- 接着剤
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2018年1月29日
耐熱性を大幅に改善した自動車フロアカーペット用ホットメルト接着剤
「アイカメルトInmelt435MOD/C」を発売
アイカ工業株式会社(代表取締役社長:小野勇治 本社:愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番1号 JPタワー名古屋26階 資本金:98億9,170万円)は、従来品より耐熱性を大幅に改善した自動車フロアカーペット用のポリオレフィン系ホットメルト接着剤「アイカメルトInmelt435MOD/C」を発売しました。
【アイカメルトInmelt435MOD/C 商品画像・梱包外観】
【開発の背景】
自動車のフロアやトランク・ラゲッジスペースには、エンジン音や衝撃を吸収するためにカーペットが敷かれており、一般的にはフェルト基材と塩ビマットをホットメルト接着剤で貼り合わせたものが使用されています。しかし、従来のホットメルト接着剤ではエンジン周りで使用される場合、車種によってはカーペットが高温になり、耐熱性不足による剥がれの発生が課題となっていました。
そこで、このたび当社は、グループ会社のアイカインドリア社(インドネシア・ジャカルタ州)と共同で、耐熱性を大幅に改善したポリオレフィン系ホットメルト接着剤「アイカメルトInmelt435MOD/C」を開発しました。2017年より販売している従来品「アイカメルトInmelt438STY」と比較して、高い軟化点を有しており、高温域においても接着強度を維持することが可能であると共に、常態(23℃)での接着強度や加熱安定性も向上しました。「アイカメルトInmelt435MOD/C」は、より多くの車種における耐熱規格に対応可能です。
アイカインドリア社で生産を行い、アイカ工業の販売網を活用することで、日本を含むアジア地域を中心に拡販を狙い、アイカグループでのシナジー創出を図っていきます。
【製品の特長】
●高い軟化点と硬度を有し、耐熱性・接着強度に優れます。
●溶融粘度※1が低くスパイラルスプレー塗工※2が可能であり、大面積の基材の接着に適応します。
●汎用的なEVA※3系ホットメルト接着剤と比較して、加熱安定性に優れます。
●EVA系ホットメルト接着剤と比較して、低臭気で高い作業性を確保します。
【塗布例】
【性能評価】
※表示データは代表値であり、規格値ではありません。表記の数値は当社の試験方法により測定いたしました。なお、色調はロット間において異なります。
※1 溶融粘度:熱可塑性樹脂の溶解時の粘度(流動性)
※2 スパイラルスプレー塗工:粘・接着剤をエアーでらせん状に非接触塗布する方法
※3 EVA:エチレン・酢酸ビニル共重合体(ethylene-vinylacetate copolymer)
※4 表面タック:べたつき、粘着性を示す指標。☆が少ないほどべたつきが少ない(3段階)。
※5 針入度:樹脂の硬さを示す指標。値が大きい程軟らかいことを示す。
【商品概要】
■商 品 名 | : | ポリオレフィン系ホットメルト接着剤「アイカメルトInmelt435MOD/C」 |
---|---|---|
■梱 包 | : | 19kg入り段ボール箱 |
■価 格 | : | 1200円/kg(消費税抜き) |
■発売時期 | : | 2018年1月 |
【年間販売目標】
1億円
【アイカ工業のアジア・太平洋地域での取組み】
当社はアジア・太平洋地域における粘・接着剤市場強化のため、2012年12月にフィンランドの接着剤メーカー・ダイネア社よりアジア太平洋部門子会社の株式を取得し、アイカ・アジア・パシフィック・ホールディング社(以下AAP)をシンガポールに設立しました。AAPおよびその子会社は、アジア・太平洋地域にきめ細かい生産体制・販売網を有する一方、当社とは異なる領域の樹脂技術や製品を有しており、新製品・新技術開発でのシナジーを狙い、共同での取組みを強化しています。
【アイカインドリア社(PT.AICA INDRIA)について】
1975年にPT.INDRIAとして設立、2012年12月よりAAP子会社のひとつとしてアイカグループ入り。インドネシア最大の接着剤メーカーで、ゴム系接着剤ではインドネシア国内トップシェアを有します。靴・木工家具・製本・瓶ラベル・自動車・PVCパイプ・衛生材・ねずみ採り用など、多岐にわたる用途の接着剤を生産販売しています。
以上
注)このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、ご覧になった時点で内容が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新の情報は、こちらよりお問合せ下さい。
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