特別賞
ノンちゃんのいえ
-
吹抜けからキッチンを見下ろす(流し台、キッチン棚)
- 田んぼが広がるのどかな場所にノンちゃんの両親の住まいがある。
- 「子供たちの姿がいつも感じられる家にしてほしい」という要望に加えて、家のどこからでも景色の広がりを感じられる家にしたいと考えた。
- 自分の居場所を感じながらも、同時に、隣り合う部屋や周囲の景色に囲まれているような状態を創るために、
木立を帯で囲い取る構成の家とした。 - 120角の杉柱は、樹木をイメージして素地のままの真壁納まりとし、それらを囲う「帯壁」は、
室内と屋外が交じり合う印象が得られるよう、内外とも同色の左官仕上げとした。
また、スキップフロアとすることで、この帯壁は様々な高さに展開し、ある場所ではカウンターや吊戸棚となり、
別の場所では、地窓やハイサイドを帯壁の上下に生み出している。 - この家において「帯壁」は、風景を透かし入れるための構造形式として、場所の雰囲気や質感を
生み出す要素として、さまざまな次元で利用されている。