特別賞
CLASUWA くらすわ
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外壁は、他製品では実現できなかった、立体的な質感と端部ジョイント斑が出ないゲラーデ熊手引き工法を採用
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チャコールグレージョリパットと化粧打放し小庇のコントラストが、諏訪地域の歴史的街並みとの連続性を表現
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信州の食に見え隠れする物語を紹介する棚くらすわ箪笥と化粧板島什器による、回遊性ある地産地集マーケット
- 上諏訪温泉の老舗和風旅館や美術館が軒を連ねる諏訪湖湖畔にたつ「信州の食文化と四季を楽しむ健康生活」を提供する、
- 地産地集マーケット・イベントホール・創作レストラン・屋上展望ガーデンで構成される店舗である。
- 建築によって「街の魅力」を可視化するため、3つのデザイン手法を展開した。
- 街並みを分析・再構成する:諏訪地域の歴史的な街並みを構成する酒蔵や味噌蔵、かつて地域産業を支えた繭蔵との連続性を
意識したファサードとするため、積層するコンクリート化粧打放し水平小庇と、
手仕事跡が残るチャコールグレー吹付熊手引きジョリパットを採用した。 - 敷地にある自然を取り込む:霧が峰から諏訪湖へと流れ込む地勢を視覚化した大階段を施設中心軸に配置し、
展望ガーデンへと至る道行き空間で、来場者が建築によって切りとられる信州の風景と対峙する場を提供した。 - 地域文化が集積する場をつくる:賑わいを創出するため、人々が集う場となるホールと屋外イベントスペースを設け、
「信州の四季と食文化を楽しむ」をテーマにしたイベントを年間通じて定期開催する仕掛けをつくった。 - 地方都市の経済活性化やコミュニティ再生の拠点となる商業施設をめざした。