高級人造石「フィオレストーン」加工・出荷を担う茨城新工場を建設

No.119A17
2018年7月3日

アイカ工業株式会社（代表取締役　社長執行役員：小野勇治　本社：愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番1号　JPタワー名古屋26階　資本金：98億9,170万円）は、高級人造石「フィオレストーン」の加工・出荷を担う新工場を茨城県古河市に建設します。茨城新工場への総投資額は約10億円で、2019年1月より稼働を開始する予定です。
7月2日（月）に新工場起工式を執り行い、本工事関係者、当社より小野勇治社長、岩瀬幸廣専務、森良二常務、新工場を運営するアイカインテリア工業(株)より太田泰生社長が出席し、工事の安全と事業の発展を祈願しました。

新会社･新工場設立の背景と目的

世界的に良質な大理石が入手困難となる中、インテリア業界では天然の水晶などを樹脂をつなぎにして成型したクオーツストーン（エンジニアドストーン）と呼ばれる人造石への需要が拡大しています。当社は、2011年に国内初のクォーツストーンオリジナルブランドとして「フィオレストーン」を発売し、高級マンションのキッチン天板用途を中心に市場シェアを拡大してきました。天然石の風合いを保ちながらも石の弱点であるもろさや吸水性を克服し、メンテナンス性にも優れた点が評価されています。オフィス・商業施設・ホテル・駅・空港などの洗面カウンター用途や受付カウンター用途の需要も取り込みながら、クォーツストーンの国内シェアNo.1ブランドへと成長しています。
本年度以降も、首都圏を中心とした大型物件の受注計画により「フィオレストーン」の更なる売上拡大が見込まれることから、現在外部工場へ委託している加工工程を行う拠点を増設するため、当社の茨城工場（現在は化成品事業のシリコーン製品の生産工場）の敷地内に新工場を建設する運びとなりました。新工場の運営は、カウンターの開発や加工に強みを持つ当社100％子会社のアイカインテリア工業(株)が担います。なお、新工場稼働に向けて、約30名の新たな雇用を創出する予定です。
新工場の稼働により、フィオレストーン加工品の生産能力を約8割増強し、現在4～6週間程かかる納期を約3週間に短縮できる見通しです。また、これまで中部や北陸地方の外部工場へ委託していた加工拠点に、主な納入先である東京都市部に近い茨城工場を追加することは、物流コストの削減にもつながります。今後、フィオレストーンを含む当社の人工大理石事業全体として、2020年度に売上高50億円の実現を目指す計画です。

新工場概要

■所在地	茨城県古河市大和田1778番地
■延床面積	約3,436㎡（新工場と事務棟の合計）
■工期	2018年5月～12月
■稼働開始	2019年1月（予定）
■雇用創出	約30名（予定）
■総投資額	約10億円（茨城工場全体）

アイカ工業株式会社 現茨城工場概要

■所在地	茨城県古河市大和田1778番地
■事業内容	シリコーン製品の製造（機能材料カンパニー茨城工場） シリコーン製品の研究開発（第二R&Dセンター茨城研究室）
■沿革	2002年11月　大日本色材工業(株)の株式を取得し子会社化 2005年  4月　大日本色材工業(株)を吸収合併し、同社三和工場を当社茨城工場とする 2011年11月　茨城工場内に研究棟を設置

アイカインテリア工業株式会社概要

■商号	アイカインテリア工業株式会社
■所在地	愛知県小牧市小木南1丁目99番地
■事業内容	メラミン化粧板加工カウンター、人工大理石製品の製造
■設立	1963年3月11日
■資本金	7,500万円
■代表者	代表取締役社長 太田泰生
■沿革	1963年　3月　資本金100万円にて名古屋市熱田区五番町において新星産業(株)を設立 メラミン化粧板使用時の特殊天板及び各種テーブルの生産を開始 1968年　3月　アイカ工業(株)のメラミンポストフォーム加工製品の製造を開始 1968年　8月　本店および本社工場を愛知県小牧市小木3668番地に移転 1972年　2月　旧来品の生産を中止し、メラミンポストフォーム加工製品を主力製品に切り替え 1972年　5月　資本金6,000万円を7,500万円に増資 1973年　4月　社名をアイカインテリア工業(株)とする 2001年　6月　隣地取得、工場を拡張し敷地面積9,261㎡となる 2002年　5月　アイカ工業(株)住器生産部と統合 2009年　1月　隣地取得、敷地面積10,000㎡となる 2011年　9月　人工大理石製品の製造を開始