No.125A23
2024年9月6日
アイカ工業茨城工場内に高級人造石の新工場棟が完成
総投資額約8.3億円、高級人造石「フィオレストーン」加工品の生産能力は約1.5倍に
アイカ工業株式会社(代表取締役 社長執行役員:海老原健治 本社:愛知県名古屋市中村区)は、茨城工場内に新工場棟(第2工場)を建設し、高級人造石「フィオレストーン」の加工ラインを増設しました。総投資額は約8.3億円で、生産能力は約1.5倍に向上します。9月6日(金)に第2工場の竣工式を執り行い、10月より稼働予定です。
設備投資の背景と目的
世界的に良質な大理石が入手困難となる中、インテリア業界では、天然水晶に樹脂などを配合して成形した高級人造石の需要が拡大しています。当社は、2011年に国内初の高級人造石オリジナルブランドとして「フィオレストーン」を発売し、高級マンションのキッチン天板用途を中心に市場シェアを拡大してきました。天然石の風合いを保ちながら、もろさや吸水性といった石の弱点を克服し、メンテナンス性や加工性に優れる点が評価されています。オフィス・商業施設・ホテル・駅・空港などの洗面カウンター用途や受付カウンター用途の需要も取り込みながら、国内シェアNo.1ブランドとして成長を続けています。
発売当時は中部・北陸地方の外部工場への委託のみで加工していましたが、需要増に対応すべく、2019年3月に当社茨城工場の敷地内に加工工場を建設しました。生産能力を高めることで納期短縮を実現するとともに、タワーマンションやホテルなどの大型物件が多く主要納入先となっている東京都市部に近い茨城に加工拠点を追加することで物流コストの抑制を図りました。また、同年4月からは磁器質大板セラミックタイル「ラミナム」の加工も行っており、ストーン事業の拡大に注力してきました。
旺盛な高級マンション需要の継続、洗面などへの用途の拡大、インバウンド回復によるホテル需要の伸長によって高級人造石市場は成長を続け、フィオレストーンのさらなる売上拡大が見込まれることから、総額約8.3億円を投じて、既存工場棟の隣に第2工場を建設しました。今般、加工ラインの増設を含む各種工事が完了したため、本日9月6日11時より竣工式を執り行いました。式典には、当社およびフィオレストーン加工工場を運営するグループ会社のアイカインテリア工業株式会社の経営陣や工事関係者が出席し、無事の完成を感謝するとともに事業の発展を祈願しました。第2工場は10月より稼働予定で、生産能力は従来の約1.5倍に向上します。なお、加工ライン増設に伴い、アイカインテリア工業(株)で約30名の新規雇用を実施しています。
このたびの生産能力増強によって旺盛な需要に対応し、フィオレストーンを含むストーン事業全体で2026年度に売上高約100億円(2022年度比約1.4倍)を目指す計画です。
アイカ工業(株) 代表取締役 社長執行役員 海老原健治 コメント
高級人造石「フィオレストーン」の第2工場が、無事に完成いたしました。関係者の皆さまに、心より御礼を申し上げます。
フィオレストーンは、天然石のような風合いと耐久性、加工性が優れることが評価され、この10年間で売上が6倍以上に伸長している成長商品です。天然石は、環境保護の観点等で採掘が難しくなっており、代替素材として高級人造石が選ばれています。高級マンションのキッチン天板用途に加え、人気を集めている造作風洗面化粧台「スマートサニタリー」をはじめとした住宅の洗面天板用途も伸びています。非住宅市場においても、レストランのカウンターやトイレのパウダーコーナーなどへ用途が広がっており、工場はフル稼働を続けてきました。
このたびの設備増強により、旺盛な需要に応え、フィオレストーンを含むストーン事業をさらに成長させてまいります。
設備投資の概要
■設備投資内容 |
新工場棟の建設および高級人造石カウンター加工ラインの増設 |
■設備投資額 |
約8.3億円 |
■工事期間 |
2023年11月~2024年8月 |
■稼働開始時期 | 2024年10月(予定) |
アイカインテリア工業の概要
■名称 |
アイカインテリア工業株式会社 |
■所在地 |
[本社・本社工場] 愛知県小牧市小木南1丁目99番地 |
■事業内容 | メラミン化粧板加工カウンター、人工大理石製品、人造石カウンターの製造 |
■設立 | 1963年3月11日 |
■資本金 |
7,500万円 |
■代表者 |
代表取締役社長 太田 泰生 |
以上
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