労働安全衛生

労働安全衛生の管理体制

当社は社長執行役員が定めた労働安全衛生理念に基づき、サステナビリティ担当役員が統括する労働安全衛生体制において、各生産拠点の安全衛生委員会が策定する年間活動計画をもとに、各種予防活動を実施しています。安全衛生委員会のメンバーは、管理側と労働組合側が同数となるように構成するとともに、拠点内に従事する請負業者の方々も参加しています。また、全社的な課題については、サステナビリティ推進部が各生産拠点に情報共有を行い、必要な対応策を展開しています。
このような組織体制のもと、化学物質による薬傷災害や転倒、挟まれ・巻き込まれなどによる重篤な災害の予防に取り組んでいるほか、万一労働災害が発生した場合には、社長執行役員以下、関係役員、関係部署などに速やかに報告するとともに、発生拠点にて要因分析を行い、全社で共有し、類似災害の再発防止に努めています。
労働災害の発生状況や安全衛生の取り組み状況は、取締役も参加する「サステナビリティ推進会議」で定期的に報告され、是正措置の議論などを行っています。

ISO45001に基づく活動

当社および主なグループ会社の生産拠点は、労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格であるISO45001認証を取得しており、職場環境の継続的な改善に取り組んでいます。その一環として、職場の潜在的な危険性または有害性を見つけ、除去・低減することを目的としたリスクアセスメントや内部監査などを実施しています。(国内グループ生産拠点のISO45001認証取得率 73%、海外グループ生産拠点の取得率 76% <2024年度末>)

労働災害防止の取り組み

「オールアイカ安全の日」

2006年1月17日にアイカ工業㈱甚目寺工場で発生した重大事故を風化させないため、1月17日を「オールアイカ安全の日」と定めています。「オールアイカ安全の日」には毎年、全職場で黙とう・安全朝礼などを行うとともに、「アイカグループ労働安全衛生大会」を開催しています。「アイカグループ労働安全衛生大会」には、社長執行役員および国内グループ全生産拠点の工場長が出席し、労働災害撲滅の決意を新たにしています。

  • 2025年1月17日 アイカグループ労働安全衛生大会

安全教育の実施

危険に対する感受性や知識を向上させるため、労働災害事象を安全に体感できる体験型の危険教育(危険体感教育)を行っています。毎年、新入社員を対象とした研修に組み入れ、生産現場で起こりうる労働災害の恐ろしさを実感してもらうとともに、2025年2月には、アイカ工業㈱全生産拠点で働く中堅職従業員を対象とした危険体感教育を開催し、44名が職場での安全行動の重要性を再認識しました。

  • 2025年2月 危険体感教育

熱中症への対応

夏の暑さが年々厳しくなる中、当社では従来から各生産拠点において熱中症対策を進めていましたが、2025年6月に改正労働安全衛生規則が施行されたことを受け、国内グループ全生産拠点において熱中症対策を強化しました。工場内のWBGT値(暑さ指数)を測定し、水分・塩分補給を徹底するとともに、現場の状況に応じてファン付き作業着の着用などを行っています。また、熱中症の恐れのある作業者を見つけた場合の社内での報告体制、重篤化を防ぐための応急措置や搬送手順を取り決め、全員に周知しています。

目標と実績

対象範囲:アイカグループ

 2026年度目標2023年度実績2024年度実績
重大な労災 0件0件0件
休業災害 2022年度比半減(10件以下)19件16件

※死亡、負傷または疾病により障害等級1~7級に該当した労災

国内グループにおける労働災害発生状況の詳細は人事労務データをご覧ください。

リスクアセスメント

職場の潜在的な危険性または有害性を見つけ出し、これを除去・低減することを目的に、労働安全衛生マネジメントシステムに基づきリスクアセスメントを実施しています。化学物質についてもリスクアセスメントを実施し、作業環境の維持や適切な保護具の管理を行っています。

交通災害防止

当社は多くの社有車を日常的な業務に使用しています。社有車の使用に当たっては独自の社有車使用ルールを設けるとともに、新たに運転する従業員には運転適性を確認したのち、運転者登録をした上で使用を認めています。2024年度は20代・30代の事故が大半を占めたため、若手従業員を対象としたeラーニング研修や新入社員を対象とした安全運転研修・自動車教習所実習を実施しました。

車両事故件数(アイカ工業(株)の当方・双方過失事故)

(件)

2020年度2021年度2022年度2023年度2024年度
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