- 接着剤
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2019年12月12日
耐熱性・低温接着性に優れた封筒封緘用ホットメルト粘着剤
「アイカメルト Inmelt478TP」を発売
アイカ工業株式会社(代表取締役 社長執行役員:小野勇治 本社:愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番1号 JPタワー名古屋26階 資本金:98億9,170万円)は、耐熱性と低温接着性に優れた封筒封緘※1用ホットメルト粘着剤「アイカメルト Inmelt478TP」を発売しました。

開発の背景
封筒や宅配袋の口部分には、封緘用の粘着剤としてホットメルトが使用されています。従来のホットメルト粘着剤では、貼り合わせた後に直射日光に当たるなどの高温環境下に晒された場合、耐熱性不足により剥がれてしまうことが課題とされていました。
そこで当社は、グループ会社のアイカインドリア社(インドネシア・ジャカルタ州)と共同で、耐熱性を大幅に改善したホットメルト粘着剤「アイカメルト Inmelt478TP」を開発しました。これまでも低温接着性に特化した封筒封緘用ホットメルト粘着剤を展開してきましたが、耐熱性能が劣るという点がありました。今回発売した「アイカメルト Inmelt478TP」は、独自のポリマー配合技術により、従来品と比較して良好な低温接着性は維持しつつ、優れた耐熱性を有しています。また、冬場の低温環境下での貼り合わせはもちろんのこと、高温環境下での使用にも適応しています。
アイカインドリア社で生産を行い、アイカ工業の販売網を活用することで、日本を含むアジア地域を中心に拡販を狙い、アイカグループでのシナジー創出を図ります。
製品の特長
■ | 高い軟化点を有し、耐熱性と接着強度に優れています。 |
■ | 低温接着性に優れています。 |
■ | ピロー形態※2のため、扱いやすく作業性に優れています。 |
評価項目 | 単位 | 従来品 | Inmelt478TP | |
色調※3 | - | 淡黄色半透明 | 淡黄色半透明 | |
主成分 | - |
スチレン系 熱可塑性エラストマー |
スチレン系 熱可塑性エラストマー |
|
粘度 | 140℃ | mPa・s | 11,000 | 20,000 |
160℃ | 4,600 | 11,000 | ||
180℃ | 2,200 | 5,000 | ||
軟化点 | ℃ | 90 | 95 | |
はく離クリープ試験※4 | 5℃ | 分 | 25 | 28 |
40℃ | 5 | 60分以上 | ||
低温接着性 | - | 基材破壊(強い抵抗) | 基材破壊(強い抵抗) |
年間販売目標
1億円
当社のアジア・太平洋地域での取り組み
当社はアジア・太平洋地域における粘・接着剤市場強化のため、2012年12月にフィンランドの接着剤メーカー・ダイネア社よりアジア太平洋部門子会社の株式を取得し、アイカ・アジア・パシフィック・ホールディング社(以下AAPH)をシンガポールに設立しました。AAPHおよびその子会社は、アジア・太平洋地域にきめ細かい生産体制・販売網を構築しつつ、当社とは異なる領域の樹脂技術や製品を有しています。新製品・新技術開発でのシナジーを狙い、共同での取り組みを強化しています。
アイカインドリア社(PT.AICA INDRIA)について
1975年にPT.INDRIAとして設立、2012年12月よりAAPH子会社のひとつとしてアイカグループ入り。インドネシア大手の接着剤メーカーで、ゴム系接着剤ではインドネシア国内トップシェアを有します。靴・木工家具・製本・瓶ラベル・自動車・PVCパイプ・衛生材・ねずみ採り用など、多岐にわたる用途の接着剤を生産販売しています。ブランド名「lemFOX」は、インドネシアにおける接着剤の代名詞とも言えるブランドとして、広く認知されています。
以上
注)このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、ご覧になった時点で内容が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新の情報は、 こちらよりお問合せください。
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