- 機能材料
No.122C54
2022年1月25日
リサイクルPETを使用した抗菌・抗ウイルスハードコートフィルム開発
タッチパネルやタブレット、車載ディスプレイ、建材向けハードコートフィルムの環境配慮タイプ
アイカ工業株式会社(代表取締役 社長執行役員:小野勇治 本社:愛知県名古屋市中村区)は、抗菌・抗ウイルス仕様のハードコートフィルムに、リサイクルPETフィルムを使用した新グレードを追加しました。抗菌製品技術協議会(以下SIAA)の抗ウイルスマークを取得しており、2月1日よりサンプルワークを開始します。
-
▲リサイクルPETを使用した防眩フィルム使用例(ディスプレイ)
-
▲抗ウイルスSIAAマーク
開発の背景
近年、環境問題への関心の高まりから、廃棄プラスチックを資源として再活用する技術革新が進んでいます。お客さまからも、地球環境に配慮した製品に対するご要望が増加しています。
そのような中、抗菌・抗ウイルスハードコートフィルム「ルミアート 抗菌・抗ウイルスフィルム」シリーズに、リサイクルPETフィルムを使用した新グレードを追加しました。リサイクルPETフィルムには使用済みペットボトルが使われており、非リサイクルPETフィルムに比べてCO2排出量を15%以上削減できます。また、環境負荷がより低いメカニカルリサイクル※の手法で製造されたPETフィルムを使用しています。
今後は、フォルダブルディスプレイ用フィルムや反射防止フィルムなどの各種フィルム製品にサステナブル素材を積極展開していくことで、循環型社会の実現に貢献してまいります。
※PETフィルムのリサイクル手法には、ケミカルリサイクルとメカニカルリサイクルがある。ケミカルリサイクルは化学分解により中間原料に戻した上で新たなPET樹脂をつくり、メカニカルリサイクルは粉砕・洗浄した後に高温で溶融・減圧・ろ過を行った上でPET樹脂に戻しており、メカニカルリサイクルの方がエネルギー使用量が少ないとされている。
特長
■回収ペットボトルをメカニカルリサイクルしたPETフィルム(回収ペットボトル比率50%以上)を使用しています。
■通常仕様の「ルミアート 抗菌・抗ウイルスフィルム」と同様にお使いいただけます。
■高いハードコート性を有するため、傷がつきにくく、耐久性に優れています。
■防眩性に優れ、ディスプレイの視認性を高めます。
■特定ウイルスを24時間で99%以下まで減少させます。
製品概要
■製品名 | ハードコートフィルム「ルミアート 抗菌・抗ウイルスフィルム リサイクルPETグレード」 |
■用途 | 各種デジタルサイネージ、公共施設のタッチパネル、フェイスシールド、教育機器タブレット、建材の表面、ウィンドウフィルム、車載ディスプレイなどの表面への貼付 |
■最低受注数量 | 4,000㎡ |
■価格 | オープン価格 |
サンプルワーク開始時期
2022年2月1日
年間販売目標
1億円
※抗ウイルス加工は、病気の治療や予防を目的とするものではありません。
※本製品は感染予防を保証するものではありません。
※医薬品や医療機器などの医療を目的とする製品ではありません。
※抗ウイルス・抗菌性能は全てのウイルス・細菌に対して発現するものではありません。
また、すべてのウイルス・細菌に対して同様な試験結果が得られるとは限りません。
※SIAAの安全性基準に適合しています。SIAAマーク登録加工製品の詳細は、製品カタログをご参照ください。
以上
注)このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、ご覧になった時点で内容が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新の情報は、 こちらよりお問い合わせください。
-
年から探す
-
カテゴリーから探す