AICA 2016年施工例コンテスト AICA Project Reference Contest

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優秀賞

上池台の住宅 いけのうえのスタンド

設計/PEA.../
落合建築設計事務所
  • 2階以上の外壁を黒のジョリパットアルファを採用し、1階の小屋型のボリュームと分節した。


    スタンドは隣家や駐車スペースを横断してまちに開かれ、カウンター越しに通り行く人と対話が生まれる。

    使用製品
    外装(壁): ジョリパットアルファ(JP-100SBK)
    内装(壁): ジョリパットアルファ(JP-100特注色)
  • 居間から続く縁側の壁面。特注色ジョリパットのアクセントウォールとした。

  • 床材にフレキシブルボードNを採用した洗面とラワン合板の寝室にレベル差を設け、下階に光を届ける。

©Sadao Hotta

ふらりと立ち寄れるスタンドが街とのつながりを生み出す

  • 大田区上池台の住宅街の一角に建つこの建築は、建築家夫婦が住まう住居と、夫婦が営む設計事務所からなる。
  • 閉鎖的な住宅になりがちな都市部だからこそ、
  • 自ら住まいの一部を街に開き、顔のみえる暮らしを求めた。
  • 1階の通りに面した透明な小屋型のボリュームは、住宅に挿入されたパブリックスペースであり、
  • 気軽に立ち寄ってもらいたいという気持ちから「スタンド」と名付けた。
  • スタンドでは、設計事務所のほか、コーヒースタンドや盆栽教室、
  • 上映会、出張本屋を招くなど、ふらっと立ち寄れる仕掛けを展開している。
  • スタンドは、通りの向こうからでも視線が抜けるよう透過性のある開口部とし、
  • 通りに面して設けられた水場を介して、カウンター越しに対話が生まれる。
  • また、内外ともひと続きの土間とし、軒下空間を一体的に使えるように設計した。
  • 一方、2・3階のプライベートスペースは、15坪という狭小地にありながら、
  • あえて縁側やテラスといった外部空間を取り入れ、開口部から街の気配を引き込むことで、
  • 季節や時間、状況などによってさまざまな変化をもたらし、拡がりのある住空間を目指した。