サプライヤーとの関わり

サプライヤーとの関わりに関する基本的な考え方

アイカグループが負うべきCSR(企業の社会的責任)を果たすためには、ステークホルダーの皆さまにご理解・ご協力いただくことが不可欠であると考えています。調達活動においては、アイカグループとして責任ある行動をとることはもちろんのこと、サプライヤーの皆さまにもご協力いただき、CSR活動を推進します。
このような考えに基づき、2017年6月に「アイカグループCSR調達ガイドライン」を策定し、名称および内容の一部を改め2022年4月には「アイカグループサステナビリティ調達ガイドライン」として発行しました。国内外のサプライヤーの皆さまにこのガイドラインに合意いただき、ともに取り組みを進めることで、相互のCSR活動をより良いものにしていきます。

バイヤー研修の実施

2019年3月、材料調達の主管部門である購買部が主催し、各部門の調達担当者を対象とした「バイヤー研修」を実施しました。
調達担当者のCSR調達への知識を高めるとともに、サプライチェーンにおけるCSR活動の推進に向けた方針を共有しました。

リスク評価

当社は、新規取引を開始する際には評価表を用いた評価を実施しています。総合評価点が弊社社内基準以上であることを契約条件とし、公的機関の認定・認証取得状況も観案した上で契約を結んでいます。
既存サプライヤーに対しても、新規取引開始時に使用するものと同じ評価表を用いて、年に1度の定期的な評価を行っており、取引継続基準を満たしているか確認しています。この評価に際して是正必要事項が確認された際には、現地視察による監査を実施し、是正指導を行います。
また、アイカ工業㈱では2020年4月より、サプライチェーン全体でのCSR活動の推進を目的に、サプライヤーとの新規取引契約を締結する際「アイカグループサステナビリティ調達ガイドライン」への合意確認書を提出いただくことを義務化しました。

サプライヤーとのコミュニケーション

購買方針説明会

サプライヤーの皆さまとのコミュニケーションの場として、2019年6月に、「購買方針説明会」を実施しました。当社の会社方針を共有するとともに、調達ガイドラインについて解説し、当社の取り組み事例を紹介するなど、CSR活動の協働に向けた取り組みを開始しました。

CSRアンケート調査

サステナビリティ調達の理念の共有と実態調査を目的に、2018年度より自己評価アンケート調査を実施しています。対象企業はメインサプライヤーを中心に、アイカ工業㈱における材料調達総額の約70%を網羅するよう選定しました。
アンケート項目のうち最重要項目に対して基準点を設け、基準点以下の是正必要項目が発見された場合は当社従業員による監査(現地視察)を行います。優れた取り組みが確認された企業からはその方法を学び、是正必要事項が確認された企業に対しては指導・支援を行っています。今後も対話を継続することにより、相互のレベルアップを目指します。

アンケート項目

  • コーポレート・ガバナンス
  • 人権
  • 労働
  • 環境
  • 公正な企業活動
  • 品質・安全性
  • 情報セキュリティ
  • サプライチェーン
  • 地域社会との共生

アンケート・監査対象社数

年度①対象企業社数②有効回答社数③監査実施社数④監査実施比率
(③÷①)
2018年度 82社 79社 15社 18%
2019年度 105社 102社 12社 11%
  • 2020~2022年度は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、実施を見送りました。

調達活動におけるBCP(事業継続計画)

災害や事故発生時にも安定的な供給を行うために、主要な原材料は複数の購買先や拠点から購入し、代替品購入先の確保も実施しています。また、当社製品に関しては、複数拠点での生産体制を構築するとともに、一定水準の在庫を確保するなどの対策をとっています。今後も災害や事故発生時においても供給責任が果たせるよう継続的に対策を検討し、各種施策を講じていきます。