防曇ハードコート製品がフェイスシールドなどに対応開始

  • 機能材料
No.121C18
2020年6月15日

 

防曇ハードコート製品「アイカアイトロンZ-942シリーズ」「ルミアートHC‐FGシリーズ」
フェイスシールドなどの防護具用途に対応開始

アイカ工業株式会社(代表取締役 社長執行役員:小野勇治 本社:愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番1号 JPタワー名古屋26階 資本金:98億9,170万円)は、UV硬化型防曇ハードコート剤「アイカアイトロンZ‐942シリーズ」およびUV硬化型防曇ハードコート剤を塗布したフィルム「ルミアートHC‐FGシリーズ」を改良し、7月1日よりフェイスシールドやゴーグルなどの防護具用途への対応を開始します。

[(左)防曇ハードコートあり:吐息による曇りなし (右)防曇ハードコートなし:吐息で曇ってしまう]
  • 「アイカアイトロンZ-942シリーズ」の使用には、UV照射装置が必要です。販売は塗装メーカー、フィルムコンバーターなどを対象としています。
  • 「ルミアートHC-FGシリーズ」はロール形状での販売で、医療用安全防護具メーカーなどを対象としています。

 

発売の背景

防曇塗料は表面に塗装することで曇りを防止する効果を有するため、浴室や洗面台の反射鏡(鏡)、眼鏡レンズ、自動車のヘッドランプなど幅広い分野で使用されています。従来は熱硬化型の塗料が主流でしたが、耐熱性の低い素材に使用できない、多くのエネルギーを要するため環境への負荷やコストがかかる、といった課題がありました。その解決策としてUV硬化型の防曇ハードコート剤が注目される中、当社は2016年に、UV硬化型防曇ハードコート剤「アイカアイトロンZ-942‐4」およびUV硬化型防曇ハードコート剤を塗布したフィルム「ルミアートHC-FGシリーズ」を発売し、ご好評をいただいています。
昨今、新型コロナウイルス感染防止のため様々な場面で感染症対策が講じられており、特に医療現場ではフェイスシールドやゴーグルなどの防護具が多数必要とされています。顔面に装着する防護具は防曇性が十分でないと吐息により曇りが生じ、医療現場においては救命活動にも支障をきたしかねません。そのような中、当社は、高い防曇性能をもつ防護具へのニーズの高まりに対応すべく、硬化性を高めた防曇UVハードコート剤を開発しました。スプレー塗工専用の従来品に比べUV硬化時間が約3分の1に短縮されるとともに、防護具などの材料となるフィルムへのコーティングが可能となります。防曇性・耐久性を高めた防曇ハードコートフィルムも同時発売し、医療現場で使用する防護具などへの使用にも適した防曇ハードコート製品として、医療用安全防護具メーカーなどを対象に拡販を図ります。

 

特長

高い透明性・防曇性を有するため、フェイスシールドやゴーグルなどの防護具に最適です。
フィルムコーティングやスプレー塗装など、各種塗工方式に適した製品のご提案が可能です。
PETフィルムやアクリルフィルムをベースとした防曇ハードコートフィルムとしてもご提供可能です。
高いハードコート性を有するため傷がつきにくく、耐久性に優れています(鉛筆硬度:2H)。
熱硬化タイプと比較し、生産性が高くコストパフォーマンスに優れています。
[お湯(90℃)からの蒸気をあてても塗布面(右)は曇らない]

 

製品概要

製品名 UV硬化型防曇ハードコート剤「アイカアイトロンZ-942シリーズ」
防曇ハードコートフィルム「ルミアートHC-FGシリーズ」
用途 フェイスシールドやゴーグルなどの防曇ハードコート
価格 「アイカアイトロンZ-942シリーズ」 5,000~10,000円/kg (18L石油缶入り)
「ルミアートHC-FGシリーズ」 800~2,000円/㎡ (いずれも消費税抜き)

 

防護具用途対応開始時期

2020年7月1日

 

年間販売目標

1億円 (既存製品含む)

 

以上

注)このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、ご覧になった時点で内容が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新の情報は、 こちらよりお問合せください。

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