AICA 2019年施工例コンテスト AICA Project Reference Contest

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特別賞

嘉島町北甘木のみんなの家

設計/
株式会社 千葉学建築計画事務所 撮影/株式会社 千葉学建築計画事務所
  • 内壁の全てにモイスを使⽤しています

  • 内壁をモイスにしています。内外が連続した空間になるように、モルタルをモイスに合わせた⾊にしています

    使用部材
    内装(壁): モイスNT-T95(NT素地タイプ)

日常的に集う、災害時は避難する
安心と心地良さを提供する公民館

2016年の熊本地震で被災した公⺠館の建て替えで、「みんなの家」として計画された5棟のうちの1棟目です。ここは、地域住⺠が⽇常的に集う場であり、また災害時には避難場所としても機能する地域の拠点です。
100⼈規模の集会を⾏う⼤きな広間と、事務室や⽔回りなどが求められましたが、それを「⼈」の字の形をした⽊造の屋根架構の架かった広間と下屋で実現しました。庭に⾯した側は柱のスパンを3640mmとし、逆に下屋側は⼩さな空間に合わせた1820mmとして、異なる架構形式が重なるところにハイサイドライトを設け、風と光が気持ち良く通り抜けるような空間にしています。また広間を横断する構造のタイバーはカーテンレールとしても活⽤し、⾏事が重なったときや、災害時には男⼥別の部屋にするなど、緩やかに仕切って使えるよう配慮しました。
このように、多様な使い⽅、⼤勢の⽅が使うことになる公⺠館であるため、湿気の吸収、消臭、抗菌などは必須の条件でした。それを全てカバーできるモイスを⼤々的に仕上げに使⽤することで、特段のメンテナンスも必要なく、質感の良い空間となり、多くの⼈の集まる場に安⼼感と⼼地良さを提供しています。