優秀賞
大空と大地のなーさりぃ 下井草駅前園
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エントランスがあるファサード。メースの裏面を表にして使用し、パネル毎に着色撥水剤を塗り重ねる回数を変えた。
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高密度な住宅地に建つ保育園。家型の外壁には押出成形セメント板 メースフラットパネル t=60、t=50を採用
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保育室に設けた園児の手洗いシンク。ホワイエを隔てるガラス戸には衝突防止と目隠しのため雲形の絵を描いた。
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使用製品 外装(壁): メースフラットパネル 内装(洗面): キッズ洗面セット
自然素材に近いファサードが特長的な保育園
- 東京下井草の高密度な住宅街に建つ3階建ての保育園。
- 2つの通りに挟まれた、変形したくさび形の土地が敷地である。
- この条件下で、いかに子どもたちに心地よい居場所をつくりだすか、
- 近隣住民が子どもの存在をポジティブに捉えられる程よい距離感をつくりだすかが計画の要であった。
- その解として、くさび形の土地を横断する吹き抜けのホワイエを設け、太陽の光と風を引き込みつつ、
- 賑わいのある保育室と近隣との距離をはかっている。
- 周囲の住宅街に配慮し、外観は家型とした。子どもは自然のなかで育つべきであるという園の理念に、
- 都市の建築物として応えるため素材選びは特に注力。
- インテリアは木材やアースカラーの塗装を採用したが、外壁からも自然物に近い印象を与えられないかと探った。
- その結果生まれたのが、押出成形セメント板 メースフラットパネルのt=60とt=50の裏面を表にして使用し、
- 着色撥水剤を塗り重ねる回数をパネル毎に変えるというアイデア。
- これらの工夫により、均一に製造された工業製品から木や左官に見られるブレやムラをあえて引き出すことができた。
- セメントパネルの利点を生かしつつ、自然物に近いファサードが完成した。