環境リスク管理

環境法規の遵守状況など

2020年度において、国内アイカグループに対する監督官庁による是正指示や、環境に関する訴訟はありませんでした。

近隣からの苦情と対応

2020年度において、国内アイカグループに寄せられた近隣からの苦情に対し、下記の通り対応しました。

発生場所内容対応
アイカ工業(株)
名古屋工場
未明の騒音 フォークリフト作業に起因するものと判明したため、フォークリフト運転、取り扱いに関する教育を実施。近隣住民に謝罪。
アイカ工業(株)
甚目寺工場
隣接駐車場の車両に液体原料が付着 屋外貯蔵タンク配管から原料が漏れていることが判明。風によって飛散したと予測。応急処置および配管交換の恒久処置を実施。車両持ち主に謝罪。
アイカテック建材(株)
名古屋工場
夜間の騒音 発生源となっている可能性が高い敷地北側付近の設備の騒音対策を実施。ロータリーバルブの空運転防止やチェーン・ベアリングなどのメンテナンスを継続。

環境事故の発生

2020年度は、国内アイカグループにおいて敷地外へ影響を及ぼす環境事故はありませんでしたが、当社が関連する事故が以下の通り発生しました。近隣の皆さま、監督官庁の関係者にご迷惑をおかけしないよう、グループ内で情報を共有し、対策を水平展開していきます。

発生場所内容対応
製品配送先
(横浜市)
化成品を配送する際に顧客の敷地入口で車両荷台から製品一斗缶が数缶落下。約100kgの樹脂が漏洩し、一部は道路へ流出。 応急措置として砂を被せて拡散防止をし、回収。車両荷台への積み付け方法を是正。
丹波工場 集塵ダクトおよび集塵機にて火災発生。屋外配管内にて粉塵爆発が発生したと推定、ダクト内粉塵に着火し集塵機にも火が回る。 排気管が塩ビ製であり帯電性が高いことが判明。ダクト内で樹脂粉の摩擦による静電気で着火したことが原因と判断し、排気管をステンレス管に変更し帯電性を低下させたほか、スプリンクラー設置位置の変更も実施。
甚目寺工場 エポキシを製造する建屋で、主剤の入ったバットに誤って硬化剤を投入し、急発熱反応して発煙。 容器ドラムの外観のみで判断して、主剤配合成分(希釈剤)と硬化剤配合原料を取り違えたことが原因。見誤り防止のため、硬化剤の置き場を変更、容器の色識別を実施。

土壌、地下水調査

過去に有機塩素系溶剤、有害重金属などを使用した履歴のあるアイカ工業(株)および国内グループ会社の工場を対象に、2001年度から自主的に土壌、地下水の汚染状況の調査を開始し、2003年度までに完了しました。その結果は下記の通りです。

拠点名自主調査結果
アイカ工業(株)名古屋工場 環境基準適合
甚目寺工場 環境基準適合
広島工場 環境基準適合
茨城工場 環境基準適合
アイカインテリア工業(株)本社工場 環境基準適合※1
アイカハリマ工業(株)本社工場 環境基準適合
加西工場 環境基準適合
  1. アイカインテリア工業(株)が取得した工場用地にて、表層のみの調査を行ったところ、基準を超過するフッ素が1箇所(10m×10m)で検出されましたので、雨水などの浸透防止処置を行いました。
  2. 福島工場、丹波工場は土壌環境基準が設定されている物質を過去および現在不使用のため調査対象から外しています。

PCB保有・管理状況

ポリ塩化ビフェニル(PCB)は蛍光灯の安定器などに使用されていましたが、カネミ油症事件(1968年)を契機にその毒性が社会問題化し、1972年以降製造中止となりました。その後、民間主導で全国39カ所で処理施設の設置が試みられましたが、いずれも住民同意が得られず、30年以上、処理されない状態が続きました。
2016年3月に、政府はこの事態を打破すべく、事業所ごとの計画的処理完了期限(最短で2018年度末)を遵守して一日でも早く確実に処理を完了するために、必要となる制度的な措置を講じようと閣議決定を行いました。
当社は基準に従い保管していたPCB廃棄物の処理を計画的に進めており、2021年に名古屋工場保管分の処理が完了し、残すところ茨城工場のみとなりました。引き続き処理事業者と協議し、早期の処理を目指します。