入選
天井高3メートルのリノベーション
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天井高3mという圧巻のスケール。天井・壁にジョリパットを塗ることで、柔らかな陰影を生んでいる。
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寝室から書斎を見る。天井・壁にジョリパット シルキーパレット。天井から壁へのシームレスな面に開いた隣室。
使用製品 内装(天井・壁): ジョリパット シルキーパレット 割肌(特注色)
広さと天井高を活かした光溢れる空間
- 築16年の低層マンションのリノベーション。
- ライトコートを抱える各住戸は中庭を囲みながら雁行配置され、
- 住戸内は4面すべてに設けられた開口やガラスブロックからの採光が豊かである一方、
- 背の高い壁梁により室内は東西に分断されており、
- また、ライトコートの存在が内部を南北にも分断するような空間構成だった。
- 専有面積75㎡に対して天井高3mという圧巻のスケールながら、
- 分断された空間はその広さを活かしきれておらず、全体性を意識できる広さと高さを活かしたデザインを検討した。
- 曲線で壁と天井をシームレスにつなげ、壁梁を中心に左右にヴォールト天井を施すことで得た視覚的な繋がりは、
- 住戸の最大の特徴のひとつでもある3mという天井高を効果的に見せ、
- 分断されていた空間に全体性を与えた。
- ヴォールト天井のクラシカルなイメージに呼応し、壁の素材は、
- 光の乱反射が美しい陰影をみせる凹凸ある左官仕上げとした。
- 曲線によってもたらされる緩やかな陰影が空間に奥行きを与え、
- 伸びやかなスケール感の表情豊かな光が満ちる空間となった。