アイカアイトロンZ-888を開発

  • 機能材料

No.113F01

2012年 4月 3日

スマートフォン・タブレットPCに対応した指滑り性ハードコーティング剤
アイカアイトロンZ-888を開発

 

アイカ工業株式会社(代表取締役社長:小野勇治 本社:愛知県清須市西堀江2288番地 資本金:98億9,170万円)は、UV硬化型指滑り性ハードコーティング剤「アイカアイトロンZ-888」を開発し、サンプル出荷を開始しました。

 

【発売の背景】

急速に普及しているスマートフォンやタブレットPCなどは画面全体がタッチパネルで構成され、指先を画面にタッチさせることで操作する。これらに使用されるタッチパネルは、1点認識しかしない従来のシングルタッチ方式から、多点認識のマルチタッチ方式が主流となり、フリック(画面上で指を滑らせる)操作が、新たな情報入力方法として市場に受け入れられている。しかし、タッチパネルに画面の傷つき防止を目的とした従来のハードコートフィルムを貼り付けると、指の滑りが悪くなり、フリック入力がしづらいという欠点があった。そこでアイカ工業では、傷つき防止のハードコート性能は維持したまま、滑らかな指の滑りを実現するフィルム用ハードコーティング剤「アイカアイトロンZ-888」を開発することに成功した。

 

【従来品(アンチグレア)と「アイカアイトロンZ-888」との比較】
※右側の「アイカアイトロンZ-888」は、「ちらつき」を抑え、鮮やかな画面を見ることができます。

 

アイカアイトロンZ-980.png

 

【特徴】

一般的な指滑りハードコート剤は、光沢の無いアンチグレア(防眩)が使用されている。粒径数μmレベルの粗い粒子が塗膜表面に凹凸を作ることで指が滑る原理であるが、ディスプレイの解像度が高くなるにつれ、画面の鮮やかさが低下することが課題となっていた。また、光沢のある指滑りハードコート剤も上市されているが、塗膜の表面の添加剤がフリック操作により剥がれ落ちるため、耐久性に劣るという課題があった。

「アイカアイトロンZ-888」は、特殊樹脂そのもので指滑り性を発現させることにより、耐久性を低下させることになく、滑らかなフリック入力を実現するとともに、解像度の高い画面も鮮やかさを損なうことなく見ることが可能となった。また、「アイカアイトロンZ-888」は、優れた防指紋性能を有しており、皮脂汚れ等が目立ちにくく、汚れを簡単に拭き取ることができる。

 

 

【製品概要】

□商品名         :アイカアイトロンZ-888

(指紋拭き取り性に優れた撥水撥油タイプ、指紋の目立ちにくさに優れた親水親油タイプの2タイプ)

□サンプル出荷開始    :2012年4月

□価格          :8,000円/㎏~

 

【初年度販売目標】    1億円

 

 


 

注)このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、
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