水使用量の削減
水使用量の削減
水使用量の削減に関する基本的な考え方
アイカグループは、限りある資源である水の有効利用に努め、グループ全体で適切な水使用を心掛けています。
世界資源研究所(WRI)が公表しているAQUEDUCTを参考にハイリスクエリアを特定し、優先的に水の有効利用を推進しています。
目標と実績
対象範囲:アイカグループ生産拠点
| 2024 年度目標 | 2024 年度実績 | 増減要因 |
|---|---|---|
|
ハイリスクエリア※における売上高原単位取水量 |
2022年度比 4.3% 増加 |
対象拠点における取水量は横ばいだったものの、中国市況の悪化により売り上げが減少し、原単位が悪化。 |
実績推移
対象範囲:アイカグループ生産拠点
取水量
ハイリスクエリア※における2024年度水使用量
| 拠点名 | 所在地 | 使用量 (m3) |
|---|---|---|
| アイカ・ラミネーツ・インディア社 | インド・ウッタラーカンド | 37,686 |
| アイカウィルソナート上海社 | 中国・上海 | 22,757 |
※2023年度まで、ハイリスクエリアの特定にWRI Aqueductの「Overall water risk」を用いていましたが、2024年度より同評価の「Water stress」を用いることとし、本項目で「Extremely High」と評定された拠点(一部取水量が微小な拠点を除く)を対象としました。
WRI Aqueduct「Water Stress」に基づくリスクレベル別拠点数
| リスクレベル | 拠点数 |
|---|---|
| Extremely High | 4 |
| High | 10 |
| Medium - High | 12 |
| Low - Medium | 13 |
| Low | 9 |
(2025年11月時点)
水使用量の削減の主な取り組み
アイカインドリア社における水の再利用
アイカインドリア社が操業しているインドネシアのジャカルタ地域では、地盤沈下の影響で地下水が利用できないことに加え、水道インフラの強度にも課題があり、安定的に水を確保することが難しい状況にありました。さらに、同社では生産設備の増強に伴い水の使用量の増加が見込まれたことから、これまで廃棄していた水を洗浄水や冷却水として再利用すべく、汚水処理設備を高機能なものへと更新することを決定しました。2025年中の稼働を予定しており、同社で使用する水のうち、約35%をリサイクルされた水で賄える見込みです。
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更新した水処理施設の一部