No.124A20
2023年8月25日
アイカ・ラミネーツ・インディア社がドバイ支店を開設
当社グループ初の中東拠点で海外事業のさらなる飛躍を目指す
アイカ工業株式会社(代表取締役 社長執行役員:海老原健治 本社:愛知県名古屋市中村区)の海外グループ会社であるアイカ・ラミネーツ・インディア社(取締役社長:天田匠洋 本社:インド ニューデリー)が、アラブ首長国連邦(以下、「UAE」)にドバイ支店を開設し、開所式を執り行いました。当社グループが中東に拠点を構えるのは初となります。
支店開設の背景と目的
当社グループは、国内建設市場の動向に左右されにくい骨太な経営体質への変革を目指して海外での事業展開を推進しています。建装建材事業においては、日本国内でシェア No.1 を誇るメラミン化粧板(以下、「HPL」)を海外でも拡販すべく、生産拠点の整備や技術移転、販売網の構築に注力しています。
アイカ・ラミネーツ・インディア社は、インドでHPLの製造・販売を行っているグループ会社です。インド国内の旺盛な需要を獲得し、販売量は過去6年間で1.5倍以上に伸びています。総額約4億円(226,500,000インドルピー、INR=1.77円)をかけて新規設備の導入と既存設備の改良を行いながら生産能力の増強を進めており、2027年度には販売量を現状からさらに1.5倍に伸ばす計画です。
同社は、インド国内での販売に加え、ドバイを中心とするUAEやサウジアラビアなどの中東地域にも輸出販売しています。若年層人口が多くインフラの整備が進んでいることからHPL市場の伸長が期待できる中東地域でのビジネス拡大を図り、このたびUAEにドバイ支店を開設しました。GCC※地域の玄関口であるドバイでの支店開設に伴い現地に在庫を完備しており、域内においてスピーディーかつきめ細かなデリバリーが可能となります。設計段階での提案活動など、中東エリアでの営業活動を進めながら、域内での売上を2025年度に5.5億円とする計画です。
ドバイ支店開設を機に中東エリアでのビジネスを拡大させ、建装建材海外事業のさらなる飛躍を目指します。
※GCC:湾岸協力会議(Gulf Cooperation Council)の略称。加盟国はUAE、サウジアラビア、クウェート、バーレーン、カタール、オマーンの6か国。
アイカ・ラミネーツ・インディア社 ドバイ支店の概要
■名称 |
Aica Laminates India Pvt. Ltd. Dubai Branch (アイカ・ラミネーツ・インディア社 ドバイ支店) |
■所在地 |
FZLIU10A408, Jebel Ali Freezone, Dubai, United Arab Emirates |
■支店長 |
Jagdish Ahuja (ジャグディシュ アフージャ) |
■営業開始日 | 2023年8月1日 |
■構成人数 | 5名 |
アイカ・ラミネーツ・インディア社の概要
■名称 |
Aica Laminates India Pvt. Ltd. (アイカ・ラミネーツ・インディア社、略称「ALIP」) |
■所在地 |
Jet Air House, 4th Floor, 13, Community Centre, Yusuf Sarai, New Delhi 110 049, India |
■事業内容 | メラミン化粧板の製造・販売 |
■設立 | 2011年6月20日 ※同年10月にボンベイ・バーマ社(インド)の化粧板事業を譲受 |
■資本金 |
808,000,000インドルピー |
■代表者 |
取締役社長 天田 匠洋 (Naruhiro Amada) |
建装建材海外事業の主なできごと
1974年 |
アイカインドネシア社設立(インドネシア) |
2000年 |
テクノウッドインドネシア社設立(インドネシア) |
2011年 |
アイカ・ラミネーツ・インディア社設立(インド)、ボンベイバーマ社の化粧板事業譲受 |
2012年 |
台湾愛克工業股份有限公司設立(台湾)(2022年子会社化) |
2017年 |
アイカ・ラミネーツ・ベトナム社設立(ベトナム) |
2018年 |
アイカ・アジア・ラミネーツ・ホールディング社設立(タイ) |
2019年 | アイカ・アジア・ラミネーツ・ホールディング社を通じてソイス・メンディニ社(中国)へ出資、子会社化 |
2019年 |
ウィルソナート社アジア太平洋地域子会社の株式を取得し子会社化 |
2020年 |
CHIグループの事業を継承したアイカHPLトレーディング社(ベトナム)の株式取得、子会社化 |
当社グループの近年のアジア地域への投資は、2011年のアイカ・ラミネーツ・インディア社の設立とボンベイ・バーマ社(インド)の化粧板事業の譲受からはじまり、ベトナムでの生産会社設立、タイでの建装建材事業の海外統括会社設立、中国の化粧板販売会社への出資、世界トップクラスのHPLメーカーであるウィルソナート社のアジア事業の譲受、ベトナムの化粧板販売加工会社の株式取得など、M&Aも活用しながら積極的に拡大しています。その結果、建装建材海外事業の売上は55億円(2018年度)から188 億円(2022年度)へと、4年間で約3.5倍に伸長しています。当社が得意とする高意匠・高品質な化粧板の需要がアジア地域で高まっており、2026年度には売上300億円を見込んでいます。
以上
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