優秀賞
HOTEL THE SCREEN 「MOON PHASES」
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室内全景(満⽉)。壁・天井仕上材にジョリパット不燃、TVボード・ヘッドボード仕上材にメラミン化粧板
使用部材 内装(壁・天井): ジョリパット不燃 割肌(JQ-200T3004) 内装(天板): メラミン化粧板(K-6119KN) -
ベッドスペース。床、天井仕上材にジョリパット不燃、ヘッドボード仕上材にメラミン化粧板
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調光の操作により、満⽉から三⽇⽉へと変化する。空間全体が光に呼応するような素材や納まりとしている
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書斎スペース。カウンターデスク天板にメラミン化粧板
調光による月の満ち欠け
新スタイルの客室デザイン
13室すべてデザインが異なるデザイナーズホテルの改装プロジェクトにおいて、スイート・ルームの改装デザインを⾏った。
短期的なサイクルで流⾏が変わっていく、素材を組み合わせたデコレーションではない装飾のあり⽅がホテルデザインでできないかと考えた。そこでホテルの客室には必ずというほど組み込まれている調光という機能を装飾化することを試みた。
壁に彫り込んだ円形の照明器具によって満⽉のような光を⽣み出し、調光によって光を絞ることで三⽇⽉に変化していく。
壁や天井の仕上げ材には、細かな凹凸を表現することができるジョリパットをコテ仕上げで⽤い、コーナーを丸く仕上げることにより⽉の光と呼応した繊細な陰影を空間全体で⽣み出している。家具には同系⾊のメラミン化粧板を使い、部屋全体のトーンを揃えることで、光の変化がより劇的に感じられるようにした。
⽉の満ち⽋けが、海の満ち引きに影響するように、体の多くが⽔分でできている⼈間へも、体や感情に⼤きな影響を及ぼすと考えられている。調光という操作によって作り出す光環境と装飾によって、新たなスタイルの客室デザインをつくりあげた。