特別賞
Ippin Dental Laboratory
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ミーティングテーブルからラボを見渡す。ミーティングテーブルにコーリアンを使用。
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エントランスからラボを見渡す。連続した曲面壁が内部へと導く。デスクカウンターにコーリアンを使用。
- デスクカウンター:コーリアン(アーキテクトホワイト)
- ミーティングテーブル:コーリアン(アーキテクトホワイト)
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向かいの棟からみたラボ。曲面壁が林立する。
- 顧客と対話しそれぞれの個性に合わせた最適なカスタムメイドをつくる歯科技工所である。
- 開設のために選んだスペースは商業施設の一角で、壁面のほとんどをガラス張りとしていた。
- このままでは細かい手作業をする場としては日差しが入りすぎ、顧客のプライバシー面にも問題があった。
- 我々はガラスに面してデスクを配置し、サッシのピッチに合わせてパーティションを設置することでサッシの存在感を消すとともに
デスクを適度に仕切った。 - そしてパーティションをねじった形状にすることによって外部からの視線を緩やかに遮り、日射を柔らかくコントロールし、
さらには細かい作業に集中できるブースをつくりだした。 - 曲面パーティションはスチロール を削り出したものを樹脂でコーティングをしたものである。
- この形状を実現したのはコンピューターを一切使わず手作業によりひとつづつ削り出す職人の技術力だった。
- ミクロン単位の造形や色彩を扱う歯科技工士もまた言わば彫刻家のような職人である。
- 曲面を描いた純白のパーティションが林立する姿は彫刻が立ち並んだようにもみえる。
- それはこのラボの磨きぬかれた技術力を発信するファサードとしての役割も担っている。