車載ナビパネル向けハードコートフィルムが新登場

  • 機能材料
No.119C60
2019年3月14日

 

成形性・耐久性に優れた3次元加飾用ハードコートフィルム「ルミアートHCシリーズ」に
車載ナビパネル向けハードコートフィルムが新登場

 アイカ工業株式会社(代表取締役 社長執行役員:小野勇治 本社:愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番1号 JPタワー名古屋26階 資本金:98億9,170万円)は、自動車内装向け3次元加飾用※1ハードコートフィルム「ルミアートHCシリーズ」に、成形性と耐久性に優れた車載ナビパネル向けハードコートフィルムを追加し、2019年4月1日(月)に発売します。

item190314_001.png[ルミアートHC ハードコートフィルム成形イメージ]

 

開発の背景

昨今、自動車業界では自動運転技術の進化に伴い内装のデザイン変革が進んでおり、特にカーナビ、メーターパネル、スイッチパネルなどは、多様な情報を一元管理するために大型化や一体化の傾向にあります。しかし、カーナビ周辺部材に関して、従来のガラス基材では3次元形状の複雑な曲面形状に対応できず、デザインの制約がありました。そのため、ガラスの替わりにメタクリル樹脂とポリカーボネート樹脂の二層板が用いられるようになりました。現在は、安全性や軽量化の観点からも需要が拡大していますが、複雑な曲面形状にも追従できるような成形性、かつ傷つき防止のために十分なハードコート性を有するものが少ないことが課題でした。
 そこで当社は昨年、木目や金属調パネルなどの自動車内装に用いるプラスチック加飾部品向けに、高いハードコート性と成形性・耐摩耗性に優れた3次元加飾用ハードコートフィルム「ルミアートHCシリーズ」を発売しました。そして今回は、シリーズの特長であるハードコート性と成形性を高次元で両立するUV硬化樹脂技術を車載ナビパネル向けに応用し、傷がつきにくく薬品にも強いハードコート仕様で、複雑な曲面形状でも成形可能なハードコートフィルムを開発しました。車載ナビパネルや、ヒーターコントロールパネル専用の新ハードコートフィルムとしてルミアートHCシリーズに追加し、自動車内装部品メーカーなどに提供していきます。

 

特長

熱成形時の高温領域では柔軟化し、高い伸び率(成形性)を実現。成形後の常温領域では高い耐摩耗性、耐薬品性、鉛筆硬度を示します。
伸び率は30~250%の各種をラインナップしています。UV硬化樹脂の骨格構造を変化させることで、成形体の形状に合わせた伸び率と鉛筆硬度にコントロールすることが可能です。スチールウールやテーバーといった厳しい摩耗試験に耐えうる高耐摩耗性タイプも開発しました。
後工程でのUV照射が不要なプレキュアタイプ※2のため、追加設備投資が不要です。
INS成形※3やTOM成形※4に対応します。

※1 3次元加飾成形:既にできている成形体(パネルなど)に加飾フィルムを貼合する成形方法。
フィルムには高い伸び率が要求される。
※2 プレキュアタイプ:フィルムが熱成形前にUV硬化している方式で、成形後のUV硬化は不要。
対して、アフターキュアタイプ(フィルムを成形した後にUV硬化させる方式)では、成形体に応じて大きなUVランプが多数必要とされるなど、多大な設備投資が必要となる。
※3 INS:インサート成形。フィルムを真空成形などでプレフォーミングした後に射出成形する方法。
※4 TOM:Three Demension Overlay Methodの略。3次元加飾成形方法。

 

商品概要

■商品名 ルミアートHCシリーズ 車載ナビパネル向け3次元加飾用ハードコートフィルム
■価格 2,000~3,000円/㎡(消費税抜き)
■発売時期 2019年4月1日

 

年間販売目標

3億円(既存品含む)

以上

注)このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、ご覧になった時点で内容が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新の情報は、 こちらよりお問合せください。

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