問介護と在宅型施設を結んだコミュニティーを形成する地域医療のかたち
【本講座開設の背景】
当社は、2009年6月から5年間、名古屋大学に社会福祉経済学寄附講座(アイカ工業)を設置しました。同講座は、老年学の分野で第一人者である岩尾聡士教授(当時。現同大学特任教授 兼 藤田保健衛生大学医学部教授)らが専任教員として、医療ベッド群の削減および施設・在宅医療への転換が推進されている状況下、医療ベッド群削減が医療難民・介護難民を大量に生み出す可能性などの問題点を、医学・経済学・社会学など、さまざまな角度から研究してきました。
この度、同講座は、同特任教授が提唱する、「CBMヘルスケアイノベーションIWAOモデルⓇ(後述)」を、組織行動論・経営学・アカウンティング・マーケティングなど、さまざまな視点から専門的に支援する講座として、「CBMヘルスケアイノベーション寄附講座(アイカ工業)」として発展的に生まれ変わり、医療と介護の統合サービスによる産業化や成長戦略についての研究を行うこととなりました。
そこで当社は、本講座の意義に賛同し総額1億円(5年間)を講座の運営費用として寄附することといたしました。
【本講座の概要】
■名称 CBMヘルスケアイノベーション寄附講座(アイカ工業)
■設立 名古屋大学大学院経済学研究科
■専任教授 岩尾聡士特任教授
■寄附総額 1億円
■講座開設 2014年6月~2019年5月
【CBMヘルスケアイノベーションIWAOモデルⓇ】
岩尾特任教授が提唱する「CBMヘルスケアイノベーションIWAOモデルⓇ」とは、従来の病院で医療を提供する仕組みから、コールセンターを中心に在宅診療所・訪問看護・訪問介護と在宅型施設を結んだコミュニティーを形成する地域医療のかたちを指し、現在、国の施策として打ち出されている地域包括ケアシステムなども包含した考え方です。
地域包含ケア・在宅医療を整備していくにあたり、大きな課題の一つは、これまでの医療とは異なるシステムの構築が必要であるということです。例えば、これまでは、病院の中ですべての人や情報が集約されていたため治療のための連携がとりやすい反面、一旦病院の外に出てしまうとこれらの連携は全くなくなってしまいます。多職種連携・病診連携・医師同士の連携・患者の情報共有、夜間対応の輪番制など、臨床技術とはまったく別のシステムの構築が必要となります。
そこで、臨床に関する事項は岩尾特任教授が兼任する藤田保健衛生大学医学部地域老年科が担い、臨床以外の部分を「CBMヘルスケアイノベーション寄附講座(アイカ工業)」が担うことで、現代日本の医療・福祉制度が抱える問題点の解決に向けて、研究を行います。
【アイカ工業の活動】
アイカ工業は、本講座および岩尾特任教授の助言のもと、医療・介護現場での問題点、患者様からのご意見など、実際に介護する方、される方からの生の声を伺うことで、既存商品の改善・改良および、新商品開発にフィードバックするなど、自社商品を通じて、医療・福祉制度が抱える問題点の解決に向けて貢献しています。
<活動を通じて開発された商品の一例>
■衝撃吸収エッジ メラミン加工部材「セーフエッジカウンター」
以上
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