AICA 2019年施工例コンテスト AICA Project Reference Contest

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優秀賞

EMERALDAS(客室)

設計/
タカトタマガミデザイン株式会社 撮影/吉村 昌也
  • 床を掘り込んだ形状の客室

  • ベンチやカウンター、テーブルとして使えるコンター状の造作

  • マルチカラー点滅照明により、⽔に⾜を浸しているような親⽔性を演出している

  • 使用部材
    内装: コーリアン®(AGSW)

流れる景色に身を浸す
水上バスの非日常体験

隅⽥川を航⾏、浅草〜お台場を繋ぐ⽔上バスである本船は、銀河鉄道999などを⼿掛けた漫画家・松本零⼠⽒による船体デザインのシリーズ3隻目となる。船体同様これまでの船舶に無い新しい価値観を内装デザインに求められた。
我々は移動空間における座席の固定概念を覆したいと考え、どこにでも腰掛けたくなる「川のほとり」を抽象化した造作で客室を囲んだ。ベンチやテーブル、カウンターなど様々な場をかたちづくるこの「ほとり」は、⾒たい景⾊を追いかけたり、好きな姿勢や居場所を求めるような回遊を乗客に促す。
客室の床⾯は⽔⾯の⾼さに等しいことから⽔辺で⾜を浸しているように感じられる。そして様々な光をプログラムしたマルチカラー点滅の間接照明が⾜下を揺らし、流れる景⾊に⾝を浸しているような非⽇常体験を演出する。