ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン

ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンに関する基本的な考え方、推進体制

事業のグローバル化、市場ニーズの多様化に対応するため、ダイバーシティを推進しています。2013年6月に「女性活躍推進プロジェクト」を立ち上げ、2018年度には「ダイバーシティ推進プロジェクト」と名称を変更し、より多様な人材が活躍できる基盤づくりを推進してきました。2024年4月からはサステナビリティ推進委員会の内部に設置した「人的資本分科会」へ機能を移管し、より広い視野で施策を検討します。

ダイバーシティ推進活動目標

対象範囲:アイカ工業㈱ 目標取組期間:2022年4月1日~2025年3月31日

目標区分 目標値 2024年度実績

女性従業員比率向上 

新卒総合職女性採用比率向上

30.0% 33.3%(2025年4月入社)
両立支援制度の新設・改正 3件 3件(3年累計)

女性管理職比率向上

5.8% 4.3%(管理職数211名、内女性管理職9名)

障がい者雇用率向上

2.5% 2.65%
風土改革有給休暇取得率向上 70.0% 70.0%
  • 法定計算方法にて算出

女性活躍推進

「女性活躍推進プロジェクト」の立ち上げ以降、女性の力を経営に活かす取り組みや環境整備に注力してきました。従業員が可能な限りキャリアを中断せずに働き続けられるよう、多様な働き方を実現する働き方改革を同時並行で進めるとともに、プライベートと仕事の両立を支援する制度の拡充を図っています。
現中期経営計画においては、新卒総合職の女性採用比率向上を目標に掲げていますが、女性活躍推進法に基づく行動計画では女性管理職比率向上も目標に掲げています。女性従業員比率の向上に伴い管理職未満、主任級以上の職位に就く女性従業員数が増加しており、目標達成に向けて着実に進展しています。

アイカ工業㈱ 女性管理職比率

アイカ工業㈱ 新卒総合職女性採用比率

アイカ工業㈱ 男女の賃金差異※

2022年度 2023年度 2024年度
全従業員 80.7% 80.9% 80.2%

 正規雇用者

79.1% 79.5%

78.5%

 非正規雇用者

62.6% 71.7% 95.7%

※ 女性の平均賃金/男性の平均賃金

アイカ工業㈱ 各種女性比率

2022年度 2023年度 2024年度
全従業員 17.4% 17.8% 18.6%

管理職

3.9% 4.5%

4.3%

管理職未満、主任級以上

6.0% 9.0% 12.8%

新卒総合職採用

42.3% 26.9% 33.3%

キャリア採用

20.0% 38.1% 35.0%

※ 対象者は正規雇用者

    

厚生労働省「くるみん認定」 取得
(2016年2月、2023年10月)

厚生労働大臣によって、子育て支援など一定の基準を満たした企業として認定されました。

名古屋市「女性の活躍推進企業認定」 取得
(2016年1月、2019年1月、2024年1月)

名古屋市によって、女性がいきいきと活躍できるような取り組みをしている企業として認定されました。また、その中で特に優れた取り組みをしている企業として表彰されました。

両立支援

多様な働き方に柔軟に対応し、従業員が可能な限りキャリアを中断せずに働き続けられるよう、プライベートと仕事の両立を支援しています。

アイカ工業㈱における両立支援制度

育児休業サポート金制度

育児休業を連続7日以上取得した従業員に対し、一子につき30,000円の育児休業サポート金を支給。

育児支援制度

3歳までの子供を養育する従業員に、保育園またはベビーシッター費用を補助。

育児短時間勤務制度

小学3年生までの子供を養育する従業員に、6時間または7時間の短時間勤務を認め、家事・育児時間の確保を支援。

タイムシフト勤務制度

小学生以下の子供を養育する従業員に、30分単位、前後1時間の範囲で始業・終業時間をずらすことを認め、家事・育児時間の確保を支援。

カムバック・エントリー制度

育児・介護・配偶者の転勤などの理由で退職した従業員の復職を支援。

男性育児休業取得支援

現中期経営計画に掲げた男性の育児休業取得率の向上に向けては、配偶者に出産予定がある従業員に対する取得意向確認はもちろんのこと、サポート金制度を導入するなど取得を後押ししています。また、育児休業取得者を抱える職場のフォロー体制の構築に取り組んでおり、育児休業取得者が在籍する部門の評価に加点する仕組みを構築しました。
将来的には、男性の育児休業取得率も女性同様100%となることを目指し、今後も各職場とのコミュニケーションを取りながら取り組みを強化します。

アイカ工業㈱ 男性従業員における育児休業取得率

育児休業前後の面談

産前産後休業または一定期間以上の育児休業を取得する従業員を対象に、休業開始前と復帰前に面談を実施しています。特に育児休業復帰前面談は本人と上長に加え人事部員も同席し、両立支援として利用できる制度の確認のほか、復帰後の環境やサポート状況、必要な配慮について共有し、従業員が可能な限りキャリアを中断せずに働き続けられるよう、スムーズな復帰をサポートしています。

キャリア採用

即戦力としての期待から、毎年一定数のキャリア採用を行っています。2024年度は、アイカ工業㈱に40名がキャリア採用で入社しました。採用職種も国内の生産・営業・研究開発・管理部門、海外拠点など多岐にわたっています。当社には現在314名のキャリア採用従業員が在籍しており、うち53名が取締役・執行役員・管理職のポストに就いています。また、経営陣(取締役・執行役員)におけるキャリア採用従業員の比率は25%、管理職におけるその比率は25%となっています。管理職におけるキャリア採用従業員の登用比率20%以上の維持を目標に掲げ、今後もキャリア採用を経営戦略と位置付けて、積極的な人材確保と管理職への登用を進めます。

アイカ工業㈱ キャリア採用従業員の在籍状況

2022年度 2023年度 2024年度
従業員数 1,226名 1,216名 1,228名

うち、キャリア採用従業員数

282名 287名

314名

キャリア採用従業員比率

23% 24% 26%

アイカ工業㈱ キャリア採用従業員の管理職比率

2022年度 2023年度 2024年度
管理職数 207名 201名 211名

うち、キャリア採用管理職数

48名 47名

53名

管理職におけるキャリア採用従業員比率

23% 23% 25%

シニア人材活躍推進

当社は、現在60歳としている定年年齢を2025年4月から段階的に引き上げ、2033年に65歳とすることを決定しました。当社の年齢別人員構成において、シニア層(60歳以上)が急速に増加していく見込みであり、定年年齢の引上げと合わせてシニア層の報酬水準を引き上げることで、モチベーションと生活基盤の向上を支援し、安心して働くことができる環境整備を進めています。

雇用者数の推移は人事労務データをご覧ください。

障がい者活躍推進

障がいを持つ従業員がより快適に働くことができるよう、障がい者雇用調整金などを活用し、社屋のバリアフリー化や、聴覚障がい者向け音声文字起こしツールの導入など、サポート機能の拡充を毎年行っています。今後の法改正も見据え、従事可能な業務の幅を広げるなど雇用者数拡大に向けて取り組みます。

雇用者数の推移は人事労務データをご覧ください。