- 接着剤
2020年9月18日
低温・短時間で高い接着強度を発揮する非ホルムアルデヒド系の接着剤
集成材用の「アイカアイボンAU-8520(W)」を開発
アイカ工業株式会社(代表取締役 社長執行役員:小野勇治 本社:愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番1号 JPタワー名古屋26階 資本金:98億9,170万円)は、低温下でも短時間接着が可能な非ホルムアルデヒド系の集成材用水性高分子-イソシアネート系木材接着剤※1「アイカアイボンAU-8520(W)」を開発しました。この接着剤は、日本農林規格(JAS)の使用環境B※2の対象である構造用集成材用接着剤(レゾルシノール樹脂およびレゾルシノール・フェノール樹脂)と同等性能※3であることが、農林水産省により確認されています。
開発の背景
当社では、1936年に日本初のユリア樹脂接着剤を開発して以来、樹脂合成技術を蓄積しながらさまざまな樹脂製品を開発してきました。近年は自動車や電子機器などに向けた機能材料製品の拡充に注力し、さらに幅広い商品ラインナップを展開しています。
このたび、当社のコンパウンド技術※4を活用し、集成材用の水性高分子-イソシアネート系木材接着剤「アイカアイボンAU-8520(W)」を開発しました。マツやスギなどの針葉樹ラミナ※5を用いた集成材製造において、低温下(5℃)でも短時間で高い接着強度を発揮し、特に冬季における作業性向上に寄与します。また、揮発性有機化合物を使わない水系タイプのため、臭気が低く抑えられています。構造用集成材用接着剤としては、JASの使用環境Bの対象であるレゾルシノール樹脂系接着剤およびレゾルシノール・フェノール樹脂系接着剤が従来使用されてきましたが、それらと同等の性能が農林水産省により確認されており、本製品も耐火性能を求められる屋内構造用集成材の製造にご使用いただけます。
人の健康と地球環境に配慮しながら、集成材の使用可能範囲を拡大することができる集成材用接着剤として、集成材メーカーなどを対象に拡販を図ります。
製品の特長
試験データ
- ■ AU-8520(W)の性状
- ■ AU-8520(W)の性能/構造用集成材JAS規格 減圧加圧剥離試験
製品概要
■ | 製品名 | 水性高分子-イソシアネート系木材接着剤「アイカアイボンAU-8520(W)」 |
■ | 用途 | 針葉樹ラミナを用いた集成材の製造 |
■ | 容量 | 主剤:コンテナ(1t)、 架橋剤:ドラム缶(250kg)・一斗缶(20kg) |
■ | 配合比 | 主剤/架橋剤=100/15 |
■ | 塗布量 | 220~300g/㎡ (一接着層当たり) |
■ | 価格 | オープン価格 |
年間販売目標
5,000万円
以上
注)このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、ご覧になった時点で内容が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新の情報は、 こちらお問い合わせください。
-
年から探す
-
カテゴリーから探す