産業廃棄物の削減・資源の有効利用
産業廃棄物の削減・資源の有効利用
産業廃棄物の削減・資源の有効利用に関する基本的な考え方
1998年から産業廃棄物の削減に向けた具体的な取り組みを開始し、グループ全体の重要な環境指針としています。廃棄物の減容化や製品不良率の改善などの発生量低減に向けた活動だけでなく、循環型社会の実現に向け、廃棄物のリサイクルも積極的に実施しています。商品開発においては効率的な原材料の利用を考慮した商品仕様を採用しているほか、包装・梱包材の軽量化も推進するなど、投入資源の削減にも取り組んでいます。
目標と実績
対象範囲:アイカグループ生産拠点
2023 年度目標 | 2023 年度実績 | 増減要因 |
---|---|---|
アイカグループ |
2020 年度比12.8% 削減 (13.6 ton/ 億円) |
国内外ともに2020年度比で排出量が増加したものの、売上高の増加がそれを上回り、原単位排出量が低減。 |
2023年度の主な取り組み
- 製品不良率の改善
- 使用済フィルムの有価物化
- けい酸カルシウム板端材の有効活用
- 押出成形セメント板のマテリアルリサイクル率向上
- 使用済みIBC コンテナの有価物化(再利用)
日本国内における不要物リサイクルに向けた取り組み
協業・委託先企業 | リサイクル後の用途 |
---|---|
肥料販売企業 | 農作物の肥料 |
固形燃料販売企業 | 固形燃料 |
プラスチック成形企業 | プラスチック成形物充填材 |
実績推移
対象範囲:アイカグループ生産拠点
産業廃棄物排出量
※数値の集計精度向上のため、アイカレポート2023に掲載した2022年度数値を遡及して修正しています。
売上高原単位産業廃棄物排出量
プラスチック産業廃棄物削減に向けた取り組み
2022年4月に「プラスチック資源循環促進法」が施行されたことを受け、プラスチック産業廃棄物に対する削減目標を以下の通り掲げています。
- 国内生産拠点における生産金額原単位プラスチック産業廃棄物排出量を2030年度までに2022年度比15%削減
〈2023年度実績〉
2023年度 | |
生産金額原単位プラスチック産業廃棄物排出量 (t/百万円) |
0.085(前年比 0.8%増加) |
- 熱硬化性プラスチックの再資源化に取り組み、2030年までに再資源化手法を確立、2035年までに水平リサイクル※手法確立を目指す。
- リサイクル前と後で用途を変えない資源循環の方法
〈2023年度実績〉
メラミン化粧板の製造工程で生じる商品の端材や不良板を粉砕し、原材料の一部に活用したメラミン化粧板を開発しました。本製品が実用化すれば、当社が排出する産業廃棄物の削減につながります。将来的には商品として使用されたメラミン化粧板を回収・再利用することも視野に入れており、水平リサイクルの実現に向けた第一歩と考えています。
産業廃棄物処理施設の維持管理状況
当社は国内2拠点に、産業廃棄物焼却設備を設置しており、その維持管理状況は以下の通りです。なお、名古屋工場においては焼却で発生した熱を生産工程にて再利用することにより、エネルギー使用量の低減を図っています。
名古屋工場(廃材ボイラー)
・基本情報
・測定記録
伊勢崎工場(ガス化式焼却炉)
・基本情報
・測定記録
伊勢崎工場(インシネレータ)
・基本情報
・測定記録