優秀賞
葉っぱの涼屋
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吹付け塗装の葉型に利用した大量の葉っぱを、小屋の内側を縁どるように吊り下げた。
空気の動きに合わせてモビールのように揺れる。
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むき出しの小屋梁やトタン板のテクスチャーを活用。白壁は、葉っぱの形を縁取ったジョリパットネオ「ゆず肌」の吹付け仕上げ(現場にて希釈)。
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薄塗りの吹き付け塗装と葉型の古いトタン板、乾いた葉のテクスチャーが、淡い記憶のように重なる。
アートワークへと昇華したジョリパット
- 震災の傷跡が残る港町で、取り壊しが決まった古い納屋を、期間限定のアートイベントの休憩所として改修。
- 地元によるワークショップ形式で計画が進められた。
- まず、葉っぱを集め、押し花のようにプレス乾燥。トタン板の壁に葉っぱを仮止めし、上からジョリパットで吹付け塗装する。
- 葉っぱを剥がすと、古い記憶を写し取ったように、トタン板のテクスチャーが現れる仕掛け。
- 剥がした葉っぱは室内に吊り下げられ、風鈴のように涼やかに揺らめく。
- 本来は仕上げ材であるジョリパットを、アートワークに活用した好例だ。