マテリアリティ

社会のサステナビリティに注目が集まる中、企業の社会的責任がより重視される経営環境に鑑み、財務と非財務を統合し、事業活動とサステナビリティを一体で取り組むべく、マテリアリティを中期経営計画に組み込んでいます。サステナビリティに対する取り組みの推進力を高め、これらの方策を確実に実行することで経営基盤を強化し、変化に強いサステナブルな企業体を目指します。

1. 経済価値の提供

  • 8貧困をなくそう

付加価値の高い商品の提供や生産性向上により売上拡大、利益創出に努めます。それによって生み出された利益を株主や従業員へ適切に配分するとともに成長事業への投資を行い、持続的な発展を目指します。

指標

中期経営計画
(期限:2026年度)

2024年度実績
売上高 3,000億円 2,486億円
経常利益 300億円 286億円
海外売上比率 50%以上 48.0%
ROE 10%以上

10.1%

ROIC 9%以上 9.6%

2. 商品を通じた社会課題解決

  • 3すべての人に健康と福祉を

  • 7エネルギーをみんなに。そしてクリーンに

  • 8働きがいも経済成長も

  • 9産業と技術革新の基盤を作ろう

  • 11住み続けられるまちづくりを

  • 12 つくる責任、つかう責任

  • 13気候変動に具体的な対策を

  • 15陸の豊かさも守ろう

経営理念に掲げる「新しい価値を創造し社会に貢献する」ことを体現すべく、ステークホルダーとのコミュニケーションを通じて社会課題を発見し、事業活動を通してその解決に向けた価値を提供することで、サステナブルな社会の実現に貢献します。

指標

中期経営計画
(期限:2026年度)

2024年度実績
AS商品※1売上高※2 280億円 241億円
主力商品の新たなリサイクル手法の開発 化粧板の廃材を活用したリサイクルメラミン化粧板について、生産体制の確立に向けて試作中

※1 Aica Solution商品 ※2 対象範囲はアイカ工業㈱

3. 気候変動対応

  • 7エネルギーをみんなに。そしてクリーンに

  • 13気候変動に具体的な対策を

2050年カーボンニュートラルに向けて、抜本的な施策を検討・実行し、温室効果ガス排出量を削減します。気候変動のリスクに備えるとともに、機会獲得に向けた商品開発に注力します。

指標

中期経営計画
(期限:2026年度)

2024年度実績
温室効果ガス排出量
(スコープ1+2総量)
2022年度比 14%削減 2022年度比 8.6%削減

スコープ3排出量削減目標の設定、削減策立案

連結ベースでのスコープ3排出量を算出、アイカレポート2025にて開示

主力商品のカーボンフットプリントの開示、
カーボンフットプリント低減商品の開発

CO₂固定けい酸カルシウム板の技術を確立、実用化に向けて技術開発中
将来、自社工場から排出するCO₂の固定化に活用検討
環境投資額 4年累計 20億円 4.4億円(2年累計7.3億円)

4. 人的資本経営の基盤構築

  • 4 質の高い教育をみんなに

  • 5 ジェンダー平等を実現しよう

  • 8働きがいも経済成長も

  • 9産業と技術革新の基盤を作ろう

  • 10 人や国の不平等をなくそう

人材を最も重要な経営資源と捉え、企業のサステナビリティを高めるための人材マネジメントを強化します。イノベーションを起こすことができる人材の育成に注力するとともに、多様な人材が活躍できる環境や組織を構築し、会社と従業員がともに成長することを目指します。

指標

中期経営計画
(期限:2026年度)

2024年度実績
エンゲージメントスコア※1 4Point以上 第2回アイカグループエンゲージメントスコア 3.97 Point
人的資本投資額※2 4年累計 40億円以上 11.4億円(2年累計21.3億円)

労働生産性※2
(付加価値額÷従業員数)

22.8百万円以上/人

23.0百万円/人

海外赴任経験者数※2※3

100人以上

86人

新卒総合職女性採用比率※2

4年累計 30%以上

2025年4月入社 33.3%(2年累計30.7%)

育児休業取得率※2

男性:70%以上、女性:100%

男性:69.7%、女性:100%

※1 5point満点  ※2 対象範囲はアイカ工業㈱  ※3 各年度末時点在籍者

5. DX対応

  • 8働きがいも経済成長も

  • 9産業と技術革新の基盤を作ろう

デジタル技術の活用により生産性を高め、事業活動の変革を図ります。労働人口の減少を見据えた生産現場の自動化、データの蓄積と活用による業務効率改善などに取り組み、企業の競争力を高めます。

指標

中期経営計画
(期限:2026年度)

2024年度実績
自動化・省人化に資する設備投資・情報化投資額 4年累計 10億円以上 3.1億円(2年累計5.3億円)

※ 対象範囲はアイカ工業㈱

6. ガバナンス強化

  • 10 人や国の不平等をなくそう

  • 11 住み続けられるまちづくりを

  • 13 気候変動に具体的な対策を

  • 16 平和と公正をすべての人に

グループガバナンスのさらなる強化に向け、グループ会社の管理・監督、権限移譲に関するルールを徹底し、その実効性を高めます。また、コンプライアンスに関する方針の拡充や、自然災害やサイバー攻撃に備えるBCPの強化、サプライヤーとの連携強化など、潜在的リスク低減に向けて各種施策を講じます。

指標

中期経営計画
(期限:2026年度)

2024年度実績
自然災害に対するBCP訓練実施 全連結生産拠点で1回以上/年 アイカグループ全生産拠点で実施(年度内に新規連結した拠点を除く)
人権尊重の取り組み強化をはじめとした、グループガバナンスに係る方針・規定・制度などの拡充と監査の強化 アイカ工業㈱の製造委託先に対して当社人権尊重の取り組みに関する説明会を開催、国内グループ会社の主要サプライヤーに対してCSR調査を実施

サプライヤー向けサステナビリティ調査の定期的実施、課題への対応

CSR調査において自己評価が低かったサプライヤ-に対して、ヒアリングによる実態調査を実施
情報セキュリティへの対応深化とグループ全社への拡大・強化  ファイアウォール・VPNソフトの常時最新化を維持

※ 対象範囲はアイカ工業㈱

7. 品質保証、労働安全

  • 3 すべての人に健康と福祉を

  • 12 つくる責任、つかう責任

メーカーの使命である「製品の安全および品質」や「従業員の安全」を確保するために、ガバナンス・教育体制を強化し、市場の要求や法令・規制、手順を遵守するといった、基本をおろそかにしない企業風土を醸成します。

指標

中期経営計画
(期限:2026年度)

2024年度実績
全拠点にて設定した品質不良低減目標 達成 国内は1拠点、海外は3分の2の拠点で達成
重大な労災 0件 0件
休業災害件数 2022年度比半減(10件以下) 16件

※死亡、負傷または疾病により障害等級1~7級に該当した労災

マテリアリティの特定プロセス

マテリアリティ特定プロセス

マテリアリティ特定範囲

  • マイリアリティ特定プロセスと特定範囲