有機微粒子｢ガンツパール｣に3種のサステナブルタイプを追加

No.123C15
2022年6月22日

有機微粒子｢ガンツパール｣に3種のサステナブルタイプを追加
植物由来･天然物由来原料を使用し、地球環境に配慮した化粧品づくりに貢献

　アイカ工業株式会社(代表取締役 社長執行役員：海老原健治　本社：愛知県名古屋市中村区)は、植物由来原料、天然物由来原料を活用した有機微粒子3種を開発しました。地球環境に配慮しながらアクリル製微粒子と同等もしくはそれ以上の性能・使用感をもたせており、うち2種類は非ポリマーの微粒子です。既にサンプルワークを開始しており、6月下旬に発売します。

開発の背景

　有機微粒子｢ガンツパール｣は、高度に生成された粒子状の樹脂製品です。無機微粒子に比べ低比重で柔らかい、透明性が高い、樹脂へのなじみや分散性に優れている、といった特長があり、化粧品用途から光拡散剤、改質剤などの各種工業用途まで、幅広く使用されています。特に化粧品用途では、皮膚刺激が少なく、さらさら感、伸び広がり性(伸展性)、カバー力(ソフトフォーカス性)の付加が可能な製品として、国内外で長年ご愛顧いただいています。昨今、持続可能(サステナブル)な社会の構築に向けた取り組みが社会的に求められている中、化粧品業界では、より地球環境に配慮したクリーンな材料に対するご要望が増加しています。特に、非ポリマー微粒子でありながら、ポリマー微粒子同等の性能を有する製品に対するニーズが高まっています。
　樹脂製品を扱う当社では、化石由来原料からサステナブルな原料や環境負荷の低い原料への転換に取り組んでおり、このたび植物由来原料または天然物由来原料を使用した有機微粒子3種を開発しました。ポリ乳酸微粒子GE-0610 、セラック微粒子GE-0620、ステアリン酸微粒子GE-0630を、ガンツパールのラインナップに追加します。いずれも地球環境や人に優しい製品でありながら、従来品同等もしくはそれ以上の性能・使用感を有するとともに、うち2種類は非ポリマーの微粒子です。
　地球環境に配慮した化粧品材料として、化粧品メーカー各社に提案し、拡販を図ります。

｢ガンツパール｣サステナブルタイプの特長

■ポリ乳酸を原料に使用したGE-0610
ポリ乳酸は、植物由来の材料であり生分解性も有した材料です。GE-0610はアクリル製微粒子と同等のソフトフィーリング性を有しています。ファンデーション、チークなどのメイクアップ化粧品やスキンケア化粧品に使用可能で、高い伸展性を付加します。

■セラックを原料に使用したGE-0620
セラックは、天然物由来原料のひとつで、食品添加物や医薬品添加剤としても使用されている材料です。GE-0620は、非ポリマー微粒子でありながらアクリル製微粒子と同等のソフトフィーリング性を有し、耐油性、吸油性に優れます。メイクアップ化粧品を中心に幅広い化粧品に使用可能で、高い伸展性を付加します。

■植物由来のステアリン酸を原料に使用したGE-0630
ステアリン酸は、高級脂肪酸の一種で、かねてより化粧品原料として使用されている材料です。GE-0630は植物由来のステアリン酸を使用しており、非ポリマー微粒子でありながらアクリル製微粒子と同等の耐油性、耐熱性を有し、吸油性、ソフトフォーカス性に優れます。メイクアップ化粧品を始めスキンケア化粧品にも使用可能で、アクリル製微粒子と比較し、よりしっとりとした使用感と優れたカバー力を付加します。

製品概要

■製品名	有機微粒子「ガンツパール」 サステナブルタイプ GE-0610、GE-0620、GE-0630
■用途	化粧品用テクスチャー改良剤
■主成分	GE-0610:ポリ乳酸、 GE-0620:セラック、 GE-0630:ステアリン酸
■粒子形状	いずれも球状
■平均粒子経	いずれも6μｍ

販売開始時期

　2022年6月下旬

年間販売目標

　5億円
　

以上

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