AICA 2018年施工例コンテスト AICA Project Reference Contest

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特別賞

福岡県司法書⼠会館

設計/
株式会社 環・設計工房 撮影/HIRAO CAMERA & STUDIO(久保山 明)
  • 使用部材
    外装(壁): メース

「壁をひらく、暮らしにひらく」がコンセプトの建物

「壁をひらく、暮らしにひらく」をコンセプトに「ひらかれた」司法書⼠会というイメージを発信。司法書⼠の職能を広く認識してもらうことを目指し、建物に託した。1階の外壁は薄桃⾊のサビ⽯を使⽤し、⽴ち寄りやすい会館をイメージ。その上階は、あたかも外⽪が少しずつ外部に開くように、ジグザクに壁を配置しコンセプトを具現化した。その壁は周辺からの視線・会館から周辺への視線のコントロールをしている。さらに、いかに⾃然通風を確保するかを考え、前⾯の通りを抜ける風をキャッチする窓の機能を与えた。ジグザクに配置した壁と壁の間に開⼝部を設け、周辺の風向きから風がどのように⼊るのかなど、シミュレーションを⾏い、壁の配置を検討。ジクザグのファサードにはアルミの鋳物を採⽤し、⼯業製品でありながらアルミ鋳造の際の冷え⽅により表⾯にできた⾊ムラが、⾃然な風合いとなることを目指した。2階以上の裏側3⾯の外壁には、押出成形セメント板メースを採⽤。素地の仕上げとしてエフロレッセンス(⽩華現象)をあえて残し、セメント素材の風合いを⽣かすことで、鋳物の表情との調和を考えた。