ホットメルト接着剤「アイカメルト H-540」を発売

  • 接着剤
  • 機能材料
No.121C72
2021年3月23日

 

コロナ禍で需要拡大、空気清浄機や自動車エアコン向けエアフィルタープリーツ加工用
ホットメルト接着剤「アイカメルト H-540」を発売
表面の粘着性を抑え、フィルター輸送・保管時の貼り付きを防止

アイカ工業株式会社(代表取締役 社長執行役員:小野勇治 本社:愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番1号 JPタワー名古屋26階 資本金:98億9,170万円)は、空気清浄機や自動車エアコンなどのエアフィルターを加工する際に使用されるホットメルト接着剤「アイカメルト H-540」を、グループ会社のアイカバンコク社と共同で開発し、発売しました。

  • [アイカメルト H-540製品外観]
  • [エアフィルターのプリーツ加工面]

 

発売の背景

コロナ禍で需要が拡大している空気清浄機や自動車エアコンなどに取り付けられるエアフィルターには、フィルターをプリーツ状に加工するためのホットメルト接着剤が使用されています。従来のホットメルト接着剤は表面にわずかな粘着性があり、輸送・保管時にフィルター同士、あるいはフィルターと梱包資材が貼り付かないことが求められていました。
そこでこのたび、ホットメルト接着剤表面の粘着性を抑えた「アイカメルト H-540」を、当社グループ会社のアイカバンコク社と共同で開発しました。本製品は、独自のポリマー配合技術によって表面の粘着性を抑えるとともに、オープンタイム※1を伸ばすことに成功したため、様々な製造ラインで使用することが可能です。また、国内のエアフィルタープリーツ加工でトレンドとなっている、ホットメルト接着剤の発泡塗布※2にも対応可能です。
今後、アイカバンコク社で生産を行い、アイカグループ全体の販売網を活用することで、日本を含むアジア地域を中心に広く販売するとともに、アイカグループでのさらなるシナジー創出を図ります。

  • ※1ホットメルト接着剤を溶融・塗布してから、基材を貼り合わせることが可能な時間。
  • ※2ホットメルトに窒素ガスを混入し、発泡させて塗布する方法。塗布量の削減や軽量化が可能。

 

製品の特長

  • ■独自のポリマー配合技術によって表面の粘着性を抑え、フィルター同士、あるいはフィルターと梱包資材の貼り付き(ブロッキング)を防止します。
  • ■ソリッド(無発泡)塗布に加えて、発泡塗布にも対応可能です。
  • ■耐熱性と接着強度に優れています。
  • ■熱安定性が良く、作業性に優れています。
  • ■オープンタイムが長く、製造ラインへの適合性に優れています。
  • ■TVOC(総揮発性有機化合物)の含有量が少なく、環境や人に優しい材料です。

技術データ・性能評価表

評価項目 アイカメルトH-540 当社従来品
外観・形状 淡黄色ペレット状 白色ペレット状
主成分 ポリオレフィン ポリオレフィン
推奨塗布温度 160~180℃ 160~180℃
D硬度 35 25
軟化点 139℃ 145℃
溶融粘度(mPa・s) 160℃ 15,100 3,500
180℃ 7,900 1,700
200℃ 5,000 1,000
ダンベル引張強度(N/?) 4.2 2.2
TVOC(μg/g) 2.8 3.8
ホットメルト表面タック なし わずかにあり
色調はロット間において若干異なります。表示データは代表値であり、保証値ではありません。表記の数値は当社の試験方法による測定値です。

 

製品概要

製品名 エアフィルタープリーツ加工用ホットメルト接着剤「アイカメルト H-540」
梱包 20kg入り段ボール箱
価格 1,000円/kg (消費税抜き)

 

年間販売目標

1億円

 

アイカバンコク社について

1993年5月にTTIケミカル社として設立、2012年12月よりアイカ・アジア・パシフィック・ホールディング社(シンガポール、略称AAPH社)の1社としてアイカグループ入り。アイカ海外ネットワークにおける主要拠点の一つであり、ホットメルト接着剤を含む工業用接着剤・樹脂、機能材料の製造・販売を行っています。当社はAAPグループ各社とともに、新製品・新技術開発でのシナジー創出に向けて共同での取り組みを強化しています。

 

以上

注)このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、ご覧になった時点で内容が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新の情報は、 こちらよりお問い合わせください。

  • 年から探す

  • カテゴリーから探す