メラミン化粧板をご使用になる際の注意点

製品についてのご注意

製品は全て内装専用です。

メラミン化粧板を家具や什器の表面材にご使用いただく際の、加工・取り扱いでのご注意として以下をご確認ください。

  • メラミン化粧板は、水・油などの拭き残しによる跡残りや
    擦れ等での表面の擦り傷、艶の変化、エンボス・柄が消える現象等が発生することがあります。
    メラミン化粧板は耐久性があり、汚れに強い化粧材ですが、色柄、表面の仕上げ、
    使い方、汚れの種類等により、傷や汚れの目立ちやすさが異なります。
    また、トレイや食器などの硬いものが頻繁に擦れるような箇所でご使用されると、
    艶が変わる恐れがありますので、ご使用箇所にご注意ください。
    一般的には濃色ほど、艶有り仕上げや艶消し仕上げなどフラットな仕上げほど、擦り傷や汚れが目立ちやすくなります。

  • メラミン化粧板は水に濡れたまま放置しますと、水滴(ミネラル成分)による落ちにくい水垢付着の原因となります。
    ご使用後は水滴が残らないように拭き上げてください。
    拭き残しがあった場合、水道水などに含まれる成分が残る場合があります。あらかじめご了承ください。
    仕上げにより汚れの除去しやすさが異なります。現物サンプルにてご確認ください。また、日ごろのお手入れ方法は、取扱説明書をご参照ください。

  • メラミン化粧板の濃色は特に、仕上げ艶のわずかな違いで色調のバラツキを生じることがあります。
    特に連結使用される際には仕上げ艶は一致しませんので、ご使用の前に製品を必ず並べてご確認の上、ご使用ください。

  • 拭き取り性は色柄・仕上げ(艶)により異なります。

  • メラミン化粧板はJIS K 6903の外観基準に基づいて、検査出荷しています。

  • 時間の経過により、コア層が褐色に変化する品番があります。
    頭品番がANY、AY-、JC-、JNY、TNY、TJY、TSY、IJY、EJY、YJYのもの、K-6204KN、K-6513KN、K-6537KN、K-6538KN、K-6539KN、K-6627KN、K-6628KNのコア層は時間の経過により褐色に変化します。

  • アイカ化粧材(メラミン化粧板、化粧ボード、フィルム、不燃材など)は使用される環境、それぞれの基材性質により寸法変化が生じます。
    使用される部位、用途、下地基材などに応じて適切な接着、加工、施工を行ってください。不適切な接着、加工、施工は仕上げ材の剥がれやフクレ、クラックなど不具合を生じる原因となります。それぞれの仕上げ材の加工・施工については各製品の取扱い説明書および施工説明書を参照ください。

  • メラミン化粧板の端部はラフカットとなっております。
    メラミン化粧板の実寸はカタログ表記の通り寸法公差をもっております。端部はラフカットとなっておりますので、使用される前に直線性・直角性を確認していただき、必要であれば端部をカットしてご使用ください。
  • メラミン化粧板は耐久性がありますが、以下のような汚染性の強い汚れが付着した場合は、
    速やかに柔らかい布かスポンジで中性洗剤を付けて拭き取った後、水拭きしてください。

    汚れを放置すると、変色したり汚れが取り除きにくくなる場合があります。(油性ペン、ホワイトボードマーカー、チリペッパーソース、紅生姜、毛染め液など)
  • 衛生的にご使用いただくため、また、製品への汚染を防ぐため、メラミン化粧板上に直接食品等を置かず、トレイや容器をお使いください。

入隅コーナーのR(切り欠き)についてのご注意

  • 下地と化粧板を接着する場合
    切り欠き部分で化粧板と下地の形状が異なり、下地が無い部分がある場合はクラックが入りやすくなります。切り欠き部分には必ず下地が入るように加工していただき、接着を確実に行ってください。

  • 半径6mm以上のR 加工
    切り欠きやくり抜きのコーナーには、必ずR 6mm(Φ12mm)以上の丸みをつけてください。コーナーR が極めて小さいと、クラックが発生しやすくなります。
  • コーナー部分にかかる力にご注意
    切り欠き部分が大きく、残りの部分が少ない場合、コーナー部分に加工・施工時や、ご使用時の力がかかりやすくなります。
    • R6mm以上のR 加工を遵守してください。
    • 残り部分の幅は100㎜以上となるようにしてください。
    • 下地材との接着強度を確保してください。
    • 残り部分が小さい場合や、ご使用時に荷重がかかる場合は切り欠きとせず、貼り分けをご検討ください。

穴あけ・切り欠きの手順

  1. ドリルで角に穴をあける。 
  2. 鋸でカットする。 
  3. カット面を面取りする。

切断面

化粧板の加工面にバリや欠けが生じた場合は、ペーパーなどで加工面を平滑にしてください。

下地材

メラミン化粧板の下地材には繊維方向がないMDF やパーティクルボードを使用すると不具合発生のリスクが軽減されます。

接着についてのご注意

  • メラミン化粧板は、そのまま壁面に施工できません。
    壁面施工の際は、メラミン不燃化粧板セラールをご使用ください。

  • メラミン化粧板の突き付け貼りは、接着強度がないと目隙や突き上げの危険があります。
    下記の「接着時の注意点」を守って接着してください。

  • 確実接着でクラックを防ぐ。
    メラミン化粧板と下地の合板などの接着が不十分だったり、バラツキがあるとクラックが生じやすくなります。メラミン化粧板の接着につきましては、以下の注意点を必ず守ってください。

接着時の注意点

  1. 適性塗布量を均一に塗布してください。
  2. 適切な乾燥をしてください。(速乾ゴム系)
  3. 全面をしっかりと圧締してください。

安全にご使用いただくために

本製品を安全にご使用いただくために、次の点にご注意ください。

  1. 運搬・取扱いの際には、保護手袋を着用してください。
  2. 加工時には、保護メガネ・防塵マスクを着けて作業してください。
  3. 加工で発生する粉塵を集塵する際には、粉塵爆発対策を行なってください。
  4. 粘着剤付き化粧板は、粘着剤面を皮膚に接触させないでください。
  5. 荷扱い

ご注意

同柄表示については、同じ柄番号であっても、使用する原材料・製造方法の違いにより、色調・質感(ツヤやエンボス感など)が異なります。また、光源や見る角度によって色調が異なって見える場合があります。
連続する平面でご使用される場合は、同じ化粧材をご使用いただくか、事前に現物サンプル等にてご確認ください。

応急処置

  • 粉塵が皮膚に付着したり、目・鼻・口に入った場合は、水で洗い流し異常を感じたら、速やかに医師の手当てを受けてください。
  • 火災の時は、水・霧・泡・化学消火剤で消火してください。