労働安全衛生

労働安全衛生に関する基本的な考え方

会社の基盤を健全に維持し、持続的に発展していくためには、従業員一人ひとりの健康維持・職場の安全性向上に努めることが重要です。また、事業活動によって、当社の拠点内で就業する請負業者さまや、周辺地域住民の皆さまの健康と安全へも影響を与えることを認識し、拠点内および周辺地域の環境維持に努めています。
当社は、労働安全衛生法に基づき安全衛生委員会を各拠点に設置しています。作業環境測定や健康診断結果を踏まえて、労働者の健康障害を防止するための基本となるべき重要事項の調査・審議を行っています。安全衛生委員会のメンバーは、管理側と労働組合側が同数となるように構成するとともに、拠点内に従事する請負業者の皆さまとともに定期的なミーティングを開催することで、コミュニケーションの活性化を図っています。

労働災害の防止

2006年1月17日に甚目寺工場で発生した重大事故を風化させないため、1月17日を「オールアイカ安全の日」と定めています。「オールアイカ安全の日」には毎年、全職場で黙とう・安全朝礼などを行うとともに、アイカグループ労働安全衛生大会を開催しています。労働安全衛生大会は、アイカグループ国内生産拠点および構内協力会社の責任者が参加して行われ、労働災害の傾向と対策を共有しています。
現場レベルでは、小集団単位での活動(C&C活動)の中で、KYT(危険予知訓練)やヒヤリハット活動、危険源改善活動を継続して実施しています。安全意識向上に結び付く有意義な訓練となるよう適宜改善し、労働災害の撲滅に取り組んでいます。

労働災害発生状況については人事労務データをご覧ください。

※C&C活動
全部門・全従業員が参加する小集団活動です。業務改善や部門方針の達成に向けた方策を検討するため、QC手法などの科学的アプローチを用いて具体的な行動計画を議論・実行しています。
この活動の歴史は古く、前身となるZD(Zero Defects)運動は生産性向上を目的に1965年にスタートしました。当初は、従業員一人ひとりの注意と工夫によって仕事の“ミスゼロ”を目指すものでした。その後1979年からは、現在の当社の社是である「挑戦と創造」の頭文字をとって、C&C(Challenge and Creation)運動が展開され、内容も“経営目標達成に向けた取り組み推進”を含めたより広義なものとなり、今日のC&C活動に継承されています。

リスクアセスメント

リスクアセスメントは、職場の潜在的な危険性または有害性を見つけ出し、これを除去・低減するための手法です。アイカグループ国内主要生産拠点においては、労働安全衛生マネジメントシステムに基づき社内規定を制定し、リスクアセスメントを実施しています。化学物質についてもリスクアセスメントを実施し、作業環境の維持、適切な保護具の管理を行っています。

作業環境の改善

有機溶剤、特定化学物質、鉱物性粉じんを使用する屋内作業場、およびダイオキシンを含有するばいじん・焼却灰を取り扱う廃棄物焼却施設では、年2回の作業環境測定を実施しています。

作業環境測定結果

(件)

 2020年度2021年度2022年度
第1管理区分 188 176 184
第2管理区分 14 26 20
第3管理区分 14 9 9
  • 第1管理区分:作業環境管理が適切であると判断される状態
  • 第2管理区分:作業環境管理に改善の余地があると判断される状態
  • 第3管理区分:作業環境管理が適切でないと判断される状態
  • 有機溶剤、特定化学物質、鉱物性粉じん、ダイオキシン作業環境測定対象

交通災害防止

当社は多くの社有車を日常的な業務に使用しています。社有車の使用に当たっては社内で独自の社用車使用ルールを設けるとともに、新たに運転する社員には運転適性を確認したのち、運転者登録をした上で使用を認めています。
しかしながら、2022年度は若手社員の運転技術の未熟や注意不足による事故が多い傾向にありました。そのような事故を撲滅するため、自動ブレーキやバックモニター等の事故防止機器装着車への変更を促進するとともに、運転技術向上に向けた研修や教育を引き続き実施してまいります。

車両事故件数(アイカ工業(株)の当方・双方過失事故)

(件)

2018年度2019年度2020年度2021年度2022年度
22 25 10 11 14