下地の不陸調整からタイル張りまで、1種類の材料で行える「ストロンガードタイル工法」を開発

  • 接着剤
No.117D34
2016年12月27日

 

ストロンガードタイル工法を開発
下地の不陸調整からタイル張りまで、1種類の材料で行える新工法

アイカ工業株式会社(代表取締役社長:小野勇治 本社:愛知県清須市西堀江2288番地 資本金:98億9,170万円)は、下地の不陸調整からタイル張りまでを1種類の材料で行え、セメントモルタルを用いた従来工法に比べタイルの剥離・剥落リスクの低減が期待できる新工法「ストロンガードタイル工法」を開発しました。



161227_news03_1.jpg
【開発の背景】
従来、壁面へタイルを張る際にはセメントモルタルを用いて施工する方法が一般的でした。しかしセメントモルタルによる施工は、気温・湿度の変化による材料歪みや地震によるタイル剥落のリスクが高いという問題が指摘されています。一方、弾性接着剤は、その硬化物が弾性体であるため線膨張率の差が大きい異種材料の接着に向いており、建築資材や自動車・電気部品など様々な用途の接着に使用されています。タイル張り施工においても剥落のリスクを軽減するため、衝撃などの外的応力を吸収したり、冷熱繰り返しによる被着材の膨張・収縮を緩和したりする弾性接着剤を用いた施工への切替が進んでいます。
当社においてもそういった市場ニーズの高まりをうけ、内外装壁面用弾性接着剤「アイカエコエコボンドSE-35/H」および内装壁面用弾性接着剤「アイカエコエコボンドSE-45」を販売しています。
しかしながら、弾性接着剤はモルタルのように厚塗り塗布ができないため、下地に大きな不陸がある場合は不陸調整が必要となります。不陸調整は従来セメントモルタルにて行われていましたが、材料の歪みによるひび割れやドライアウト発生のリスクがありました。
そこで、下地調整およびタイル張り工程を全て弾性接着剤にて実施する外装タイル張り工法「ストロンガードタイル工法」を開発しました。当工法では、専用下地調整材兼タイル張り接着剤「アイカエコエコボンドSE-35H」のみを用いて下地調整からタイル張りまでを行うことが可能となりました。また、タイル張り工程には低粘度で作業性の良いSE-35を使用することも可能です。


【ストロンガードタイル工法の特長】
□セメントモルタルでのタイル張りや下地調整に比べ、長期耐久性や耐震安全性が向上し、タイルの剥離・剥落リスクの低減が期待できます。

161227_news03_2.jpg

下地調整とタイル張り工程を1つの材料で行える為、作業が簡素で材料の在庫管理負荷も低減されます。
専用下地調整材兼タイル張り接着剤「アイカエコエコボンドSE-35H」は、混合不要でそのまま使用できるため、混合工程が不要で混合ミスによる不具合も発生しません。
1度に5mm以下の不陸調整が可能です。2度塗りによる10mmまでの不陸調整が可能となりました。
専用下地調整材兼タイル張り接着剤「アイカエコエコボンドSE-35H」は、Q-CAT(外装タイルと有機系接着剤の組合せ品質認定制度)の下地調整塗材認定品であり、下地調整剤としての品質も担保された安心の材料です。 161227_news03_3.jpg
目地詰めを行わない仕上げはセメントモルタルを用いた従来工法では危険とされていますが、ストロンガードタイル工法ではタイル特有の凹凸感や陰影感の演出効果を生かした目地詰めなしデザインが可能です。  
セメントモルタルを用いた従来工法と比較して、メンテナンス費用を含めたライフサイクルコストを低く抑えることができます。  

161227_news03_4.jpg

【ストロンガードタイル工法 施工手順 参考例】

161227_news03_5.jpg

【工法手順比較】
ストロンガードタイル工法はセメントモルタルを用いた従来工法と比較して工程が少なく、作業の簡素化ができるというメリットがあります。

161227_news03_6.jpg

【製品概要】

商品名 アイカエコエコボンドSE-35H
用途 タイル張り用専用下地調整材兼タイル張り接着剤
主成分 変成シリコーン樹脂
色調 ブラック、ダークグレー、ライトグレー、ホワイトの4色
梱包 2kgアルミパック×9本入/段ボールケース
価格 2,000円/本


【販売目標】
1.5億円/年

以上 

注)このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、ご覧になった時点で内容が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新の情報は、 こちらよりお問合せ下さい。

  • 年から探す

  • カテゴリーから探す